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人型機動兵器・[[アスクレプス]]を駆る青年。「人類の進化を見守る者」を自称する。
 
人型機動兵器・[[アスクレプス]]を駆る青年。「人類の進化を見守る者」を自称する。
   −
長きにわたり宇宙世紀の暗部に潜んできた組織「[[クロノ]]」に属しているが、旧来の体制を堅持する「保守派」ではなく、逼塞した事態を打開し、「シンカ(進化/真化)」への道筋を求める「改革派」に属している。改革派、およびアドヴェント本人の真の目的は謎。
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長きにわたり宇宙世紀の暗部に潜んできた組織「[[クロノ]]」に属しているが、旧来の体制を堅持する「保守派」ではなく、逼塞した事態を打開し、「シンカ(進化/真化)」への道筋を求める「改革派」に属している。
   −
常に穏やかかつ優美な物腰を崩さないが、保守派の黒幕である[[ジェミニス]]に対しては毅然と、時に傲岸なまでの態度で臨み、明確に敵対を示している。ただ、本人の力はサード・ステージのリアクターであるガドライトにはさすがに及ばないようで、ガドライトと戦うZ-BLUEを援護する形で何度か刃を交えている。
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常に穏やかかつ優美な物腰を崩さないが、保守派の黒幕である[[ジェミニス]]に対しては毅然と、時に傲岸なまでの態度で臨み、明確に敵対を示している。ただ、本人の力はサード・ステージのリアクターであるガドライトにはさすがに及ばないと述べており、ガドライトと戦うZ-BLUEを援護する形で何度か刃を交えている。
    
スフィアや太極、次元力についても真実に至る部分まで掴んでいるらしいが詳細は不明。また、ヒビキに対して期待を寄せており、「ガドライトを超えうる者」として評価していた。「血塗られた目」を発症したヒビキに何らかの干渉を行って症状を緩和するなどの能力も見せている。
 
スフィアや太極、次元力についても真実に至る部分まで掴んでいるらしいが詳細は不明。また、ヒビキに対して期待を寄せており、「ガドライトを超えうる者」として評価していた。「血塗られた目」を発症したヒビキに何らかの干渉を行って症状を緩和するなどの能力も見せている。
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ジェミニスとの決戦において、「いがみ合う双子」を破るべく捨て身でガドライトを挑発して感情のバランスを崩させ、撃墜される。ガドライトはアドヴェントがスフィア・リアクターではないかと疑っていたがこの時点での真相は明かされることなく終わった。ヒビキの道を切り拓いて戦死したかに思われたが、実際は生存しており後に火星でZ-BLUEの前に姿を現した。
 
ジェミニスとの決戦において、「いがみ合う双子」を破るべく捨て身でガドライトを挑発して感情のバランスを崩させ、撃墜される。ガドライトはアドヴェントがスフィア・リアクターではないかと疑っていたがこの時点での真相は明かされることなく終わった。ヒビキの道を切り拓いて戦死したかに思われたが、実際は生存しており後に火星でZ-BLUEの前に姿を現した。
   −
なお、「Advent」とは「降臨」を意味する単語で、ラテン語の「アドヴェントゥス」が変形したもの。
+
火星での再会以降もZ-BLUEを手助けし続け、いつしかZ-BLUEの面々も疑問を忘れ去り、彼等から絶大な信用を得るに至ったが、レドやノノ、ガロードなど[[時獄戦役]]時点で出会っておらず面識の浅い者達や、[[クロウ・ブルースト]]等には疑問を抱かれていた。
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 +
その信用が「アドヴェント=正しい」という思考停止に近い前提に基づいた物であったことを暴かれると、Z-BLUEを同志足り得ぬ者と断じて独善的な本性を露わにし、一方的な決別宣言とともに敵対。生身でも高い戦闘能力を持ち、超常的な力でジェニオン・ガイを破壊するとともに自分こそがヒビキが肉親の仇として追っている「テンシ」張本人であることを明かす。血塗られた目の緩和は精神に作用するフィルターによるもので、これによって「テンシ」と同一人物であるという認識を封じていた他、Z-BLUEに自分こそが正義という認識を刷り込ませていた。
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=== 正体 ===
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その正体は[[Zシリーズ]]を通じての黒幕「[[御使い]]」の一人「'''喜びのアドヴェント'''」。
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12000年前に至高神ソルが砕け散った際に他の御使い達と意見を違えたことでその座を追われていた。そのため高次元生命体やサイデリアルの面々はアドヴェントの存在を知らず、御使いとして認識されていなかった。
   −
ちなみに彼のキャラクターは、へび使い座の性格分類である
+
御使いとしてのメンタリティはドクトリンらと大して変わらない独善の塊で、「喜び」の感情のもとに他者の命を所有物として扱う。その反面、他の御使いよりもいくらか人間らしい部分が散見され、追放されたことを今に至るまで根に持っていたのがその最たるものである。
   −
*穏やかで平和的、微笑みを称えている
+
ソル再臨の儀式に備えて[[惑星エス・テラン]]への帰還を認められ、[[怒りのドクトリン|ドクトリン]]達から改めて同胞として迎え入れられる。しかし、内心では彼らに対して嘗て自身を追放した事への怨みと御使いという存在となっても争いの類を捨てきれない事への失望を抱いており、彼らを利用して至高神になり替わる事を目論んでいた。
*心の中の意志は非常に強く、炎のように滾っている
  −
*理性を重んじ、正義感が強い
  −
*繊細さと大胆さを兼ね備え、リーダーの資質がある
     −
を元に構成されている。
+
12のスフィアと三つの神器で至高神を再誕させる儀式については知っていたが、同時にZ-BLUEの擁する4つのスフィアを奪えなかった場合を想定し、宇宙を気ままに旅する傍ら、スフィアが足りなくても儀式が遂行できるよう、ソルではない別の至高神を再臨させる儀式を用意していた(ドクトリン達はこの事実を知らなかった)。
   −
火星での再会以降もZ-BLUEを手助けし続け、いつしかZ-BLUEの面々も疑問を忘れ去り彼等から絶大な信用を得るに至ったが、レドやノノ、ガロードなど、[[時獄戦役]]時点で出会っていない面識の浅い者達や[[クロウ・ブルースト]]等には疑問を抱かれていた。
+
そして、エス・テランに帰還した後についに行動を開始。Z-BLUEとの戦いで疲弊した[[アサキム・ドーウィン]]および[[シュロウガ]]と3人の御使いを生贄として取り込み、それを4つのスフィアの代替品として使用。これと8つのスフィアを3つの神器であるヘリオース、[[プロディキウム]]、黒い太陽に融合させることで新たなる至高神「[[至高神Z]]」を生み出し、御使いを超越した神「'''聖アドヴェント'''」を名乗りZ-BLUEに立ちふさがる。
   −
その信用が「アドヴェント=正しい」という思考停止に近い前提に基づいた物であったことを暴かれると、Z-BLUEを同志足り得ぬ者と断じて独善的な本性を露わにし、一方的な決別宣言とともに敵対。生身でも高い戦闘能力を持ち、超常的な力でジェニオン・ガイを破壊するとともに自分こそがヒビキが肉親の仇として追っている「テンシ」張本人であることを明かす。血塗られた目の緩和は精神に作用するフィルターによるもので、これによって「テンシ」と同一人物であるという認識を封じていた他、Z-BLUEに自分こそが正義という認識を刷り込ませていた。
+
その目的は、生まれ変わろうとする宇宙の意志に従っていったん世界の終焉を看取り、その上で自らの理想の世界を構築することにあった。
   −
その正体は[[Zシリーズ]]を通じての黒幕「[[御使い]]」の一人「'''喜びのアドヴェント'''」。12000年前に至高神ソルが砕け散った際に他の御使い達と意見を違えたことでその座を追われていたが、ソル再臨の儀式に備えて[[惑星エス・テラン]]への帰還を認められ、[[怒りのドクトリン|ドクトリン]]達から改めて同胞として迎え入れられる。しかし内心では彼らに対して嘗て自身を追放した事への怨みと御使いという存在となっても争いの類を捨てきれない事への失望を抱いており、彼らを利用して至高神になり替わる事を目論んでいた。[[アサキム・ドーウィン]]および[[シュロウガ]]と3人の御使いを生贄として取り込み、8つのスフィアと残る4つの代用として取り込んだアサキムたちを3つの神器であるヘリオース、[[プロディキウム]]、黒い太陽に融合させることで新たなる至高神「[[至高神Z]]」を生み出し、御使いを超越した神「聖アドヴェント」を名乗りZ-BLUEに立ちふさがる。
+
だが、3人の御使いを取り込んだことで、失われていた「怒り」「楽しみ」「悲しみ」の感情を取り戻し、人間としての感情をほぼ復活させている。このため精神面では完全に人間そのものとなっており、言い返されて反論に詰まったり、逆上したり、あるいは困惑したりと御使いの時よりも感情の発露が豊かになっている。
   −
3人の御使いを取り込んだ時に失われていた「怒り」「楽しみ」「悲しみ」の感情を取り戻し、人間としての感情をほぼ復活させている。その結果、最終決戦以降はアドヴェントの真の意味での喜び、動揺の感情を見る事ができる。
+
人々の想いを受けたZ-BLUEに敗れ、半ば自暴自棄気味に口汚く悪態をつくも逆に彼らの説得を受け、自身の敗北と己が神の器ではない事を認め、高次元生命体として超時空修復に協力。最後に残った「消滅しようとする力」の余剰を抱え、ヒビキ達人類の未来に祝福と幸運を祈り、AGと共に因果地平の彼方へと去っていった。
   −
人々の想いを受けたZ-BLUEに敗れ、半ば自暴自棄気味に口汚く悪態をつくも逆に彼らの説得を受け自身の敗北と己が神の器ではない事を認め、超時空修復に協力。最後に残った「消滅しようとする力」の余剰を抱え、ヒビキ達人類の未来に祝福を告げ、AGと共に因果地平の彼方へと去っていった。
+
なお、「Advent」とは「降臨」を意味する単語で、ラテン語の「アドヴェントゥス」が変形したもの。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:当時、その真意は曖昧なままだった。
 
:当時、その真意は曖昧なままだった。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇]]
:主役を務め、第1話から早速登場。援護役として活躍できるが、14話(ガドライト戦)では参戦できない。
+
:実質の主役を務め、第1話から早速登場。援護役として活躍できるが、14話(ガドライト戦)では参戦できない。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
:中盤から本性を明かし、最終的にはZシリーズのラスボスとして立ち塞がる。
 
:中盤から本性を明かし、最終的にはZシリーズのラスボスとして立ち塞がる。
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== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
=== [[能力]]値 ===
 
=== [[能力]]値 ===
改革派行動隊長の肩書きは伊達ではなく、全ての能力が高い。真化融合で立ち向かう事が前提なためか、ラスボス時は回避以外の能力値が300越え、格闘・射撃に至っては350の化け物となる。余りにも能力値が高過ぎてフル改造+回避能力400ですら回避は厳しく、被ダメージも相当なもの。持てる戦力やシステム活用を総動員して、早期決着を目指そう。
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改革派行動隊長の肩書きは伊達ではなく、全ての能力が高い。真化融合で立ち向かう事が前提なためか、ラスボス時はガイオウ以来のレベル99、回避以外の能力値が300越え、格闘・射撃に至っては350の化け物となる。余りにも能力値が高過ぎてフル改造+回避能力400ですら回避は厳しく、被ダメージも相当なもの。持てる戦力やシステム活用を総動員して、早期決着を目指そう。
    
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
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;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]
 
:[[信頼]]、[[激励]]、[[祝福]]、[[愛]]、[[絆]]
 
:[[信頼]]、[[激励]]、[[祝福]]、[[愛]]、[[絆]]
:ヘリオース搭乗以降のラインアップ。例によって全部SP消費10。
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:ヘリオース搭乗以降のラインアップ。例によって全部SP消費10。見事に前向きなのは「喜び」の御使いゆえか。
    
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
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:;アスクレプス搭乗時
 
:;アスクレプス搭乗時
 
::[[底力]]L6、[[見切り]]、[[精神耐性]]、[[援護攻撃]]L2、[[援護防御]]L2、[[サイズ差補正無視]]L2、[[集束攻撃|マルチターゲット]]、[[2回行動]]
 
::[[底力]]L6、[[見切り]]、[[精神耐性]]、[[援護攻撃]]L2、[[援護防御]]L2、[[サイズ差補正無視]]L2、[[集束攻撃|マルチターゲット]]、[[2回行動]]
::基本的に時獄篇と同じ構成だが、31話以降の敵対時で2回行動が追加される。
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::基本的に時獄篇と同じ構成だが、31話以降の敵対時で2回行動が追加される。実はこの時点だと、下手をすると御使いの時よりしぶとい。
 
:;ヘリオース搭乗時
 
:;ヘリオース搭乗時
 
::[[超能力]]L9、[[ガード]]、[[闘争心]]、[[戦意高揚]]、[[精神耐性]]、[[気力+ (ダメージ)]]、[[集束攻撃|マルチターゲット]]、[[3回行動]]
 
::[[超能力]]L9、[[ガード]]、[[闘争心]]、[[戦意高揚]]、[[精神耐性]]、[[気力+ (ダメージ)]]、[[集束攻撃|マルチターゲット]]、[[3回行動]]
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;[[ヒビキ・カミシロ]]
 
;[[ヒビキ・カミシロ]]
 
:ガドライトを超える存在として期待をかけ、幾度となく彼を助ける。実際は彼の肉親を亡き者にした仇敵であり、本性を明かしてからは完全な敵対関係となる。
 
:ガドライトを超える存在として期待をかけ、幾度となく彼を助ける。実際は彼の肉親を亡き者にした仇敵であり、本性を明かしてからは完全な敵対関係となる。
:ジェミニスとの初の衝突の際、ジェニオン・ガイを起動させた彼とZ-BLUEを見て「適任」と称したが……。
+
:その反面、お互いに敵対感情だけではない妙な信頼感も抱いており、単なる敵というわけではない複雑な関係にある。
 
;[[アサキム・ドーウィン]]
 
;[[アサキム・ドーウィン]]
 
:一時はZONEから解放された彼と結託するも、他の御使いたちと同じく独善的な性格であることを見抜かれ決別される。エス・テランでその正体を暴露し至高神Z降臨の為の生贄として取り込んでしまう。
 
:一時はZONEから解放された彼と結託するも、他の御使いたちと同じく独善的な性格であることを見抜かれ決別される。エス・テランでその正体を暴露し至高神Z降臨の為の生贄として取り込んでしまう。
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:仇敵の一人。[[時獄戦役]]の最後にて彼が御使いの一人と確信し殺害しようとするものの、結局失敗してしまった。ヒビキとの最終決戦の際、スフィアを奪われる瞬間、彼の母親を殺したのがアドヴェントだと気付いていたようである。
 
:仇敵の一人。[[時獄戦役]]の最後にて彼が御使いの一人と確信し殺害しようとするものの、結局失敗してしまった。ヒビキとの最終決戦の際、スフィアを奪われる瞬間、彼の母親を殺したのがアドヴェントだと気付いていたようである。
 
;[[エルガン・ローディック]]
 
;[[エルガン・ローディック]]
:改革派の同志の一人とされるが直接の面識はない。アドヴェントは御使いである為ジ・エーデル=エルガンにとっては同志どころか倒すべき大敵の一人である。
+
:改革派の一人。
 
;[[次元将ヴィルダーク]]
 
;[[次元将ヴィルダーク]]
 
:天獄篇終盤で、彼から「立ち上がる射手」「沈黙の巨蟹」「欲深な金牛」「怨嗟の魔蠍」のスフィアを奪う。
 
:天獄篇終盤で、彼から「立ち上がる射手」「沈黙の巨蟹」「欲深な金牛」「怨嗟の魔蠍」のスフィアを奪う。
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== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 
;[[イオリア・シュヘンベルグ]]
 
;[[イオリア・シュヘンベルグ]]
:改革派の同志の一人。ただし、イオリアは百年近く冷凍睡眠しているため、アドヴェントに余程特殊な事情でもない限り直接の面識は無いと思われる。
+
:改革派の一人。
 
;[[篠崎咲世子]]
 
;[[篠崎咲世子]]
 
:第48話「重力の井戸の底で」ではナナリーの警護をしていた彼女を部隊を率いてアシストしている。
 
:第48話「重力の井戸の底で」ではナナリーの警護をしていた彼女を部隊を率いてアシストしている。
141行目: 146行目:  
:ガトライトへ攻撃する際の特殊台詞。アドヴェント自身も太極の力に何らかの関わりがあるのだろうか……?
 
:ガトライトへ攻撃する際の特殊台詞。アドヴェント自身も太極の力に何らかの関わりがあるのだろうか……?
 
;「いがみ合う双子のスフィアでは、私は倒せない!」
 
;「いがみ合う双子のスフィアでは、私は倒せない!」
:ガドライトの攻撃を回避した際の特殊台詞。'''いがみ合う双子のスフィアでは倒せない'''という物言いが、若干引っかかる所。やはり彼も……?
+
:ガドライトの攻撃を回避した際の特殊台詞。'''いがみ合う双子のスフィアでは倒せない'''という物言いが、若干引っかかる所。御使いであるといっても、「小さな太極」たるいがみ合う双子の力を引き出せれば戦えるレベルであるため、結局真相は不明。ミスリードの一つだと思われる。
    
=== インターミッション ===
 
=== インターミッション ===
152行目: 157行目:  
:各ルートでヒビキに何らかの処置を施して曰く。「血塗られた目」の症状を緩和する能力を持っているらしい。この時は近くにガドライトが来ていたが(ステージには出てこない)、この処置を受けた後、ヒビキはエピローグで尸空の存在を感知するまで「血塗られた目」を発症していない。この処置の正体は天獄篇で明かされる。
 
:各ルートでヒビキに何らかの処置を施して曰く。「血塗られた目」の症状を緩和する能力を持っているらしい。この時は近くにガドライトが来ていたが(ステージには出てこない)、この処置を受けた後、ヒビキはエピローグで尸空の存在を感知するまで「血塗られた目」を発症していない。この処置の正体は天獄篇で明かされる。
 
;「操る…などというつもりはない。我々はあくまで見守る者のスタンスを崩すつもりはない」<BR/>「だが、事態は加速していっている。1万2000年の輪廻の環がもうすぐ閉じようとしているのだからな」
 
;「操る…などというつもりはない。我々はあくまで見守る者のスタンスを崩すつもりはない」<BR/>「だが、事態は加速していっている。1万2000年の輪廻の環がもうすぐ閉じようとしているのだからな」
:「シンカを見守る」というスタンスはクロノ改革派の方針らしいが、これは図らずもゼウスやカヲルなど、正しくシンカして神に至った者たちの姿勢とも繋がる。これは何を意味するのか。
+
:「シンカを見守る」というスタンスはクロノ改革派の方針らしいが、これはアドヴェントの加入でゆがめられた使命であり、本来は「シンカへいたる道を指し示す」のが使命である。
 
;「アンナロッタ・ストールス。全てが君たちの思い通りに行くと思ったら大間違いだ」<BR/>「そして、クロノの全てが君たちに屈したと思うのも間違いである事を私が教えよう」
 
;「アンナロッタ・ストールス。全てが君たちの思い通りに行くと思ったら大間違いだ」<BR/>「そして、クロノの全てが君たちに屈したと思うのも間違いである事を私が教えよう」
:
+
:アンナロッタと対峙して。この時点でのアドヴェントはジェミニスに対して「試練」を与えている段階であり、徹頭徹尾クロノの人間として振る舞っている。
;「人類の進化を見守る者として、その使命を果たす!ジェミニス!真のクロノの名を継ぐ者の怒りを思い知るがいい!」
+
;「人類の進化を見守る者として、その使命を果たす! ジェミニス! 真のクロノの名を継ぐ者の怒りを思い知るがいい!」
:「温かな声」での戦闘前会話。亡き同志達に代わってクロノの名を受け継ぐ者……その意に従い、太陽の子たる蛇使いが監視者たちに襲い掛かる。
+
:「温かな声」での戦闘前会話。クロノの名を受け継ぐ者……その意に従い、太陽の子たる蛇使いが監視者たちに襲い掛かる。
 
;「……サード・ステージに入ったスフィア・リアクターを相手にするほど、私も無謀ではない」
 
;「……サード・ステージに入ったスフィア・リアクターを相手にするほど、私も無謀ではない」
:各ルートの38話にて、ガドライトと対面して。さすがに分が悪いらしい。
+
:各ルートの38話にて、ガドライトと対面して。さすがに制限された力では分が悪いらしい。
 
;「あれは私の宿敵……いわば、立ちふさがる運命だ」
 
;「あれは私の宿敵……いわば、立ちふさがる運命だ」
 
:“テンシ”について。
 
:“テンシ”について。
198行目: 203行目:  
;ヒビキ「何故あなたは、そこまでして俺を…!?」<BR/>アドヴェント「それが私の…喜び…。なぜなら、君は…私の……」
 
;ヒビキ「何故あなたは、そこまでして俺を…!?」<BR/>アドヴェント「それが私の…喜び…。なぜなら、君は…私の……」
 
:最期(DVE)。命と引き換えにヒビキの道を切り開き、シンカを見つめる者は宇宙に消える。だが……。
 
:最期(DVE)。命と引き換えにヒビキの道を切り開き、シンカを見つめる者は宇宙に消える。だが……。
 +
:ちなみに天獄篇の情報からして、恐らく「私のもの」と言いたかったと思われる。
    
==== 連獄篇 ====
 
==== 連獄篇 ====
217行目: 223行目:  
;「ヒビキ……君は禁断の扉を開けてしまったよ」
 
;「ヒビキ……君は禁断の扉を開けてしまったよ」
 
:スフィアの共鳴による時間遡行で攻撃に割り込んだヒビキに対して。
 
:スフィアの共鳴による時間遡行で攻撃に割り込んだヒビキに対して。
;「そう驚くようなことではない。彼のように私の実験の対象となった子供達は、全宇宙で9万4372人ほどいる」
+
;「私達はサイデリアルの上位者だ。スフィア・リアクターに限らず、彼らが強くあるように導かなければならない」<BR/>「それは君たちに対しても同じだ」<BR/>「だから、時に味方として、時に敵として君達を真理へ導いてきた」<BR/>「その結果、君たちは新地球皇国を打倒し、こうして御使いと対面することも出来たんだよ」
 
:
 
:
 +
;「神ならぬ身では、さすがにそんなことは出来ない。彼がいがみ合う双子のスフィアと接触したのは、幾つかの偶然が重なった結果だよ」<BR/>「そして、私が彼に興味を持ったのは彼の母親に起因する」<BR/>「彼女は優秀な人間だったよ」「超時空物理学と考古学を組み合わせることで先史文明の遺跡から、独自に御使いの存在に触れようとしたのだから」<BR/>「だから私は罰を与えた」「彼女に絶望を与え、愛する息子の命を奪うように仕向けた」<BR/>「驚いたのはそこからだ。彼女は意志の力によって絶望と希望を超え、自ら命を絶つことで息子の命を守ったのだ」<BR/>「そういうこともあって、私はその息子……ヒビキ・カミシロに興味を持った」「もしかすると、彼にも絶望を与えることで、母親と同じ希望と絶望を超える力を得るかもしれない、とね」<BR/>「その彼が、いがみ合う双子に出会った。だから、世界というのは面白い」
 +
:ヒビキとの関連の真相。裏を返せば、ヒビキが最初の最初、陣代高校でたまたまジェニオンに乗らなければ、生きていなかったのだろう……。
 +
:この話を聞いたヒビキはメグミへの憎悪や恐怖を振り切り、御使いを完全に叩き潰す決意を固めることになる。
 +
;「そう特別な話ではないよ。彼のように私の実験の対象となった子供達は、全宇宙で9万3472人ほどいる」
 +
:
 +
;「確かに行為そのものは破壊だが、それは宇宙全体を救済するために必要な行動だ」<BR/>「それを下した喜びを私は感じる」
 +
:メイオール銀河破壊の後のコメント。ドクトリンは怒りを以って審判を下し、テンプティはそれ自体を楽しみ、アドヴェントはそれによる宇宙の救済を喜ぶ(そして、恐らくサクリファイは破壊された銀河を哀しむ)。本来複雑に絡み合って存在する感情を分割したがゆえのメンタリティの歪みがここに垣間見られる。
 
;「アサキム・ドーウィン。よくもブルーの生命を奪ってくれたな」
 
;「アサキム・ドーウィン。よくもブルーの生命を奪ってくれたな」
 
:アサキムの攻撃でブルーが戦死した際に。当のアサキムからは「つまらない芝居はやめろ」と一蹴されている。
 
:アサキムの攻撃でブルーが戦死した際に。当のアサキムからは「つまらない芝居はやめろ」と一蹴されている。
227行目: 240行目:  
;「αから始まった世界は、この世界でΩとなって終焉を迎えるはずだったが、ほんの少しのきっかけでZへと変貌した」<BR/>「至高神Z……古き世界の終わりを看取る神として、これ以上の名はあるまい」
 
;「αから始まった世界は、この世界でΩとなって終焉を迎えるはずだったが、ほんの少しのきっかけでZへと変貌した」<BR/>「至高神Z……古き世界の終わりを看取る神として、これ以上の名はあるまい」
 
:新たな至高神が「ソル」ではなく「Z」である理由。ちなみにZシリーズは本来「Ω」とナンバリングされるはずが、版権に引っかかってZへと改題された経緯があるため、ある種のメタ発言とも取れる。
 
:新たな至高神が「ソル」ではなく「Z」である理由。ちなみにZシリーズは本来「Ω」とナンバリングされるはずが、版権に引っかかってZへと改題された経緯があるため、ある種のメタ発言とも取れる。
 +
;「…………」<BR/>「君が自らの想いを言葉にした今、私も素直な気持ちを告げよう」<BR/>「ヒビキ……希望と絶望を超え、新たな太極となった君に出会えてよかったよ」<BR/>「エス・テランを追放され、宇宙を彷徨った私にとって、それは唯一の喜びだった」
 +
:
 
;「クソ野郎共がっ! よくもこの私を……!」
 
;「クソ野郎共がっ! よくもこの私を……!」
 
:Z-BLUEに追い詰められた際に発した言葉。以前のアドヴェントからは想像もつかない台詞だが、これは他の御使いを吸収し感情が戻った故の発言である。一方で敗北を認める潔さも見せ、良くも悪くも人間らしさを取り戻したことの証明となっている。
 
:Z-BLUEに追い詰められた際に発した言葉。以前のアドヴェントからは想像もつかない台詞だが、これは他の御使いを吸収し感情が戻った故の発言である。一方で敗北を認める潔さも見せ、良くも悪くも人間らしさを取り戻したことの証明となっている。
 
;「私を許す必要はない、ヒビキ」<BR/>「それが君達の選んだ選択ならば、去り行く私からいう事は何もない」<BR/>「私という大きな障害を乗り越えた君達の前途に祝福を送るだけだよ」
 
;「私を許す必要はない、ヒビキ」<BR/>「それが君達の選んだ選択ならば、去り行く私からいう事は何もない」<BR/>「私という大きな障害を乗り越えた君達の前途に祝福を送るだけだよ」
 
:生と死の狭間にて、ヒビキと邂逅して。AGからは「最後の最後まで上から目線ですか」と呆れられていた。
 
:生と死の狭間にて、ヒビキと邂逅して。AGからは「最後の最後まで上から目線ですか」と呆れられていた。
;「では行こうか、ジ・エーデル・ベルナル。神になろうとした男と、悪魔と呼ばれた男は、ここで歴史から退場するとしよう」<br/>「さらばだ、ヒビキ。そしてZ-BLUE」<BR/>「君達の進む未来に幸の在らんことを!」
+
;「では行こうか、ジ・エーデル・ベルナル。神になろうとした男と、悪魔と呼ばれた男は、ここで歴史から退場するとしよう」<br/><BR/>「さらばだ、ヒビキ。そしてZ-BLUE」<BR/>「神と悪魔の消えた世界……そこに残るのは人間だ」<BR/>「君達の進む未来に幸の在らんことを!」
 
:真化に至った人類の進む未来に幸福が在る事を祈り、「神になろうとした男」は「悪魔と呼ばれた男」と共に「消滅しようとする力」の余剰を抱え、因果地平の彼方へと消え去った。
 
:真化に至った人類の進む未来に幸福が在る事を祈り、「神になろうとした男」は「悪魔と呼ばれた男」と共に「消滅しようとする力」の余剰を抱え、因果地平の彼方へと消え去った。
  
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