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=== 本編前 ===
 
=== 本編前 ===
制圧前は現実世界の日本とほぼ同様であるが、中立国として首相を首班とする議院内閣制が採られていた。[[自衛隊]]ではなく日本軍が存在するなどの違いがあるが、ブリタニア等と異なって[[ナイトメアフレーム|KMF]]が開発・実戦配備されておらず、他国に比べて陸上戦力では大きく劣っていた。一方で海上戦力はブリタニアを圧倒しており(「双貌のオズ」より)、海軍に大損害を被ったブリタニア軍はKMFによる空挺強襲作戦を敢行する。
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制圧前は現実世界の日本とほぼ同様であるが、中立国として首相を首班とする議院内閣制が採られていた。[[自衛隊]]ではなく日本軍が存在するなどの違いがあるが、ブリタニアと異なり新型陸上兵器である[[ナイトメアフレーム|KMF]]が開発・実戦配備<ref>小説版では日本の諜報機関はナイトメアフレームに関する情報を入手していた模様だが、人型の機動装甲車とも言うべき異端な兵器だったため、ず軽視していた事が窺える。</ref>されておらず、ブリタニアに比べて陸上戦力では大きく劣っていた。一方で海上戦力はブリタニアを圧倒しており(「双貌のオズ」より)、海軍に大損害を被ったブリタニア軍はKMFによる空挺強襲作戦を敢行する。
    
日本最後の総理大臣であった枢木ゲンブは、ブリタニアとの徹底抗戦を主張していたが、それに反対していた息子の[[枢木スザク]]が、ナイフで父親を刺殺してしまうという前代未聞の事態が発生。政府側は枢木ゲンブの死を、ブリタニアへの抗戦に出ようとした日本軍を諌める為の自決と発表し、これによって日本軍は混乱。元々劣勢だった軍事能力はさらに低下し、ブリタニアの侵攻をさらに容易にしてしまった結果、最終的には全面降伏し、ブリタニア帝国の11番目の領地「'''エリア11'''」となった。
 
日本最後の総理大臣であった枢木ゲンブは、ブリタニアとの徹底抗戦を主張していたが、それに反対していた息子の[[枢木スザク]]が、ナイフで父親を刺殺してしまうという前代未聞の事態が発生。政府側は枢木ゲンブの死を、ブリタニアへの抗戦に出ようとした日本軍を諌める為の自決と発表し、これによって日本軍は混乱。元々劣勢だった軍事能力はさらに低下し、ブリタニアの侵攻をさらに容易にしてしまった結果、最終的には全面降伏し、ブリタニア帝国の11番目の領地「'''エリア11'''」となった。
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エリア11となって以降、初代総督は[[クロヴィス・ラ・ブリタニア]]、2代目総督は[[コーネリア・リ・ブリタニア]]が就任しており、コーネリアの総督就任と同時に、[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]が副総督に就任している。
 
エリア11となって以降、初代総督は[[クロヴィス・ラ・ブリタニア]]、2代目総督は[[コーネリア・リ・ブリタニア]]が就任しており、コーネリアの総督就任と同時に、[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]が副総督に就任している。
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ブリタニア人の植民地と化してしまったエリア11は、入植したブリタニア人が我が物顔で振舞う地となっており、日本人は「'''[[イレヴン]]'''」という蔑称で呼ばれ、差別や暴力の対象となっている。
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ブリタニア人の植民地と化してしまったエリア11は、入植したブリタニア人が我が物顔で振舞う地となっており、日本人は11番目のナンバーズとして「'''[[イレヴン]]'''」という蔑称<ref>ブリタニア当局としては正式な人種区分としての呼称となる。</ref>で呼ばれ、差別や暴力の対象となっている。名誉ブリタニア人になっていない旧日本人に対する扱いは過酷で、テロリストの潜伏地と見做したゲットーの住民を老若男女問わず皆殺しにする事も珍しくないため、ブリタニア軍は非常に恐れられている。
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しかし、クロヴィスが総督だった時は、日本が余力を残したまま降伏し、「[[藤堂鏡志朗|厳島の奇跡]]」による希望を捨てきれなかった人々がいたこと、クロヴィス自身の内政能力が不足していること、更には一部のブリタニア[[貴族]]が私利私欲に走ってキョウト(NAC)に物資等を隠れて援助していたことから、日本軍残党やレジスタンスの抵抗が十年近くに亘って活発に続いていた。当然治安は極めて悪くなっており、やがてクロヴィスを暗殺した[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]](正体はブリタニアの元皇子ルルーシュ)率いるレジスタンス組織「[[黒の騎士団]]」とコーネリア率いるブリタニア軍の大規模な戦いが勃発する事になる。
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しかし、クロヴィスが総督だった時は、日本が余力を残したまま降伏し、「[[藤堂鏡志朗|厳島の奇跡]]」による希望を捨てきれなかった人々がいたこと、クロヴィス自身の内政能力が不足していること、旧日本時代の主要都市間の地下鉄網が放置されており、テロリストの逃走・潜伏経路が全国に存在している状態だったこと、更には一部のブリタニア[[貴族]]が私利私欲に走ってキョウト(NAC)に物資等を隠れて援助していたことから、日本軍残党やレジスタンスの抵抗が十年近くに亘って活発に続いていた。当然治安は極めて悪くなっており、やがてクロヴィスを暗殺した[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]](正体はブリタニアの元皇子ルルーシュ)率いるレジスタンス組織「[[黒の騎士団]]」とコーネリア率いるブリタニア軍の大規模な戦いが勃発する事になる。
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後に、副総督であるユーフェミアによって、日本人とブリタニア人が対等な立場で共存出来る「[[行政特区日本]]」の設立が宣言されるも、式典当日にユーフェミアによる日本人虐殺宣言が行われ、ブリタニア軍が無差別に日本人を虐殺するという、ブリタニア側にとっても一大不祥事となる事件が発生(ユーフェミアはゼロによって虐殺の最中に射殺される)。日本人達のブリタニアへの憎悪は一気に増大し、黒の騎士団を中心とした反ブリタニア勢力による、トウキョウ租界の攻防戦「[[ブラックリベリオン]]」(『第一次トウキョウ決戦』とも言う)が勃発する。黒の騎士団のゼロが所有する銃砲撃KMF[[ガウェイン]]の圧倒的な攻撃力によって、当初は反ブリタニア勢力側が有利となっていたが、総指揮を取っていたゼロが突如戦線を離脱してしまったのを機に、形勢が逆転。戦いはブリタニア軍の勝利で終わり、黒の騎士団の主要人物達のは逮捕され、他に捕らわれた黒の騎士団のメンバーやそれに協力したレジスタンス達も逮捕後に次々と処刑された(ただし、黒の騎士団の主要メンバーはほとんど処刑されていない)。また、ゼロもブリタニア軍に捕らわれ、処刑された事がブリタニア側によって報道されている。
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後に、副総督であるユーフェミアによって、日本人とブリタニア人が対等な立場で共存出来る「[[行政特区日本]]」の設立が宣言されるも、式典当日にユーフェミアによる日本人虐殺宣言が行われ、ブリタニア軍が無差別に日本人を虐殺するという、ブリタニア側にとっても一大不祥事となる事件が発生<ref>ユーフェミアはゼロによって虐殺の最中に射殺されているが、ブリタニアでの公式発表では無益な虐殺の責任を取らされての皇籍剥奪と処刑が行われた事になっており、ブリタニア視点でもこの事件は決して許容できない事態だったことが窺える</ref>。日本人達のブリタニアへの憎悪は一気に増大し、黒の騎士団を中心とした反ブリタニア勢力による、トウキョウ租界の攻防戦「[[ブラックリベリオン]]」(『第一次トウキョウ決戦』とも言う)が勃発する。黒の騎士団のゼロが所有する銃砲撃KMF[[ガウェイン]]の圧倒的な攻撃力によって、当初は反ブリタニア勢力側が有利となっていたが、総指揮を取っていたゼロが突如戦線を離脱してしまったのを機に、形勢が逆転。戦いはブリタニア軍の勝利で終わり、黒の騎士団の主要人物達のは逮捕され、他に捕らわれた黒の騎士団のメンバーやそれに協力したレジスタンス達も逮捕後に次々と処刑された(ただし、黒の騎士団の主要メンバーはほとんど処刑されていない)。また、ゼロもブリタニア軍に捕らわれ、処刑された事がブリタニア側によって報道されている。
    
黒の騎士団によって起こされた様々な事件を未然に防ぐ事の出来なかったコーネリアは、エリア11総督の地位を返上し、また、ブリタニアの暴挙によって起こされたとも言える日本人虐殺事件や、ブラックリベリオンは、エリア11以外の国家でも大きな影響を与える事になり、世界中の反ブリタニア勢力が積極的に抵抗活動をとる様になっている。
 
黒の騎士団によって起こされた様々な事件を未然に防ぐ事の出来なかったコーネリアは、エリア11総督の地位を返上し、また、ブリタニアの暴挙によって起こされたとも言える日本人虐殺事件や、ブラックリベリオンは、エリア11以外の国家でも大きな影響を与える事になり、世界中の反ブリタニア勢力が積極的に抵抗活動をとる様になっている。
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総督となったナナリーは、就任式の際に、亡き姉ユーフェミアの遺志を継いで「行政特区日本」の再建を宣言するが、1年前の虐殺事件が日本人達の記憶に残っていたために参加する者は一人もいなかった。そんな中、ゼロは自身に従っている日本人共々行政特区日本に参加することを表明するが、結局、「行政特区日本」は彼らの国外脱出に利用されただけに終わった。「行政特区日本」の2度目の失敗後、ナナリーは日本人にとって不利益にならない政策等を推し進めた。彼女の統治によってエリア11の治安は安定し、「矯正エリア」から「途上エリア」へと昇格を果たす。
 
総督となったナナリーは、就任式の際に、亡き姉ユーフェミアの遺志を継いで「行政特区日本」の再建を宣言するが、1年前の虐殺事件が日本人達の記憶に残っていたために参加する者は一人もいなかった。そんな中、ゼロは自身に従っている日本人共々行政特区日本に参加することを表明するが、結局、「行政特区日本」は彼らの国外脱出に利用されただけに終わった。「行政特区日本」の2度目の失敗後、ナナリーは日本人にとって不利益にならない政策等を推し進めた。彼女の統治によってエリア11の治安は安定し、「矯正エリア」から「途上エリア」へと昇格を果たす。
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これまで日本人に対して圧政のみしか行ってこなかった総督達と比較して、日本人に対して差別意識を持たない総督ナナリーによる宥和政策は日本人達からは歓迎されたのであった。しかし、日本のブリタニアからの独立を目指すゼロにとっては、ナナリーが行った宥和政策の成功は「日本人のブリタニアからの独立の気概を失わせかねない」と憂慮されていた。それを阻止するべく、[[超合集国]]を結成させ黒の騎士団を再編成・強化したゼロはエリア11に上陸。黒の騎士団vsブリタニア軍の再激突、いわゆる『第二次トウキョウ決戦』が勃発する。ブリタニア軍は最強戦力である[[ナイトオブラウンズ]]を投入するが、ナイトオブテンのルキアーノが戦死、ナイトオブセブンの枢木スザクも撃墜寸前まで追い込まれるが、そのスザクが限定戦略核兵器フレイヤを突如発射。トウキョウ租界の大半が消滅し、2千万人もの死者を出す最悪の惨事となってしまう。勝者が決しないまま『第二次トウキョウ決戦』は終結して総督のナナリーは生死不明となり、その後第99代ブリタニア皇帝に就任した[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]による政治改革の強行により、ブリタニアの日本支配は事実上終わりを迎える。
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これまで日本人に対して圧政のみしか行ってこなかった総督達と比較して、日本人に対して差別意識を持たない総督ナナリーによる宥和政策は日本人達からは歓迎されたのであった。しかし、日本のブリタニアからの独立を目指すゼロにとっては、ナナリーが行った宥和政策の成功は「日本人のブリタニアからの独立の気概を失わせかねない」と憂慮されていた。それを阻止するべく、[[超合集国]]を結成させ黒の騎士団を再編成・強化したゼロはエリア11に上陸。黒の騎士団vsブリタニア軍の再激突、いわゆる『第二次トウキョウ決戦』が勃発する。ブリタニア軍は最強戦力である[[ナイトオブラウンズ]]を投入するが、ナイトオブテンのルキアーノが戦死、ナイトオブセブンの枢木スザクも撃墜寸前まで追い込まれるが、そのスザクが限定戦略核兵器フレイヤを突如発射。トウキョウ租界の大半が消滅し、2千万人もの死者を出す最悪の惨事となってしまう。勝者が決しないまま『第二次トウキョウ決戦』は終結して総督のナナリーは生死不明となる。
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その後、黒の騎士団はシュナイゼルに唆され、ゼロ追放の条件として日本の返却を求めた。しかし、それらが履行される前にルルーシュによって第98代皇帝[[シャルル・ジ・ブリタニア]]は暗殺され、その一ヶ月後に第99代ブリタニア皇帝に就任した[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]による政治改革の強行により、エリア制度は崩壊。エリア11だった日本はかつての名を取り戻した。
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その後、どのような政治的な取引があったのかは不明だが、ルルーシュが国内の反抗勢力を潰している間に日本を正式に独立国として開放し、超合集国へ引き渡している。しかし、ブリタニア帝国の超合集国加盟を論ずるためにアッシュフォード学園で黒の騎士団側がルルーシュ捕縛を行うとした際に先手を打たれ、奇襲によりほぼ再占領されてしまった。
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最終決戦から[[ゼロレクイエム]]までは「皇帝直轄領日本」として統治されていた模様だが、ルルーシュの死により再度独立を果たす。
    
== 主な都市・施設など ==
 
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