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− | '''大西洋連邦'''とは、『[[機動戦士ガンダムSEED]]』シリーズに登場する国家。
| + | 大西洋連邦(Atlantic Federation)とは、『[[機動戦士ガンダムSEED]]』シリーズに登場する国家。 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
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| 地球連合における中心国家であり、[[地球連合軍]]の統合最高司令部である[[アラスカ基地]](別名:JOSH-A)や、アラスカ基地崩壊後の地球連合軍最高司令部[[ヘブンズベース]](アイスランド)は、大西洋連邦の領内にある。 | | 地球連合における中心国家であり、[[地球連合軍]]の統合最高司令部である[[アラスカ基地]](別名:JOSH-A)や、アラスカ基地崩壊後の地球連合軍最高司令部[[ヘブンズベース]](アイスランド)は、大西洋連邦の領内にある。 |
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− | [[ブルーコスモス]]の影響力が最も強く、大西洋連邦の要人はそのメンバーやシンパが多い。故に反[[コーディネイター]]思想が強く、[[第1次連合・プラント大戦]]時は地球軍所属のコーディネイター兵士を冷遇した。『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]』シリーズでは連合内にてコーディネイター兵士であったジャン・キャリーのような人物はナチュラル用OSの実用化によって軍を追われている。 | + | [[ブルーコスモス]]の影響力が最も強く、大西洋連邦の要人はそのメンバーやシンパが多い。故に反[[コーディネイター]]思想が強くヤキン・ドゥーエ戦役時はコーディネイター兵士を冷遇したが、それでも高い戦果を挙げザフト軍駆逐に奮起する地球軍コーディネイター兵士の活躍に、戦後は大西洋連邦大統領が「諸君らはザフトだけでなく、偏見とも戦った」と称え、全連合所属コーディネイター兵士に勲章を与え謝罪。ブルーコスモス盟主[[ムルタ・アズラエル]]やシンパの軍高官が死亡し同組織が著しく弱体化したこともあり、逆にコーディネイターを重用する傾向にある。 |
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− | 『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』では、[[ロゴス]]の後押しで大統領に当選した[[ジョゼフ・コープランド]]が大統領を務めている。ユニウスセブン落下後はロゴス代表とブルーコスモス盟主を兼任していた[[ロード・ジブリール]]の突き上げもあり「プラント政府への報復・懲罰」目的で宣戦し[[第2次連合・プラント大戦]]を開戦したが、ジブリールのいい加減な情報と短絡的な作戦で出鼻を挫かれ、戦局も思わしく無くなった当たりから、ジブリールと距離を置き始める。 | + | 『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』では、[[ジョゼフ・コープランド]]が大統領を務めている。 |
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− | 戦中でプラントの指導者[[ギルバート・デュランダル]]による反ロゴス声明を合図に、地球連合所属軍の一部が離反するが、大西洋連邦は「反プラントを国是」としている為かプラントが盟主を務める反ロゴス同盟には参加せず傍観を決め込んでいる<ref>アニメ本編では、ヘブンズベースやダイダロスの部隊は、反ロゴス同盟軍から大西洋連邦軍ではなく「'''ロゴスの部隊'''」として扱われている為、大西洋連邦の正規軍と扱われていない可能性もあるが、小説版ではヘブンズベース戦の時点でロゴス側を地球連合軍、反ロゴス同盟軍側の連合部隊を「'''自らを正統な地球連合軍と名乗っている連合脱退組'''」と記述されており、あくまで地球連合の主流派はロゴス側としての記述がされている。プラントが大西洋連邦の反ロゴス派の取り込みの為、敢えて正規軍として扱っていない可能性も考えられるが、正規軍にしろ(反ロゴス派の)暫定政府にしろ前述の通り国是が国是の為、プラントが主催する同盟に合流する気は更々無いようである。</ref><ref>小説版では反ロゴス暴動が起きた際に、コープランドが雲隠れしていたが(アニメ本編では具体的な説明のないまま月面アルザッヘル基地にいた)、その際の大西洋連邦政府がどのような体制になっていたのかは不明。</ref>。
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |
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| ;[[スーパーロボット大戦V]] | | ;[[スーパーロボット大戦V]] |
| :「[[神聖ミスルギ皇国]]を始めとする[[始祖連合国]]の家来のような関係」と揶揄されている。 | | :「[[神聖ミスルギ皇国]]を始めとする[[始祖連合国]]の家来のような関係」と揶揄されている。 |
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− | === 単独作品 ===
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− | ;[[スーパーロボット大戦DD]]
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| == 人物 == | | == 人物 == |
| + | ;[[ジョゼフ・コープランド]] |
| + | :『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』における大西洋連邦大統領。穏健派であるが、実質的には[[ロゴス]]の傀儡にされていた。 |
| ;アーヴィング | | ;アーヴィング |
− | :『[[機動戦士ガンダムSEED]]』時の大統領。本編で登場する訳でもなく、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』にて南米独立戦争時でも現職。 | + | :『[[機動戦士ガンダムSEED]]』時の大統領でコープランドの前任。本編で登場する訳でもなく活躍した訳でもなかったが、[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]後に地球連合所属のコーディネイター兵士の活躍を称賛し和解を主導した。反コーディネイター国家筆頭だった大西洋連邦ばかりか、ブルーコスモスシンパが蔓延っていた地球連合の方針を180度転換させる偉業を達成し'''本編の裏で最も活躍した人物'''。 |
− | :『SEED DESTINY』本編開始前に任期満了で大統領職を退いた。 | + | :DESTINY本編開始前に任期満了で大統領職を退いた。 |
| ;ジョージ・アルスター | | ;ジョージ・アルスター |
− | :[[フレイ・アルスター]]の父親で同国の事務次官。ブルーコスモスの幹部(性格が同国出身らしい人物その1)。 | + | :[[フレイ・アルスター]]の父親で同国の事務次官。[[ブルーコスモス]]の幹部(同国出身らしい人物その1)。第8艦隊の先遣隊としてアークエンジェルに合流しようとするが、クルーゼ隊の襲撃を受け、脱出寸前のところで乗艦モントゴメリを撃墜され死亡。SRW未登場。 |
− | :第8艦隊の先遣隊としてアークエンジェルに合流しようとするが、クルーゼ隊の襲撃を受け、脱出寸前のところで乗艦モントゴメリを撃墜され死亡。SRW未登場。
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− | ;デュエイン・ハルバートン
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− | :第8艦隊司令で准将。[[俗語・俗称|通称]]「智将」「提督」。早くからMSの危険性と有用性を指摘し連合のMS開発を主導した。
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− | :[[地球]]への降下を試みる[[アークエンジェル]]を守る為、衛星軌道で[[クルーゼ隊]]と戦うが、乗艦メネラオスが敵の攻撃と損傷で離脱不能高度に達し、アークエンジェルに事後を託し艦と命運を共にした。[[コーディネイター|同胞]]と戦わざるを得ない[[キラ・ヤマト|キラ]]の立場を理解し、気さくに話しかけるなど良識のある人物。
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− | :主流派に属していたが、ブルーコスモスシンパの蔓延る当時の軍上層部からは疎まれていた(性格が同国出身らしくない人物)。SRW未登場。
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| ;ウィリアム・サザーランド | | ;ウィリアム・サザーランド |
− | :アラスカ基地の地球連合軍統合最高司令部統合作戦室所属の大佐。ブルーコスモスのシンパの一人(同国出身らしい人物その2)。 | + | :アラスカ基地の地球連合軍統合参謀本部所属の大佐。ブルーコスモスのシンパの一人(同国出身らしい人物その2)。第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で[[デュエルガンダム]]にグレネードを乗艦に撃ち込まれ死亡。SRW未登場。 |
− | :プラントとの開戦時に核攻撃隊ガーディアンズを指揮し、血のバレンタインを引き起こした人物。アラスカ基地の戦いでは基地守備隊を囮にサイクロプスを作動させ、守備隊もろともザフトMS部隊の8割を失わせている。ビクトリア奪還作戦に参加し、その後アズラエルと共に宇宙に上がった。
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− | :第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で核攻撃隊ピースメーカー隊を指揮したが[[デュエルガンダム]]にグレネードを乗艦に撃ち込まれ死亡。SRW未登場。
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| ;[[ムルタ・アズラエル]] | | ;[[ムルタ・アズラエル]] |
− | :国防産業連合理事で、[[デトロイト]]に本拠地を置く[[企業|軍需産業]]の経営者。アズラエル財閥の御曹司。ブルーコスモスの盟主(同国出身らしい人物その3)。 | + | :国防産業連合理事で、デトロイトに本拠地を置く軍需産業の経営者。アズラエル財閥の御曹司。ブルーコスモスの盟主(同国出身らしい人物その3)。アークエンジェルによって乗艦ドミニオンにローエングリンを撃ち込まれ死亡。 |
− | :アークエンジェルによって乗艦[[ドミニオン]]にローエングリンを撃ち込まれ死亡。
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| ;[[エドワード・ハレルソン]] | | ;[[エドワード・ハレルソン]] |
− | :南アメリカ合衆国出身。南アメリカが大西洋連邦に併合された際は同国の軍人となり、活躍をする。通称「切り裂きエド」。 | + | :南アメリカ合衆国出身。南アメリカが大西洋連邦に併合された際は同国の軍人となり活躍をする。通称「切り裂きエド」。ヤキン戦役後勃発した「南アメリカ独立戦争」の際は大西洋連邦を出奔し、南アメリカへと帰還する。 |
− | :ヤキン戦役後に勃発した「南アメリカ独立戦争」の際は大西洋連邦を出奔し、南アメリカへと帰還する。
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| ;ジェーン・ヒューストン | | ;ジェーン・ヒューストン |
| :通称「白鯨」。エドとは恋仲だった。南アメリカ独立戦争の際は敵同士になるが、和解後は南アメリカに亡命。SRW未登場。 | | :通称「白鯨」。エドとは恋仲だった。南アメリカ独立戦争の際は敵同士になるが、和解後は南アメリカに亡命。SRW未登場。 |
| ;レナ・イメリア | | ;レナ・イメリア |
− | :通称「乱れ桜」。ナチュラルながらMSを乗りこなし教官を務めていた。教え子(初期Gの本来のパイロット)が死亡した事で戦場へと戻った。 | + | :通称「乱れ桜」。ナチュラルながらMSを乗りこなし教官を務めていた。教え子(初期Gの本来のパイロット)が死亡した事で戦場へと戻った。コーディネイターを嫌っており、らしい人物その4。SRW未登場。 |
− | :コーディネイターを嫌っており、同国出身らしい人物その4。SRW未登場。
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− | ;[[ジャン・キャリー]]
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− | :コーディネイター。プラントから地球へ戻ると言う逆ルートを辿った珍しい経歴の持ち主。白く塗装された[[ジン (SEED)|ジン]]を駆り「煌めく凶星の『J』」と呼ばれる活躍をする。連合のMS開発が軌道に乗り、ナチュラルでも乗れるMSが開発された事で疎まれ軍人を辞めジャンク屋組織、三隻同盟に身を寄せる。
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− | ;[[ジョゼフ・コープランド]]
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− | :『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』における大西洋連邦大統領。アーヴィングの後任者。穏健派であるが、実質的には[[ロゴス]]の傀儡にされていた。
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− | ;ヴァレンティーナ・ビノン
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− | :外伝『機動戦士ガンダムSEED ECLIPCE』に登場。ハーフコーディネイターの兵士であり、鹵獲されたジンを駆り第1次大戦を駆け抜けたが、待遇の過酷さに不満を募らせていき、プラントへの亡命を目的として[[テロリスト|テロ組織]]「アンティファクティス」へ参加した。SRW未登場。
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| == 関連用語 == | | == 関連用語 == |
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| ;[[ロゴス]] | | ;[[ロゴス]] |
| :ブルーコスモスの支持母体である軍産複合体。ちなみに『SEED DESTINY』時代のブルーコスモスの盟主は、ロゴス代表を務めている[[ロード・ジブリール]]である。 | | :ブルーコスモスの支持母体である軍産複合体。ちなみに『SEED DESTINY』時代のブルーコスモスの盟主は、ロゴス代表を務めている[[ロード・ジブリール]]である。 |
− | == 余談 ==
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− | *先述の通り大西洋連邦はブルーコスモスの影響力が強く、そのブルーコスモスの支持母体はロゴスだが、コープランド大統領は「'''ロゴスの傀儡であるが、ブルーコスモスの傀儡ではない'''」。これはアニメ本編放送時から見られ、ロゴスとブルーコスモスは元来別組織であり、『SEED』の[[ムルタ・アズラエル]]、『DESTINY』の[[ロード・ジブリール]]の様に兼任しているほうが稀なのである。実際ロゴス壊滅後もブルーコスモスは健在であることが後年明らかになっている。ロゴスは営利団体(大企業)であり、優秀なコーディネイター技術者の恩恵を受けている為、本来はコーディネイター排斥には消極的であり、コープランドも前任アーヴィングの影響で親コーディネイター政策を引き継がなければ、その恩恵に与る財界やコーディネイター有権者の支持が受けられず当選が難しかった可能性が高く、両者ともジブリールの常軌を逸した反コーディネイター思想には嫌気がさしている。
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− | **この経緯が影響してなのか、大西洋連邦は[[映画]]『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(SRW未参戦)の頃には[[プラント]]や[[オーブ連合首長国]]と協調して国際組織「世界平和監視機構コンパス」の創設に携わっている。
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− | *[[外伝]]『SEED ECLIPSE』によると、マレーシア・インドネシア・シンガポールを始めとする赤道連合にも圧力をかけており、シンガポール海峡の航行権を独占し漁船からは法外な通行料を徴収しているために、シンガポールの港湾労働者たちがテロを起こしかけた事が語られた。
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| == 資料リンク == | | == 資料リンク == |
− | *[[GUNDAM:大西洋連邦]] | + | *[[GUNDAM:大西洋連邦]] |
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− | == 脚注 ==
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− | <references />
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