差分
編集の要約なし
=== [[OGシリーズ]]での設定 ===
=== [[OGシリーズ]]での設定 ===
霊帝打倒によって大目的を果たしたイングラムだが、因果の鎖に囚われたその魂が「神」の手から解放されることはなかった。銀河大戦から一大劫を経てその宇宙が滅んだ後、再有生によって次なる宇宙へと送り込まれたイングラム。目覚めたのは元いた世界とは似て非なる場所であり、その世界におけるバルシェム一号体として生を得ることなる。結果として予定よりも早く目覚めた「アウレフ・バルシェム」だったが、かつての記憶である「虚憶」に気付きかけたところで、異常を察知したユーゼスによってまたも枷を嵌められ、その意のままに操られることとなる。
最終的には[[R-GUNリヴァーレ]]で[[SRX]]と対峙、自ら倒されることで消えかけた自我を取り戻し、死と引き換えにジュデッカの呪縛から解放された。OGsにおいては枷周辺の設定が違い、GBA版では「創造者のプログラム通りに覚醒せず、枷に依存する予定外かつ不安定な人格を持った」と言うものだったが、OGsでは「より強い枷の支配を受けた」ということになっていた。そのためOGsにおいては死に際まで枷が解けず、枷を解くためあえて戦いを挑んだGBA版とは異なっている。本作ではαでの役割のほか、登場しないユーゼスとラオデキヤの役どころまで受け持っている。
[[エアロゲイター]]の一員として行動していたが、内心、ジュデッカの呪縛とイングラムとしての意識の間で争いがあったようである。そのためか、敵に回ってしばらくはα同様、敵の立場からリュウセイ達の能力開発を行っていた。しかし、時が経つにつれてジュデッカの枷とユーゼスの精神支配が強まり、徐々にイングラム本来の意識は消えて行った。また、その中で前の宇宙において誕生した後継者・クォヴレーから自我の確立と枷からの解脱を促されるも、既に遅く、その呼びかけは届かなかった。
最終的には[[R-GUNリヴァーレ]]で[[SRX]]と対峙、自ら倒されることで消えかけた自我を取り戻し、死と引き換えにジュデッカの呪縛から解放された。その後、彼の魂が何処へ消えたのかは不明。
OGsにおいては枷周辺の設定が違い、GBA版では「創造者のプログラム通りに覚醒せず、枷に依存する予定外かつ不安定な人格を持った」と言うものだったが、OGsでは「より強い枷の支配を受けた」ということになっていた。そのためOGsにおいては死に際まで枷が解けず、枷を解くためあえて戦いを挑んだGBA版とは異なっている。本作ではαでの役割のほか、登場しないユーゼスとラオデキヤの役どころまで受け持っている。
=== 「因果の鎖」とイングラム ===
=== 「因果の鎖」とイングラム ===
イングラムを苦労人足らしめている要素はいくつかあるが、その中でもっとも大きいのが「因果の鎖」である。ユーゼスやイングラム自身が言及したほか、SHOではユーゼスとどこかの世界のラオデキヤ、αシリーズではイングラムとユーゼス、さらにクォヴレーが繋がれている他、シヴァーが拘わっていた節がある。
これが何を意味するのかは今のところ全く以って謎だが、諸々考えるに「因果律の連鎖」とみるべきだろう。この因果律とは、別の作品でも散見される単語だが、これはおおざっぱに言うと、「'''あらかじめ確定された結果が存在し、すべてはそれに向かって流れていくという運命'''」である(αシリーズの[[アカシック・レコード]]が顕著な例)。メタ視点を入れて見ると、例えばαシリーズなら、「'''どの作品でどの主人公を選んでも、シリーズの最後にはケイサル・エフェスが待ち受けている'''」という結果が確定していることになる。各主人公のルートはそれぞれが並行世界の関係にあるのがミソである。
ユーゼスはこれに気付いていた様子があり、CPSによって神になろうとしたのは偏にこの鎖から抜け出すためであったらしい。彼はこれから抜け出すために、経緯や方法、結末の受け止め方は違えどCPSを開発し、利用しているがその都度阻まれている。この一連の真相に気付いていた貴重な人物であるシヴァーは、クォヴレーと対峙した際に彼もまた因果の鎖に繋がれていると言及していたが、多くを語ることなく死んでしまったため真相は分からずじまいとなった。
ユーゼスはこれに気付いていた様子があり、CPSによって神になろうとしたのは偏にこの鎖から抜け出すためであったらしい。彼はこれから抜け出すために、経緯や方法、結末の受け止め方は違えどCPSを開発し、利用しているがその都度阻まれている。この一連の真相に気付いていた貴重な人物であるシヴァーは、クォヴレーと対峙した際に彼もまた因果の鎖に繋がれていると言及していたが、多くを語ることなく死んでしまったため真相は分からずじまいとなった。
関係性だけで単純に考えるなら、「操る者であるユーゼスと、操られる者であるイングラムの因縁」だと思われる。またイングラムは、自分が因果の鎖から逃れる方法は「己の手でユーゼスを打倒する」、それだけだと言及しているが、作品展開を見るに、この方法で断ち切れるのは「その時二人が存在していた世界においてのみ」のようである。このため、αやSHOにおいてはこの鎖が断ち切られているが、OGでは未だ続いている。
別作品ではアサキムまでも言及している上、関連要素が藪の中であるため説得力のある推測は出来ないが、起きている事象だけで、かつイングラムとユーゼスに関してのみ言うならば、『どの世界のどの時間においても、互いに操る者、操られる者であり、最終的にはどちらも世界からいなくなる』という結果が出ている。またそれぞれに対して言うならば、イングラムは『操られた上で自我の確立に執着し、成就と共に散る』という結果、ユーゼスは『末路に破滅の運命が待っており、それを逃れようとして阻まれる』という結果が確定されている。
DWにおいてクォヴレーは、彼らが鎖から逃れる方法はもう一つあり、それは「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」だと述べている。
DWにおいてクォヴレーは、彼らが鎖から逃れる方法はもう一つあり、それは「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」だと述べている。
取りざたされるユーゼスとの因縁やOGにおけるクォヴレーとの関係、そして未だ詳細が明らかでない「因果律の番人」の使命が最たるものである。これについては「SHOからαの間に何が起きたのか」「いつそのような使命を背負ったのか」「アストラナガンはなぜああまで特別な存在として扱われるのか」など、いくつかの疑問が呈されているが、そのいずれにも未だ明確な答えは出ておらず、ゲーム中で見られた行動や言動、他者の発言から推測するほかなく、大半が推論の域を出ないのが現状。
取りざたされるユーゼスとの因縁やOGにおけるクォヴレーとの関係、そして未だ詳細が明らかでない「因果律の番人」の使命が最たるものである。これについては「SHOからαの間に何が起きたのか」「いつそのような使命を背負ったのか」「アストラナガンはなぜああまで特別な存在として扱われるのか」など、いくつかの疑問が呈されているが、そのいずれにも未だ明確な答えは出ておらず、ゲーム中で見られた行動や言動、他者の発言から推測するほかなく、大半が推論の域を出ないのが現状。
わかっていることを述べるならば、SHOからαを経たイングラムは、その後OG世界へと再有生し、GBA版・PS2版・DW・RtAの全てを時間差で渡り歩いた後何処かへ消えた、というのが現状となる。
全てが明かされるとすれば、それはイングラムがOG世界に再び現れ、因果の鎖を断ち切る時に他ならないだろう。
全てが明かされるとすれば、それはイングラムがOG世界に再び現れ、因果の鎖を断ち切る時に他ならないだろう。
:OGでのモノローグ。何気に「後は任せる」が出ている。これは第3次αでも存在。
:OGでのモノローグ。何気に「後は任せる」が出ている。これは第3次αでも存在。
;(だが、例え一瞬でも……俺はイングラム・プリスケンという人格を…確立…出来たのだ……)<br />(…それが…何回目なのか…何人目の俺なのかは…わからないが……)<br />(…迎える結末は…全て同じ……らしい………………)
;(だが、例え一瞬でも……俺はイングラム・プリスケンという人格を…確立…出来たのだ……)<br />(…それが…何回目なのか…何人目の俺なのかは…わからないが……)<br />(…迎える結末は…全て同じ……らしい………………)
:撃破時に。どの世界においても自らの自我を確立させることを目指し、自我の確立と共に散っていくという過酷な宿命を背負っているとされている(よく考えると、スーパーヒーロー作戦でも死にはしなかったが、似たような道を辿っている)。『OGs』では表情が安らかな物に変更され、台詞も「全て」で終わっている。
:撃破時に。どの世界においても自らの自我を確立させることを目指し、自我の確立と共に散っていくという過酷な宿命を背負っているとされている(よく考えると、スーパーヒーロー作戦でも死にはしなかったが、似たような道を辿っている)。『OGs』では表情が安らかな物に変更され、台詞も「全て」で終わっている。<br/>実は、後半の台詞がまんまユーゼスに当てはまったりする。
==== DW ====
==== DW ====