「三日月・オーガス」を編集中
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| 読み = みかづき オーガス | | 読み = みかづき オーガス | ||
| 漢字表記 = [[漢字表記::三日月 王我主]] | | 漢字表記 = [[漢字表記::三日月 王我主]] | ||
− | | 外国語表記 = [[外国語表記::Mikazuki Augus]] | + | | 外国語表記 = [[外国語表記::Mikazuki Augus]] |
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]] | | 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]] | ||
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ}} | *{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ}} | ||
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| タイトル = プロフィール | | タイトル = プロフィール | ||
| 異名 = 鉄華団の悪魔 | | 異名 = 鉄華団の悪魔 | ||
− | | 種族 = | + | | 種族 = 地球人 |
− | | 性別 = | + | | 性別 = 男 |
− | | 血液型 = | + | | 血液型 = A型 |
| 出身 = [[火星|火星圏]] | | 出身 = [[火星|火星圏]] | ||
− | | | + | | 所属 = CGS→[[鉄華団]] |
− | + | | 役職 = 斬り込み隊長→遊撃隊長 | |
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| 好きな食べ物 = 火星ヤシ | | 好きな食べ物 = 火星ヤシ | ||
}} | }} | ||
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | CGS参番組に所属する非正規少年兵の一人。参番組リーダーの[[オルガ・イツカ]]とは幼馴染の間柄。 | |
− | + | 一見すると年少組と変わらないほど身長が低いが、耐え難い激痛と身体不随や死のリスクが有る[[阿頼耶識]]の手術を3度受けて生き残ってきた強者。非常に寡黙で感情を表に出す事はほとんど無いが、「家族」や仲間達に対しては優しさを見せ、「将来の[[夢]]は自分の農場を持つ事」という平凡な少年である。しかし、一方で敵対者には容赦が無く、即座に殺意を向けたり、眉一つ動かす事無く銃の引き金を引いたりと、自らの身体を犠牲にする事も厭わぬ苛烈さを秘めている([[#余談|余談]]も参照)。 | |
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− | + | 阿頼耶識システムの手術を3度受けた事による機体操縦における反応速度の高さ、本人の戦闘センス及び生命のやり取りにおける躊躇の無さが合わさり、モビルワーカー・MS戦ともに[[鉄華団]]でトップクラスの高い戦闘力を発揮する。また、体格こそ小柄なものの、訓練を欠かしていない事から生身でも非常に強い。[[火星]]では珍しくないが、孤児として育ち、過去にはオルガと共に路上強盗をして糊口を凌いでいた。また、当初は文字の読み書きが出来ず日本語を絵として認識する場面もあった。 | |
− | + | オルガが[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]の依頼を受けたことから、彼女と共に地球へ向かい、障害となった[[ギャラルホルン]]や宇宙海賊ブルワーズを退けていく。地球降下後は追撃してきた地球外縁軌道統制統合艦隊の司令官、[[カルタ・イシュー]]を倒し、[[蒔苗東護ノ介]]の護送任務でエドモントンに到着後は、襲いかかって来た[[アイン・ダルトン]]の[[グレイズ・アイン]]を阿頼耶識の力を解放して撃破した。 | |
− | + | 第2期では鉄華団の拡大に伴い正式に「遊撃隊長」に就任するが遊撃隊に他の隊員はおらず、グレイズ・アインとの決戦で阿頼耶識を使いすぎた件で[[ガンダム・バルバトス|バルバトス]]に繋がっていないと体の一部を動かせなくなってしまった上、そのバルバトスもオーバーホールの為にテイワズに預けていた事から第2期開始時点では大した仕事も出来ず、事情を知らない一部の新米団員達からは陰で「'''産廃'''」呼ばわりされるなど舐められていたが、バルバトスの改修後は再び「'''鉄華団の悪魔'''」として敵味方から恐れられる事となる。 | |
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}} | ||
− | :初登場作品。[[ガンダム・バルバトス]] | + | :初登場作品。[[ガンダム・バルバトス]]に搭乗。担当声優の河西健吾氏は当作品でSRW初参加。参戦は序章ワールド4ステージ1「鉄と血と」から。 |
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:三日月らしいと言うべきか、増援として出た味方機体を見るなり殲滅対象として確認する場面が多く見られる。一方で、原作でも描写されている[[スパロボ補正|「仲間」として認めた者には気遣いを見せる場面]]もまた存在している。 | :三日月らしいと言うべきか、増援として出た味方機体を見るなり殲滅対象として確認する場面が多く見られる。一方で、原作でも描写されている[[スパロボ補正|「仲間」として認めた者には気遣いを見せる場面]]もまた存在している。 | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦30}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦30}} | ||
:シーズンパス「[[ダウンロードコンテンツ/30|DLC2]]」として追加参戦。[[ガンダム・バルバトスルプスレクス|ルプスレクス]]に搭乗。家庭用スパロボ、並びに第2期設定で初参戦のため、音声の新規収録が行われている。 | :シーズンパス「[[ダウンロードコンテンツ/30|DLC2]]」として追加参戦。[[ガンダム・バルバトスルプスレクス|ルプスレクス]]に搭乗。家庭用スパロボ、並びに第2期設定で初参戦のため、音声の新規収録が行われている。 | ||
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== パイロットステータス == | == パイロットステータス == | ||
=== [[能力]]値 === | === [[能力]]値 === | ||
− | 作品の傾向もあり、ガンダム系としては[[ドモン・カッシュ]] | + | 作品の傾向もあり、ガンダム系としては[[ドモン・カッシュ]]に続く格闘特化型。素の能力値が高い上に阿頼耶識システムで更に補正がかかるため、総合値はかなりの物になる。 |
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=== [[精神コマンド]] === | === [[精神コマンド]] === | ||
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:'''[[直撃]]、[[加速]]、[[突撃]]、[[絆]]、[[捨て身]]、[[魂]]''' | :'''[[直撃]]、[[加速]]、[[突撃]]、[[絆]]、[[捨て身]]、[[魂]]''' | ||
:敵に接近して殴り倒すことしか考えていない、三日月のスタンスを表したかのような過激なラインナップ。 | :敵に接近して殴り倒すことしか考えていない、三日月のスタンスを表したかのような過激なラインナップ。 | ||
− | : | + | :……のように見えて、ただ一つ輝く「絆」が彼の人間性を示している。 |
;[[スーパーロボット大戦30|30]] | ;[[スーパーロボット大戦30|30]] | ||
:'''[[加速]]、[[不屈]]、[[直感]]、[[気迫]]、[[絆]]、[[魂]]''' | :'''[[加速]]、[[不屈]]、[[直感]]、[[気迫]]、[[絆]]、[[魂]]''' | ||
:攻撃一辺倒だった「DD」と異なり、攻防共にバランスの良いラインナップ。「絆」も健在。 | :攻撃一辺倒だった「DD」と異なり、攻防共にバランスの良いラインナップ。「絆」も健在。 | ||
− | :消費はかさむが不屈+直感(ひらめき) | + | :消費はかさむが不屈+直感(ひらめき)が自力でできるのも心強い。 |
=== [[特殊スキル]] === | === [[特殊スキル]] === | ||
;[[スーパーロボット大戦DD|DD]] | ;[[スーパーロボット大戦DD|DD]] | ||
:'''[[阿頼耶識]](三日月)''' | :'''[[阿頼耶識]](三日月)''' | ||
− | : | + | :攻撃力・照準値に補正がかかる。 |
:'''[[鉄華団]](三日月)''' | :'''[[鉄華団]](三日月)''' | ||
− | : | + | :必殺技威力に補正がかかる。気力130以上の時、ステージ中一度だけ「[[奮起]]」(レベルが上がると「[[熱血]]」に強化される)がかかる。 |
:'''[[闘争心]](三日月)''' | :'''[[闘争心]](三日月)''' | ||
− | : | + | :与ダメージに補正がかかる。自分のアクション開始時に気力が1上昇する(LV20で「気力が2上昇する」に変更される)。 |
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;[[スーパーロボット大戦30|30]] | ;[[スーパーロボット大戦30|30]] | ||
:'''[[阿頼耶識|阿頼耶識システム]]、[[底力]]L8、[[闘争心]]L2、[[気力限界突破]]L2''' | :'''[[阿頼耶識|阿頼耶識システム]]、[[底力]]L8、[[闘争心]]L2、[[気力限界突破]]L2''' | ||
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;特殊能力「リミッター解除」発動時に精神コマンド「[[覚醒]]」がかかる。 | ;特殊能力「リミッター解除」発動時に精神コマンド「[[覚醒]]」がかかる。 | ||
:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で採用。リミッター解除は初期状態では持っておらず、機体強化を待つ必要がある。 | :『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で採用。リミッター解除は初期状態では持っておらず、機体強化を待つ必要がある。 | ||
− | :[[飛鷹葵|従来の覚醒を]][[ベターマン・カタフラクト|付与するボーナス]] | + | :逆に解禁後は[[飛鷹葵|従来の覚醒を]][[ベターマン・カタフラクト|付与するボーナス]]と異なり個別コマンドと同期しているため任意タイミングで発動させられ、ターン制限のあるリミッター解除との相性も抜群に良い。 |
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:幼馴染の少女。雑貨屋に紹介して以来、慕われている。仲は良いが彼女に頭が上がらないところも見られる。 | :幼馴染の少女。雑貨屋に紹介して以来、慕われている。仲は良いが彼女に頭が上がらないところも見られる。 | ||
;[[ビスケット・グリフォン]] | ;[[ビスケット・グリフォン]] | ||
− | : | + | :休日には彼の家の畑を手伝っている。 |
;[[昭弘・アルトランド]] | ;[[昭弘・アルトランド]] | ||
:「筋トレ仲間」で、[[ライバル]]視されている。 | :「筋トレ仲間」で、[[ライバル]]視されている。 | ||
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;[[ナディ・雪之丞・カッサパ]] | ;[[ナディ・雪之丞・カッサパ]] | ||
:愛機バルバトスの[[修理]]や[[換装]]で世話になる。 | :愛機バルバトスの[[修理]]や[[換装]]で世話になる。 | ||
− | ; | + | ;ハッシュ・ミディ |
− | : | + | :後輩。遊撃隊に配属されてからは直属の部下となる。ファーストコンタクトは最悪だったが遊撃隊配属以降の関係は割と良好であり、三日月も彼を頼りにする発言をしたりしている。 |
=== CGS === | === CGS === | ||
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:2016年度のサンライズ公式年賀イラストにおいて、彼女と餅つきを行っている。 | :2016年度のサンライズ公式年賀イラストにおいて、彼女と餅つきを行っている。 | ||
;[[アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ]] | ;[[アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ]] | ||
− | :『DD』にて、[[グラドス軍]] | + | :『DD』にて、[[グラドス軍]]との戦いに消極的な態度を度々諫める。 |
;[[ゴステロ]] | ;[[ゴステロ]] | ||
:『DD』ではあまりに下劣で喧しい性分に怒るどころか呆れていた。 | :『DD』ではあまりに下劣で喧しい性分に怒るどころか呆れていた。 | ||
;[[ディド]] | ;[[ディド]] | ||
− | : | + | :『DD』ワールド4における仲間。 |
;[[式波・アスカ・ラングレー]] | ;[[式波・アスカ・ラングレー]] | ||
:『DD』1章にて、何かと噛み付く彼女をいなしたり、文句を言うと煽ってやる気を出させたりしていることから、[[葛城ミサト]]は'''『アスカを乗せるのが上手いわね」'''とコメントしている。 | :『DD』1章にて、何かと噛み付く彼女をいなしたり、文句を言うと煽ってやる気を出させたりしていることから、[[葛城ミサト]]は'''『アスカを乗せるのが上手いわね」'''とコメントしている。 | ||
;[[戦部ワタル]]、[[遥大地]] | ;[[戦部ワタル]]、[[遥大地]] | ||
− | :『DD』2章にて、これからの戦いに対して不安を感じている彼らを気遣っている。因みにこの行動について[[ | + | :『DD』2章にて、これからの戦いに対して不安を感じている彼らを気遣っている。因みにこの行動について[[司馬宙]]は'''「意外な対応だ」'''とコメントしている。 |
− | ; | + | ;[[アズ・セインクラウス]] |
− | : | + | :『30』にて。珍しくオルガを介さずに世間話をしている仲の模様。 |
− | : | + | :アズからも三日月とオルガの関係は自分とミツバに親しいと親近感を抱かれる。 |
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
178行目: | 142行目: | ||
:第1話。オルガ達の危機を救った後で尋ねる。オルガへの信頼も表している。 | :第1話。オルガ達の危機を救った後で尋ねる。オルガへの信頼も表している。 | ||
:しかし、オルガにとっては「三日月の期待に応えなければいけない」という気持ちを強くさせる呪いの言葉でもある。 | :しかし、オルガにとっては「三日月の期待に応えなければいけない」という気持ちを強くさせる呪いの言葉でもある。 | ||
− | |||
;「でも、それってつまり…『俺らは対等じゃない』って事ですよね?」 | ;「でも、それってつまり…『俺らは対等じゃない』って事ですよね?」 | ||
:同話よりクーデリアから「貴方と対等な立場になりたくて」と握手を求められた際、手が汚れているからと断った後にこう言い放つ。真剣に親睦を深めるつもりだった彼女もショックを受けた。 | :同話よりクーデリアから「貴方と対等な立場になりたくて」と握手を求められた際、手が汚れているからと断った後にこう言い放つ。真剣に親睦を深めるつもりだった彼女もショックを受けた。 | ||
− | : | + | :三日月からしてみればクーデリアの言葉もまた自分たちを人間扱いしていないCGSの大人達と同じだと感じ取ったのだろう。PD世界における孤児達の過酷な現実を表す台詞でもある。 |
;「……どの口が言ってんだ」 | ;「……どの口が言ってんだ」 | ||
:第2話にて[[ギャラルホルン]]のモビルワーカー隊を盾にし、その事を[[アイン・ダルトン|アイン]]に非難された際の返し。 | :第2話にて[[ギャラルホルン]]のモビルワーカー隊を盾にし、その事を[[アイン・ダルトン|アイン]]に非難された際の返し。 | ||
194行目: | 157行目: | ||
:良くも悪くも敵対者には一切容赦しない三日月の苛烈な一面<ref>敵対者には容赦しない反面、相手がヒューマンデブリであろうと仲間に対して思い遣りを忘れない三日月と、部下であるヒューマンデブリに対して虐待を加えるクダルとでは「紙一重以上の差が有る」とも言える。</ref>を象徴する台詞である([[#余談|余談]]も参照)。 | :良くも悪くも敵対者には一切容赦しない三日月の苛烈な一面<ref>敵対者には容赦しない反面、相手がヒューマンデブリであろうと仲間に対して思い遣りを忘れない三日月と、部下であるヒューマンデブリに対して虐待を加えるクダルとでは「紙一重以上の差が有る」とも言える。</ref>を象徴する台詞である([[#余談|余談]]も参照)。 | ||
:『DD』では直前に[[ゴステロ]]と戦闘していたこともあり、「さっきのグラドスの男みたいに?」という台詞が追加されている。 | :『DD』では直前に[[ゴステロ]]と戦闘していたこともあり、「さっきのグラドスの男みたいに?」という台詞が追加されている。 | ||
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;「それ、ここの連中に?」<br />アトラ「う、うん……」 | ;「それ、ここの連中に?」<br />アトラ「う、うん……」 | ||
:物語中盤となる第15話、アトラが敵組織に拉致され暴行を受けた際にアトラが重傷を負っていたのを見ての確認。相当憤ったのか'''一瞬で凶悪な表情になっており'''、彼のアトラへの強い思いが感じられるシーンである。 | :物語中盤となる第15話、アトラが敵組織に拉致され暴行を受けた際にアトラが重傷を負っていたのを見ての確認。相当憤ったのか'''一瞬で凶悪な表情になっており'''、彼のアトラへの強い思いが感じられるシーンである。 | ||
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;「そうだ…俺はその場所が見たい。お前はどうだ!? バルバトス!」 | ;「そうだ…俺はその場所が見たい。お前はどうだ!? バルバトス!」 | ||
:第19話「願いの重力」より。限界点を超え、機体が燃え尽きるのを覚悟で格闘戦を挑んできたグレイズリッターを沈めたものの、仲間とはぐれてしまいバルバトス単機で大気圏突入した際のバルバトスへの呼びかけ。 | :第19話「願いの重力」より。限界点を超え、機体が燃え尽きるのを覚悟で格闘戦を挑んできたグレイズリッターを沈めたものの、仲間とはぐれてしまいバルバトス単機で大気圏突入した際のバルバトスへの呼びかけ。 | ||
− | : | + | :その叫びに白き悪魔は期待に応え、付近のグレイズを盾にして大気圏突入に成功した。このあまりに非人道的な突破方法が視聴者に受け、'''「ド外道サーフィン」'''と揶揄されている。 |
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;「ダメだよオルガ。俺はまだ止まれない」<br />「教えてくれオルガ」<br />「ここが俺たちの場所なの? そこに着くまで俺は止まらない、止まれない。決めたんだ、あの日に……決まったんだ」<br />「ねぇ、何人殺せばいい? あと何人殺したらそこに着ける? 教えてくれ、オルガ。オルガ・イツカ。連れて行ってくれるんだろ、俺は次、どうすればいいんだ……」<br />「ああそうだよ、連れてってくれ。次は誰を殺せばいい? 何を壊せばいい? オルガが目指す場所へ行けるんだったら、何だってやってやるよ」 | ;「ダメだよオルガ。俺はまだ止まれない」<br />「教えてくれオルガ」<br />「ここが俺たちの場所なの? そこに着くまで俺は止まらない、止まれない。決めたんだ、あの日に……決まったんだ」<br />「ねぇ、何人殺せばいい? あと何人殺したらそこに着ける? 教えてくれ、オルガ。オルガ・イツカ。連れて行ってくれるんだろ、俺は次、どうすればいいんだ……」<br />「ああそうだよ、連れてってくれ。次は誰を殺せばいい? 何を壊せばいい? オルガが目指す場所へ行けるんだったら、何だってやってやるよ」 | ||
:第22話。ビスケットの戦死に意気消沈するオルガに向けて鬼気迫る表情で発破をかける。 | :第22話。ビスケットの戦死に意気消沈するオルガに向けて鬼気迫る表情で発破をかける。 | ||
:『[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz|Endless Waltz]]』における[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の台詞を彷彿とさせるが、あちらは「無関係の人間を巻き込んでしまった事を悔いている」台詞だったのに対し、こちらは「'''散っていった仲間達の為にも、今ここで立ち止まるわけにはいかない'''」と、意味合いは全く異なっているのが興味深い。 | :『[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz|Endless Waltz]]』における[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の台詞を彷彿とさせるが、あちらは「無関係の人間を巻き込んでしまった事を悔いている」台詞だったのに対し、こちらは「'''散っていった仲間達の為にも、今ここで立ち止まるわけにはいかない'''」と、意味合いは全く異なっているのが興味深い。 | ||
;「あんたが誰だってどうだっていい。あんたが敵だって事に変わりないんだろ?」<br/>「逃がすわけないだろ」<br/>「''殺さないとあんたはまた俺たちを邪魔しに来るんだろ?'' だから…いや、そうでなくても…!」 | ;「あんたが誰だってどうだっていい。あんたが敵だって事に変わりないんだろ?」<br/>「逃がすわけないだろ」<br/>「''殺さないとあんたはまた俺たちを邪魔しに来るんだろ?'' だから…いや、そうでなくても…!」 | ||
− | :第23話。[[カルタ・イシュー]] | + | :第23話。[[カルタ・イシュー]]から決闘を申し込まれるも、三日月が取った行動は'''勧告無視の先制攻撃'''で、あっという間に部下を惨殺、カルタを追い詰める。当初その情け容赦の無さは流石に仲間からもドン引きされるも、次第に団員たちは彼の戦いぶりを見届けるようになる。 |
− | : | + | :前のカルタ隊との戦闘で仲間が一人犠牲になっている事もあり、三日月自身は敵討ちとは言っていないものの、『ここで仕留めておかないとまた仲間が殺される』と仲間を守る為と同時に、向こうの事情など知った事では無い三日月としては『仲間を殺しておいて今更決闘を申し込む』としか見えない独善とも言える申し開きぶりには、あるいは[[クランク・ゼント|彼]]に対して以上に憤りを感じていたのかもしれない。 |
− | : | + | :この時、雪が溶けた水がバルバトスの顔に付着し、まるで涙を流しているかの様に見えるのが印象的である。 |
;「あのおっさんは、自分で死にたがってたよ」 | ;「あのおっさんは、自分で死にたがってたよ」 | ||
:第25話(第1期最終回)より。[[クランク・ゼント|クランク]]の仇討ちに燃え、恨み節をぶつけ続けてくるアインに対してこう返す。 | :第25話(第1期最終回)より。[[クランク・ゼント|クランク]]の仇討ちに燃え、恨み節をぶつけ続けてくるアインに対してこう返す。 | ||
226行目: | 187行目: | ||
:同じく第1期最終回、襲い来るグレイズ・アインに苦戦を強いられ、アインの押し付けがましい正義感にキレた際の怒号。この三日月の意思に応えバルバトスは最大出力となり、その力で見事グレイズ・アインを撃墜する。 | :同じく第1期最終回、襲い来るグレイズ・アインに苦戦を強いられ、アインの押し付けがましい正義感にキレた際の怒号。この三日月の意思に応えバルバトスは最大出力となり、その力で見事グレイズ・アインを撃墜する。 | ||
:だが、「[[天使・悪魔|悪魔]]との契約には供物がある」のが定番。この強大な力の代償として'''三日月は[[医療・病障害|右目の視力と右腕の感覚を失ってしまう]]'''。 | :だが、「[[天使・悪魔|悪魔]]との契約には供物がある」のが定番。この強大な力の代償として'''三日月は[[医療・病障害|右目の視力と右腕の感覚を失ってしまう]]'''。 | ||
− | : | + | :余談ながら4行目のセリフは2期放映中に[https://typemoon.wiki.cre.jp/wiki/バルバトス 別のゲームのバルバトス]を狩る際に引用され<ref>全プレイヤーで一定数のボスを倒すいわゆるレイドイベントにおいて、対象のうちバルバトスが特に需要の高いアイテムを持っていたので、多くのプレイヤーがバルバトスに殺到した。</ref>、[https://twitter.com/Kengokawanishi/status/811989062990954496 三日月の中の人にすら誤解されてしまった]という逸話がある。 |
;グレイズ・アイン「クランク二尉!ボードウィン特務三佐!!私は、私の正し―――」<br />「五月蠅いなぁ……オルガの声が聞こえないだろう……」<br /> | ;グレイズ・アイン「クランク二尉!ボードウィン特務三佐!!私は、私の正し―――」<br />「五月蠅いなぁ……オルガの声が聞こえないだろう……」<br /> | ||
:同上、グレイズ・アインにトドメを刺した際の発言。三日月の「敵に如何なる理由があろうと敵である限り倒す」事と「オルガとの[[絆]]」が表れている。 | :同上、グレイズ・アインにトドメを刺した際の発言。三日月の「敵に如何なる理由があろうと敵である限り倒す」事と「オルガとの[[絆]]」が表れている。 | ||
233行目: | 194行目: | ||
;「何これ?」<br>「これは…何?」 | ;「何これ?」<br>「これは…何?」 | ||
:アトラに対してやや暴力的な絡みをしたハッシュに対して、'''彼の腕を取りあらぬ方向にひん曲げながら'''の威圧。アトラへの想いが感じられるシーンだがいくらなんでもやりすぎである。 | :アトラに対してやや暴力的な絡みをしたハッシュに対して、'''彼の腕を取りあらぬ方向にひん曲げながら'''の威圧。アトラへの想いが感じられるシーンだがいくらなんでもやりすぎである。 | ||
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== 迷台詞 == | == 迷台詞 == | ||
261行目: | 218行目: | ||
:19話にて。戦闘中、敵に追い込まれたハッシュの獅電を確認し、戦闘の邪魔だと判断し'''獅電をバルバトスで蹴り飛ばした'''際の台詞。この時ハッシュは初めての実戦で撃墜寸前にまで追い込まれており、一応部下の窮地を救った形にはなるのだが、相変わらず容赦ない。 | :19話にて。戦闘中、敵に追い込まれたハッシュの獅電を確認し、戦闘の邪魔だと判断し'''獅電をバルバトスで蹴り飛ばした'''際の台詞。この時ハッシュは初めての実戦で撃墜寸前にまで追い込まれており、一応部下の窮地を救った形にはなるのだが、相変わらず容赦ない。 | ||
− | == | + | == スパロボシリーズの名台詞 == |
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;アスカ「ちょっと生意気じゃない? 年下のくせに!」<br />三日月「俺が何歳か知らないでしょ」 | ;アスカ「ちょっと生意気じゃない? 年下のくせに!」<br />三日月「俺が何歳か知らないでしょ」 | ||
− | :[[式波・アスカ・ラングレー]]と口論になった際の台詞。見た目で断定されたのであろうが、実際のところ三日月には年齢の設定がなく、孤児なのでそもそも自分でも年齢を知らない可能性がある。 | + | :『DD』で[[式波・アスカ・ラングレー]]と口論になった際の台詞。見た目で断定されたのであろうが、実際のところ三日月には年齢の設定がなく、孤児なのでそもそも自分でも年齢を知らない可能性がある。 |
;「別に普通じゃないの」<br />「あんた、その異世界に残してきた仲間が気になるんでしょ? おかしくないと思うけど」 | ;「別に普通じゃないの」<br />「あんた、その異世界に残してきた仲間が気になるんでしょ? おかしくないと思うけど」 | ||
− | : | + | :『DD』第27話「漂流者たち」より。元の世界(ワールド1)に戻ってこれた[[ショウ・ザマ|ショウ]]だったが、[[バイストン・ウェル]]に残してきてしまった仲間達を思い出し、「ここは自分の世界だが、別の世界の事ばかり気にしてしまう」と落ち込み、つい弱音をこぼしてしまう。 |
:それを見た三日月は当たり前の事とフォローに回るのだった。仲間との[[絆]]を重んじる三日月らしい台詞と言える。 | :それを見た三日月は当たり前の事とフォローに回るのだった。仲間との[[絆]]を重んじる三日月らしい台詞と言える。 | ||
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== 搭乗機体 == | == 搭乗機体 == | ||
− | ;[[ガンダム・バルバトス]] | + | ;[[ガンダム・バルバトス]]→ガンダム・バルバトスルプス→[[ガンダム・バルバトスルプスレクス]] |
:鉄華団の主力MS。第1話で搭乗して以降、愛機となる。物語が進むたびに改修され、システム面等でも三日月に合わせた調整が施されていくため、実質的な三日月専用機となる。 | :鉄華団の主力MS。第1話で搭乗して以降、愛機となる。物語が進むたびに改修され、システム面等でも三日月に合わせた調整が施されていくため、実質的な三日月専用機となる。 | ||
− | : | + | :「ルプス」及び「ルプスレクス」は第2期以降に改修された形態。改修されるたびに名前が長くなるため「ルプスレクス」になった際は「また長くなった」とぼやいていた。 |
− | + | ;CGSモビルワーカー | |
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:CGSの小型戦闘車両。白い専用機に乗っていた。 | :CGSの小型戦闘車両。白い専用機に乗っていた。 | ||
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*三日月・オーガスは[[ヒイロ・ユイ]]や[[刹那・F・セイエイ]]等と同様に少年兵出身の主人公なのだが、劇中では彼等以上に感情を押し殺した言動や悩みの無い描写が多く、劇中での敵対者における容赦の無い戦いぶりetc.多くの鮮烈的な活躍から視聴者から「'''ミカニキ<ref>「三日月兄貴」の略。</ref>'''」という[[俗語・俗称|愛称]]が付けられている。 | *三日月・オーガスは[[ヒイロ・ユイ]]や[[刹那・F・セイエイ]]等と同様に少年兵出身の主人公なのだが、劇中では彼等以上に感情を押し殺した言動や悩みの無い描写が多く、劇中での敵対者における容赦の無い戦いぶりetc.多くの鮮烈的な活躍から視聴者から「'''ミカニキ<ref>「三日月兄貴」の略。</ref>'''」という[[俗語・俗称|愛称]]が付けられている。 | ||
**ヒイロや刹那が工作員としての訓練も受けた、ある種のエリートであるのに対し、三日月は読み書きさえおぼつかない事もまた対照的である。 | **ヒイロや刹那が工作員としての訓練も受けた、ある種のエリートであるのに対し、三日月は読み書きさえおぼつかない事もまた対照的である。 | ||
− | **「'''ガンダム40周年'''」の一環として、'''戦いに明け暮れる三日月'''の前に、'''[[ELS]]との対話を果たした刹那''' | + | **「'''ガンダム40周年'''」の一環として、'''戦いに明け暮れる三日月'''の前に、'''[[ELS]]との対話を果たした刹那'''が、花を差し出すイラストが描かれた。 |
*一方で、三日月が表面的には悩みを見せず、[[ギャラルホルン]]の兵士達ともほとんど関わろうとせず、良くも悪くも淡々と敵を殺していくキャラクター性から「人間味があまりに欠け過ぎている」として、彼を苦手とする視聴者も少なくない。 | *一方で、三日月が表面的には悩みを見せず、[[ギャラルホルン]]の兵士達ともほとんど関わろうとせず、良くも悪くも淡々と敵を殺していくキャラクター性から「人間味があまりに欠け過ぎている」として、彼を苦手とする視聴者も少なくない。 | ||
**これには今までのガンダムシリーズの主人公に[[キラ・ヤマト]]や[[バナージ・リンクス]]、[[キオ・アスノ]]と不殺主義者が多く見られていた事も関係しており、「極端から極端に走りすぎ」という意見も見られている。 | **これには今までのガンダムシリーズの主人公に[[キラ・ヤマト]]や[[バナージ・リンクス]]、[[キオ・アスノ]]と不殺主義者が多く見られていた事も関係しており、「極端から極端に走りすぎ」という意見も見られている。 | ||
+ | **もっとも、劇中において三日月が仲間を気遣う場面も多く見られている為、全く人間味の無いキャラクターというわけではない。そもそも、三日月(というよりは[[鉄華団]])の戦う動機の一つが「仲間達を守る為」である。 | ||
+ | ***また、[[昌弘・アルトランド|敵側に所属していたとしても保護対象となる人物]]には攻撃を加えなかったり、戦闘中止命令には素直に従ったり、かつて戦場において敵対しても[[鉄華団]]と和解した人物に対しては「仲間」として接する事etc.を考えても、三日月は単純な戦闘狂のキャラクターであるとは言い難い。 | ||
+ | ***なお、三日月・オーガスの幼馴染でもう一人の主人公格である[[オルガ・イツカ]]の方は「前線にあまり出ない」「多くのキャラクター達と会話し関わる」「大いに悩みつつも決断し進んでいく」という三日月と対照的な面も有るので、「三日月とオルガの性格・行動面を合わせると丁度良い」という形でキャラクター性を二分されていたのかもしれない。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == |