差分
→シーゲル・クライン(Siegel Clyne)
この事件は、反コーディネーター感情を持たない地球の人々にも大きな被害を与え、ナチュラル・コーディネイター間の関係に決定的な亀裂をもたらしたとされるため、シーゲルは'''「『[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]』における最大の虐殺者であり、[[ヤキン・ドゥーエ戦役|戦争]]を起こした直接的な元凶の一人」'''という[[コズミック・イラ|『SEED』世界の歴史上]]稀に見る汚名を背負ってしまったと言える。<ref>もっとも、[[ニュートロンジャマー]]の[[地球]]への大量投入に至るまでにも様々な事件や[[地球連合]]・[[プラント]]間の対立は存在しており、これまで「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]の対立」という争いの側面はあったものの、それまでは表面上は「地球連合とプラントとの対立」という形で落ち着いていた。ところが、表面的にも「ナチュラルとコーディネイターの対立」という段階にまで悪化する結果になってしまったのが、「エイプリルフール・クライシス」という事件である。</ref>
この事件は、反コーディネーター感情を持たない地球の人々にも大きな被害を与え、ナチュラル・コーディネイター間の関係に決定的な亀裂をもたらしたとされるため、シーゲルは'''「『[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]』における最大の虐殺者であり、[[ヤキン・ドゥーエ戦役|戦争]]を起こした直接的な元凶の一人」'''という[[コズミック・イラ|『SEED』世界の歴史上]]稀に見る汚名を背負ってしまったと言える。<ref>もっとも、[[ニュートロンジャマー]]の[[地球]]への大量投入に至るまでにも様々な事件や[[地球連合]]・[[プラント]]間の対立は存在しており、これまで「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]の対立」という争いの側面はあったものの、それまでは表面上は「地球連合とプラントとの対立」という形で落ち着いていた。ところが、表面的にも「ナチュラルとコーディネイターの対立」という段階にまで悪化する結果になってしまったのが、「エイプリルフール・クライシス」という事件である。</ref>
無論、「[[血のバレンタイン事件]]」等による世論の影響から、地球への攻撃を強行せざるを得なかった可能性は高いが、この時、強硬派とされるパトリックは「[[核ミサイル|核攻撃]]による報復」を主張していた。結果的に、ニュートロンジャマー投下の犠牲は核攻撃より遥かに被害が大きかったため、こちらの案を承認したシーゲルは、「'''強硬派よりも遥かに過激だった'''と言う事になり、穏健派と評価するには大いに無理が生じるのではないか?」という疑問が視聴者達に生まれてしまった。<ref>ただし、[[地球連合軍]]から[[核ミサイル|核]]を撃たれた[[プラント]]が核で報復するという手段は、プラントの住む者達の感情を逆なでする可能性や「[[血のバレンタイン事件]]」の犠牲者に対する侮辱になるではないかと考えられた可能性もあり、核以外での報復を模索した結果、ニュートロンジャマーになったのではないかとも考えられる。</ref>
無論、「[[血のバレンタイン事件]]」等による世論の影響から、地球への攻撃を強行せざるを得なかった可能性は高いが、この時、強硬派とされるパトリックは「[[核ミサイル|核攻撃]]による報復」を主張していた。結果的に、ニュートロンジャマー投下の犠牲は核攻撃より遥かに被害が大きかったため、こちらの案を承認したシーゲルは、「'''強硬派よりも遥かに過激だった'''と言う事になり、穏健派と評価するには大いに無理が生じるのではないか?」という疑問が視聴者達に生まれてしまった。<ref>ただし、[[地球連合軍]]から[[核ミサイル|核]]を撃たれた[[プラント]]が核で報復するという手段は、プラントの住む者達の感情を逆なでする可能性や「[[血のバレンタイン事件]]」の犠牲者に対する侮辱になるではないかと考えられた可能性もあり、核以外での報復を模索した結果、ニュートロンジャマーになったのではないかとも考えられる。言い方を変えれば表にでてきただけとも言える。</ref>
どちらにせよ、『SEED』劇中においてシーゲルは一貫して「穏健派」として扱われ続けている。実際に交渉の手段を模索しているものの、政治的な重要度に反して彼の出番は少ないため、この疑問と矛盾に対する回答が可能な描写は存在しない。また、シーゲルは「『SEED』全体における説明不足や、設定の後付による被害者の一人」とも言え、実情の見えにくいキャラクターである。
どちらにせよ、『SEED』劇中においてシーゲルは一貫して「穏健派」として扱われ続けている。実際に交渉の手段を模索しているものの、政治的な重要度に反して彼の出番は少ないため、この疑問と矛盾に対する回答が可能な描写は存在しない。また、シーゲルは「『SEED』全体における説明不足や、設定の後付による被害者の一人」とも言え、実情の見えにくいキャラクターである。