「飛竜戦艦」を編集中
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{{登場メカ概要 | {{登場メカ概要 | ||
| 読み = ヴィーヴィル | | 読み = ヴィーヴィル | ||
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| 登場作品 = {{登場作品 (メカ)|ナイツ&マジック}} | | 登場作品 = {{登場作品 (メカ)|ナイツ&マジック}} | ||
| デザイン = {{メカニックデザイン|柳瀬敬之}} | | デザイン = {{メカニックデザイン|柳瀬敬之}} | ||
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ジャロウデク王国で開発されたドラゴン型の空を飛ぶ戦艦。 | ジャロウデク王国で開発されたドラゴン型の空を飛ぶ戦艦。 | ||
− | + | 古代の魔獣、巨竜(ドレイク)を模した戦闘用飛空船で、通常のブリッジの他、飛空船と同様に艦首上に騎士像(フィギュアヘッド)改め竜騎士像(ドラゴン・ヘッド)が配置されており、緊急時にはそちらからも操縦を行える<ref>文庫版では常に竜騎士像から操縦していた。なお通常の飛空船も騎士像に乗員が必要である。</ref>。イカルガと互角以上に戦えるなど戦闘能力は強大で、装甲も厚く、巨体ながら機動性能も高く、生物的なしなりを持ち合わせることで格闘戦まで可能としている。まさにジャロウデクの切り札と言える存在。 | |
− | 元々は[[オラシオ・コジャーソ]]が飛空船との戦いを想定して考案していた艦であったが、機動力に難を残していたため未完成のままで保管されていた。大西域戦争の最中に彼が[[エルネスティ・エチェバルリア]]の[[イカルガ (ナイツマ)|イカルガ]]に触発された事により完成の目処が立ち、推進機関に魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)を採用した上で実戦に送り込まれた。船長は鬼神(イカルガ)への復讐を誓う[[ドロテオ・マルドネス]] | + | 元々は[[オラシオ・コジャーソ]]が飛空船との戦いを想定して考案していた艦であったが、機動力に難を残していたため未完成のままで保管されていた。大西域戦争の最中に彼が[[エルネスティ・エチェバルリア]]の[[イカルガ (ナイツマ)|イカルガ]]に触発された事により完成の目処が立ち、推進機関に魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)を採用した上で実戦に送り込まれた。船長は鬼神(イカルガ)への復讐を誓う[[ドロテオ・マルドネス]]が務め、アニメ版ではオラシオも乗り込んでいる。 |
− | 武装として艦首にある大威力の主砲「竜炎撃咆(インシニレイトフレイム)」や格闘用竜脚(ドラゴニッククロー)を持ち、さらに船体には[[幻晶騎士]] | + | 武装として艦首にある大威力の主砲「竜炎撃咆(インシニレイトフレイム)」や格闘用竜脚(ドラゴニッククロー)を持ち、さらに船体には[[幻晶騎士]]のアンキュローサを12機埋め込み、対空砲台と動力炉を兼任させている。 |
当初は竜騎士像とアンキュローサの魔力転換炉13基で稼働していたが、これでも魔力消費量が馬鹿にならず、出力不足に陥っていた。加えて動力源をアンキュローサに依存している為、アンキュローサが破壊されればその分だけ魔力の供給量が低下するという欠点も有し、イカルガとの初戦ではこの欠点により痛み分けに終わっている。 | 当初は竜騎士像とアンキュローサの魔力転換炉13基で稼働していたが、これでも魔力消費量が馬鹿にならず、出力不足に陥っていた。加えて動力源をアンキュローサに依存している為、アンキュローサが破壊されればその分だけ魔力の供給量が低下するという欠点も有し、イカルガとの初戦ではこの欠点により痛み分けに終わっている。 | ||
− | + | これは後にオラシオが新たに高濃度エーテル環境に対応した魔力転換炉「竜血炉(ブラッドグレイル)」を追加装備として取り付けたことで一応の解決を見ている。これを稼働させることを「最大化戦闘形態(マキシマイズ)」と呼ぶ。しかし今度はアンキュローサが破壊されればその分だけ攻撃手段が減少して死角が増えるので、魔力だけ供給できても戦闘能力を生かせないという欠点が発覚してしまった。 | |
− | + | ドロテオによりイカルガの撃墜を目指して何度もエルと交戦するが、目的を果たすことは出来ず、最終決戦でマキシマイズすら使用するも敗北。最後は損傷した戦艦自体を特攻兵器として[[エレオノーラ・ミランダ・クシェペルカ]]のいるクシェペルカ軍本陣を狙うも、駆けつけた[[アーキッド・オルター]]の手でドロテオは討たれ、飛竜戦艦はコントロールを失い墜落、大爆発を起こして轟沈した。 | |
飛竜戦艦と書いてヴィーヴィルと読むことを再現しているのか、アニメ版ではナレーションからは「ひりゅうせんかん」と呼ばれる。 | 飛竜戦艦と書いてヴィーヴィルと読むことを再現しているのか、アニメ版ではナレーションからは「ひりゅうせんかん」と呼ばれる。 | ||
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:初登場作品。「'''ヴィーヴィル'''」(正式名称は「飛竜戦艦ヴィーヴィル」)表記。[[ミツバ・グレイヴァレー]]からは戦艦ではなく戦艦サイズの機動兵器だと称される(小説版でのエルが似たようなことを述べている)。 | :初登場作品。「'''ヴィーヴィル'''」(正式名称は「飛竜戦艦ヴィーヴィル」)表記。[[ミツバ・グレイヴァレー]]からは戦艦ではなく戦艦サイズの機動兵器だと称される(小説版でのエルが似たようなことを述べている)。 | ||
:決戦となる「Heaven&World」では一度撃墜するとマキシマイズを発動させて復活。 | :決戦となる「Heaven&World」では一度撃墜するとマキシマイズを発動させて復活。 | ||
− | : | + | :原作の大ボスとしては見るとHPがやや低く戦闘向けの特殊能力も射撃限定無効バリアのみなので幻晶騎士ほど目に見えた厄介さはないが、意外と運動性が高いのとイベント後は適応がSになるため、高難易度で半端に削ると攻撃を当てにくくなる。 |
− | : | + | :最後は特攻をイカルガに止められた所に戦艦を含む自部隊の集中砲火で轟沈しており、異世界にやってきたことで原作の強みがなくなったとも取れる。 |
− | : | + | :艦内ミッション「ファイナルバトル」で登場する際は舞台が月面のため、宇宙適応Bの欠点から本編と比べて格段に弱くなっている。 |
==装備・機能== | ==装備・機能== | ||
52行目: | 52行目: | ||
:『30』ではMAP兵器版も所持。 | :『30』ではMAP兵器版も所持。 | ||
;格闘用竜脚(ドラゴニッククロー) | ;格闘用竜脚(ドラゴニッククロー) | ||
− | : | + | :両脚部の対艦格闘用アーム。戦艦ながら、この脚部や尻尾を使って生物のように敵機に襲い掛かることも可能。アニメ版では脚部自体の射出を行ってもいる。 |
:SRW未採用。 | :SRW未採用。 | ||
− | + | ;雷の鞭(ザファー・ナマ) | |
− | + | :アンキュローサが放つ雷撃系統魔導兵装による対空防御弾幕。 | |
− | + | :『30』では下記の防御用特殊能力として再現されている。 | |
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:;雷霆防幕(サンダリングカタラクト) | :;雷霆防幕(サンダリングカタラクト) | ||
− | :: | + | ::小説版における強化された雷の鞭。 |
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;特殊弾 | ;特殊弾 | ||
:アニメ版で使用した、金属片と硝石と硫黄の粉末を混ぜ合わせた煙幕。つまり火薬である。イカルガの魔導噴流推進器の構造を逆手に取り、吸引させることで内部機構を破壊する対イカルガ専用装備。 | :アニメ版で使用した、金属片と硝石と硫黄の粉末を混ぜ合わせた煙幕。つまり火薬である。イカルガの魔導噴流推進器の構造を逆手に取り、吸引させることで内部機構を破壊する対イカルガ専用装備。 | ||
71行目: | 65行目: | ||
====必殺技==== | ====必殺技==== | ||
;最大化戦闘形態(マキシマイズ) | ;最大化戦闘形態(マキシマイズ) | ||
− | : | + | :竜血炉を稼働させた飛竜戦艦の奥の手。周囲に溢れ出た魔力であたかも機体自体が[[ハイパー化|巨大化]]したようになり、この状態ではイカルガの法撃すら通らなくなる。 |
:『30』では巨大化した上で竜炎撃咆を放つ。 | :『30』では巨大化した上で竜炎撃咆を放つ。 | ||
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;飛空船(レビテートシップ) | ;飛空船(レビテートシップ) | ||
:世界初の空を飛べる船。[[エーテル]]の特性で空に浮かび、騎士像(フィギュアヘッド)から発生させた風の魔法を帆に受けることで移動する。こちらは船単体の戦闘能力は持たず、主に幻晶騎士の長距離輸送や強襲に用いられた。媒体によってはアンキュローサを甲板上に載せることで本艦のように雷の鞭を使用する改造型が登場するが、それらも本艦とは異なり騎士像に攻撃手段は持っていないようだ。 | :世界初の空を飛べる船。[[エーテル]]の特性で空に浮かび、騎士像(フィギュアヘッド)から発生させた風の魔法を帆に受けることで移動する。こちらは船単体の戦闘能力は持たず、主に幻晶騎士の長距離輸送や強襲に用いられた。媒体によってはアンキュローサを甲板上に載せることで本艦のように雷の鞭を使用する改造型が登場するが、それらも本艦とは異なり騎士像に攻撃手段は持っていないようだ。 | ||
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;リンドヴルム | ;リンドヴルム | ||
− | : | + | :小説版にてアニメより後の話で登場する飛竜級(ヴィーヴィルクラス)戦艦二番艦。こちらもオラシオが開発を手掛けた。本艦と同じく飛竜戦艦と書いてリンドヴルムのルビが振られていることが多いが、そのままリンドヴルムと書かれている箇所もある。純戦闘艦だったヴィーヴィルと違い、飛行能力を持った艦載機を得たことで母艦のような運用がされた。艦載機を搭載するために中央部は本船の左右に2隻の船を連結したような形になっている。 |
;竜闘騎(ドラッヒェンカバレリ) | ;竜闘騎(ドラッヒェンカバレリ) | ||
:リンドヴルムの艦載機。同じくオラシオが開発を手掛けた。飛竜戦艦を幻晶騎士大まで縮めたような姿をしている。構造も同様のようだ。 | :リンドヴルムの艦載機。同じくオラシオが開発を手掛けた。飛竜戦艦を幻晶騎士大まで縮めたような姿をしている。構造も同様のようだ。 | ||
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==余談== | ==余談== | ||
− | * | + | *ヴィーヴィルとはフランスに伝わるドラゴンのこと。 |
*ロボット開発史の側面を持つ『[[ナイツ&マジック]]』という作品において、戦力以上に本艦は'''大艦巨砲主義の発展の象徴で、活躍すれば人型兵器が戦場の主役の座を追われる'''という、主人公[[エルネスティ・エチェバルリア]]にとって最も許しがたい存在として描かれていた。アニメ化する範囲の関係上もあって、アニメでは最後の強敵として描かれ、最終決戦ではより本艦との決戦に比重が置かれた形に一部展開が改変されている。 | *ロボット開発史の側面を持つ『[[ナイツ&マジック]]』という作品において、戦力以上に本艦は'''大艦巨砲主義の発展の象徴で、活躍すれば人型兵器が戦場の主役の座を追われる'''という、主人公[[エルネスティ・エチェバルリア]]にとって最も許しがたい存在として描かれていた。アニメ化する範囲の関係上もあって、アニメでは最後の強敵として描かれ、最終決戦ではより本艦との決戦に比重が置かれた形に一部展開が改変されている。 | ||
− | * | + | *作中では飛空船でも幻晶騎士でもない新たなカテゴリーの兵器とすべきだという指摘があったが、結局明確な分類はされずに二番艦が登場しても飛空船の一種として扱われている。 |
==脚注== | ==脚注== |