「ラッシュバード」を編集中
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{{登場メカ概要 | {{登場メカ概要 | ||
+ | | 外国語表記 = [[外国語表記::Rushbird]] | ||
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]] | | 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]] | ||
*{{登場作品 (メカ)|スーパーロボット大戦L}} | *{{登場作品 (メカ)|スーパーロボット大戦L}} | ||
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| 分類 = [[分類::スーパーロボット]] | | 分類 = [[分類::スーパーロボット]] | ||
− | | 全高 = 42.0 m | + | | 全高 = 42.0 m |
− | | 重量 = [[重量::220.0 t]] | + | | 重量 = [[重量::220.0 t]] |
| 動力 = [[動力::次元コンバータ]] | | 動力 = [[動力::次元コンバータ]] | ||
| 開発者 = [[開発::クラール・グライフ]]<br />[[開発::悠凪・グライフ]] | | 開発者 = [[開発::クラール・グライフ]]<br />[[開発::悠凪・グライフ]] | ||
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;【サブ】 | ;【サブ】 | ||
:[[パイロット::AL-3 アリス]] | :[[パイロット::AL-3 アリス]] | ||
+ | | デザイン = {{メカニックデザイン|山根理宏}} | ||
}} | }} | ||
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | [[クラール・グライフ]]博士が開発した[[スーパーロボット]] | + | [[クラール・グライフ]]博士が開発した[[スーパーロボット]]。初戦闘後に一鷹達が[[LOTUS]]に配属されたため、本機もこの部隊の運用機となる。 |
− | + | その存在は後にパイロットになる一鷹・アリスにまで秘匿されていたが、アリスの搭乗がラッシュバードのプロテクトのキーとして登録されていたり、一鷹がラッシュバードのコクピットを模したシミュレータで普段から遊ばせて貰っていたりなど、一鷹&アリスが搭乗すること自体は当初から想定されていたと思われる。 | |
− | + | 両腕にエネルギー制御に関わる機構を搭載し、右腕は攻撃用のエネルギー放出機構、左腕は防御用のエネルギー吸収機構となっている。特に左腕の機構は「ラプラスウォール」という特殊なバリアを発生し、ビーム兵器をはじめとしたエネルギー兵器類の一切を吸収し、こうしたエネルギー兵器に対しては無類の防御力を発揮する。ただし、吸収できるエネルギー量には無論限界が存在する為、無敵とはいかない(具体例では[[第5使徒ラミエル|第6の使徒]]の加粒子砲に対しては対策のしようがなかった。ただし、最終局面では詳細は不明ながらストレイバードとの連携により明らかにそれ以上の威力を持つ[[ガルトデウス]]の主砲を完全吸収している)。また、このエネルギーを機体駆動に回すことも可能なため、継戦能力も高い。なお、この二種の機構は次元干渉によってその機能を実現しているため、本機は非常に特殊かつ危険な機体と[[レディ・アン]]が言及している。 | |
− | + | ラプラスウォールは戦闘におけるビーム兵器等に対する防御以外にも、様々な応用が可能。 | |
+ | 大気圏突入時の大気との摩擦熱エネルギーを吸収・中和することで大気圏突入を可能としたり(ラッシュバードは飛行機能を持たないので、戦艦その他の大気圏内飛行能力を持つ機体のサポートが必要だが)、ビーム兵器を食らうと熱エネルギーと運動エネルギーの両方によってダメージを受けるところ、熱エネルギーのみを吸収し運動エネルギーのみを残す事により自身の加速力に転換することもできる。 | ||
開発目的は不明だが、グライフ博士の言動を見ると趣味で作っている可能性も否定できない。仮にそうだとするとスパロボでも稀な完全に個人的な理由で作られた主人公機といえる(この意味での同類をあげるとすれば[[ヴァルシオーネ]]や[[グランゾン]]、やや怪しいが[[アストラナガン]]や旧シリーズの[[グルンガスト]]あたりが該当するかもしれない)。 | 開発目的は不明だが、グライフ博士の言動を見ると趣味で作っている可能性も否定できない。仮にそうだとするとスパロボでも稀な完全に個人的な理由で作られた主人公機といえる(この意味での同類をあげるとすれば[[ヴァルシオーネ]]や[[グランゾン]]、やや怪しいが[[アストラナガン]]や旧シリーズの[[グルンガスト]]あたりが該当するかもしれない)。 | ||
− | + | 物語中盤で悠はこの機体を手に入れるべく敵対していたが、正確な理由は最後まで不明。悠はラッシュバードの開発にも関わっており、アリスが起動キーとなっている事を知っているので、ストレイバード単機での限界を感じたためにラッシュバードを欲した…と言うのもあるだろうが、本音は一鷹を危険な「パイロット」という立場から下ろすことだったようである。もっとも、開発者なら起動キーのプロテクトを外したり、バラしてストレイバードの強化パーツにしてしまったりできてもおかしくはないが。 | |
「走る鳥」という直訳から連想される通り、モチーフはダチョウ。 | 「走る鳥」という直訳から連想される通り、モチーフはダチョウ。 | ||
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== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦L]] |
− | : | + | :本作品の主人公機。スーパー寄りの性能でバランスが良く、二人乗りなので汎用性も高い。ラプラスウォールによりビーム兵器には無類の強さを発揮し、継戦能力が高いのも特徴。また、スーパーロボットながら序盤の必殺技が3~7であり、射程の穴がない。 |
:弱点は飛行不能で移動力も低く、移動後攻撃の射程も短いこと。ただし前者は一鷹が[[加速]]を持ち、5段階・10段階改造で移動力が増加するので次第に解消されていく。後者も必殺技の追加によって解消される。 | :弱点は飛行不能で移動力も低く、移動後攻撃の射程も短いこと。ただし前者は一鷹が[[加速]]を持ち、5段階・10段階改造で移動力が増加するので次第に解消されていく。後者も必殺技の追加によって解消される。 | ||
:また、近年のバンプレストオリジナル機体では珍しく、2つの武装追加以外に機体のパワーアップが存在しない。逆に言えば最初から武装以外は後継機並に強い。最大強化時のHPはボーナス込みで12200。 | :また、近年のバンプレストオリジナル機体では珍しく、2つの武装追加以外に機体のパワーアップが存在しない。逆に言えば最初から武装以外は後継機並に強い。最大強化時のHPはボーナス込みで12200。 | ||
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:中盤にイベントを経て追加される必殺技。ストレイバードに追い詰められた際に、アリスが博士や一鷹が好きだったヒーロー番組の技を参考にして思いついた。「ディメンションストーム」という名称は後に一鷹が付けたもの。 | :中盤にイベントを経て追加される必殺技。ストレイバードに追い詰められた際に、アリスが博士や一鷹が好きだったヒーロー番組の技を参考にして思いついた。「ディメンションストーム」という名称は後に一鷹が付けたもの。 | ||
:両腕の入出力機構をある比率で稼働させることで次元の壁を取り払い亜空間から直接純エネルギーを獲得、両腕を合わせて前方へ解放する。エネルギーの調節が非常に難解・高度なオペレーションを必要とし、シミュレーターでは10回以上連続で失敗し、実際に技を使うとアリスもAIの過稼動で有機パーツ(髪の毛)が変化するほど。また、制御に失敗すると辺り一帯が消し飛ぶと言われており、難度と合わせて極めて危険な技である。後述の経験を元にしている都合上、戦闘AIに特化したハルノにはできないらしい。 | :両腕の入出力機構をある比率で稼働させることで次元の壁を取り払い亜空間から直接純エネルギーを獲得、両腕を合わせて前方へ解放する。エネルギーの調節が非常に難解・高度なオペレーションを必要とし、シミュレーターでは10回以上連続で失敗し、実際に技を使うとアリスもAIの過稼動で有機パーツ(髪の毛)が変化するほど。また、制御に失敗すると辺り一帯が消し飛ぶと言われており、難度と合わせて極めて危険な技である。後述の経験を元にしている都合上、戦闘AIに特化したハルノにはできないらしい。 | ||
− | :なお、別次元からエネルギーを取り込んで放つという点、及び胸元に両拳を合わせる発射ポーズなど[[天のゼオライマー]] | + | :なお、別次元からエネルギーを取り込んで放つという点、及び胸元に両拳を合わせる発射ポーズなど[[天のゼオライマー]]の必殺武器「メイオウ攻撃」と共通点が多い。演出では地表から光の柱が立っているのが宇宙空間から確認出来るというバンプレオリジナルの主人公の中でも派手な描写がなされている(こちらも[[J]]の[[グレートゼオライマー|烈メイオウ]]の演出に近い)。 |
:ラッシュバード単体では最強の必殺技。射程が3なので移動後攻撃・反撃・援護など全てで使える便利な技である。消費ENは50なので撃ち過ぎに注意。 | :ラッシュバード単体では最強の必殺技。射程が3なので移動後攻撃・反撃・援護など全てで使える便利な技である。消費ENは50なので撃ち過ぎに注意。 | ||
:なお、珍しくトドメ演出が地形によって変化(地上なら地球、宇宙なら月)する。 | :なお、珍しくトドメ演出が地形によって変化(地上なら地球、宇宙なら月)する。 | ||
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;ラプラスウォール | ;ラプラスウォール | ||
:ビーム属性などのダメージを2000軽減。発動時にENを10消費するが、ダメージを0にすればENが15回復。結果的には無効化した上ENを5回復するので大抵の[[モビルスーツ]]相手なら無敵。ただし[[デストロイガンダム]]クラスの攻撃を無効化するのはかなり厳しい。 | :ビーム属性などのダメージを2000軽減。発動時にENを10消費するが、ダメージを0にすればENが15回復。結果的には無効化した上ENを5回復するので大抵の[[モビルスーツ]]相手なら無敵。ただし[[デストロイガンダム]]クラスの攻撃を無効化するのはかなり厳しい。 | ||
− | :なおビーム属性「など」となっている通り、ビーム兵器そのもの以外にも非実弾兵器ならば殆ど吸い取れる。システム的には「PS装甲無効」属性のついている武器であり、邪魔大王国やバジュラに対してはかなり有利に戦える。極端な例を挙げれば、[[第5使徒ラミエル|第6の使徒]]の加粒子砲、[[魔炎超魔竜ドボルザーク|ドボルザーク]]の「デスファイヤー」、果ては[[核ミサイル]]や[[コンクェストボム]]の「自爆」や[[イクサー2]]の「イクサー2フルパワー」、[[ネオスゴールド]]の「突撃」などのような近接攻撃に対しても効果を発揮する。反面、[[ | + | :なおビーム属性「など」となっている通り、ビーム兵器そのもの以外にも非実弾兵器ならば殆ど吸い取れる。システム的には「PS装甲無効」属性のついている武器であり、邪魔大王国やバジュラに対してはかなり有利に戦える。極端な例を挙げれば、[[第5使徒ラミエル|第6の使徒]]の加粒子砲、[[魔炎超魔竜ドボルザーク|ドボルザーク]]の「デスファイヤー」、果ては[[核ミサイル]]や[[コンクェストボム]]の「自爆」や[[イクサー2]]の「イクサー2フルパワー」、[[ネオスゴールド]]の「突撃」などのような近接攻撃に対しても効果を発揮する。反面、[[魔獣ビトラ]]や[[魔獣ドメガ]]の「炎弾」には無効。 |
:設定上はどの程度まで吸えるのかは不明。第6の使徒のビームは許容量を大きく超えていて吸収しきれない、と言うアリスの台詞がある(しかし実際の戦闘では改造や強化が十分なら防ぎきれる)が、ストレイバードの協力があったとはいえ'''[[ガルトデウス|辺り一帯を焦土に変える超出力ビーム]]すら吸収する'''という離れ業を終盤にやってのけている。 | :設定上はどの程度まで吸えるのかは不明。第6の使徒のビームは許容量を大きく超えていて吸収しきれない、と言うアリスの台詞がある(しかし実際の戦闘では改造や強化が十分なら防ぎきれる)が、ストレイバードの協力があったとはいえ'''[[ガルトデウス|辺り一帯を焦土に変える超出力ビーム]]すら吸収する'''という離れ業を終盤にやってのけている。 | ||
98行目: | 93行目: | ||
=== 機体ボーナス === | === 機体ボーナス === | ||
− | ; | + | ;無改造:装甲値+150 HP+1000 地形適応:陸A<br>ハーフ改造:装甲値+200 HP+1500 地形適応:陸A 移動力+1<br>フル改造:装甲値+250 HP+2000 地形適応:陸S 移動力+2 |
− | : | + | : |
− | |||
− | |||
== 機体BGM == | == 機体BGM == | ||
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== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
;対[[ストレイバード]](1戦目) | ;対[[ストレイバード]](1戦目) | ||
− | :初対決時、追い詰められた悠が確実にラッシュバードを倒すため一撃離脱戦法を取る。隙は攻撃前のエネルギーチャージ時のみだが、ラッシュバードの機動性能では追いつけない。[[北小介]]は[[ラインバレル]]のエグゼキューターをバリアで受け止めて加速する以外方法がないと言う。さらに、バリア出力が強すぎれば速度が出ず弱すぎれば直撃してしまうという高難易度のプランである。アリスはこの離れ業のオペレートを'''料理の火加減をイメージして'''成し遂げ、一鷹は自分の戦いへの覚悟を悠に示した。 | + | :初対決時、追い詰められた悠が確実にラッシュバードを倒すため一撃離脱戦法を取る。隙は攻撃前のエネルギーチャージ時のみだが、ラッシュバードの機動性能では追いつけない。[[北小介]]は[[ラインバレル]]のエグゼキューターをバリアで受け止めて加速する以外方法がないと言う。さらに、バリア出力が強すぎれば速度が出ず弱すぎれば直撃してしまうという高難易度のプランである。アリスはこの離れ業のオペレートを''' 料理の火加減をイメージして'''成し遂げ、一鷹は自分の戦いへの覚悟を悠に示した。 |
;対ストレイバード(2戦目) | ;対ストレイバード(2戦目) | ||
:先走ったジーグを連れ戻すために単独行動をしている所をストレイバードに狙われ、仲間のサポートが無い状況で追い詰められる。諦めかけた一鷹を叱咤したアリスは両腕のエネルギー入出力機構の利用法を思いつき、髪の色が変わるほどのオーバーヒートを起こしながらもディメンションストームを発動させる。 | :先走ったジーグを連れ戻すために単独行動をしている所をストレイバードに狙われ、仲間のサポートが無い状況で追い詰められる。諦めかけた一鷹を叱咤したアリスは両腕のエネルギー入出力機構の利用法を思いつき、髪の色が変わるほどのオーバーヒートを起こしながらもディメンションストームを発動させる。 | ||
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*多くのスパロボユーザーはお気づきだろうが、本機は初期から[[天のゼオライマー]]との類似点が指摘されている。これはシリーズ恒例の版権作品からのモデルかと思われる。 | *多くのスパロボユーザーはお気づきだろうが、本機は初期から[[天のゼオライマー]]との類似点が指摘されている。これはシリーズ恒例の版権作品からのモデルかと思われる。 | ||
**具体的には「異空間からエネルギーを取り出す運用方式」「腕のクリスタル状の部分からエネルギーを放つ」「女性型アンドロイドがサポートとして搭乗している」「手持ちの武器がなく、内蔵武器と格闘で戦う」「必殺技の構えが同じ」「革新的な技術やシステムを導入していながら、一人の天才によって造り上げられた純地球製のワンオフ機」と非常に多い。更には敵組織が取った世界征服の手段までが[[木原マサキ]]の取った手段を模倣しているなど、モチーフとなっている部分が多岐に渡る。 | **具体的には「異空間からエネルギーを取り出す運用方式」「腕のクリスタル状の部分からエネルギーを放つ」「女性型アンドロイドがサポートとして搭乗している」「手持ちの武器がなく、内蔵武器と格闘で戦う」「必殺技の構えが同じ」「革新的な技術やシステムを導入していながら、一人の天才によって造り上げられた純地球製のワンオフ機」と非常に多い。更には敵組織が取った世界征服の手段までが[[木原マサキ]]の取った手段を模倣しているなど、モチーフとなっている部分が多岐に渡る。 | ||
− | **他にも、左腕の防御機構、右腕に攻撃機構がある点は[[ガオガイガー]] | + | **他にも、左腕の防御機構、右腕に攻撃機構がある点は[[ガオガイガー]]と、「ヒーロー番組から思いついた」と言うディメンションストーム絡みでは、温度差で装甲にヒビを入れる必殺技を使用する[[ダイモス]]や、左右で別々のフォルムと戦闘スタイルを持つ『仮面ライダーW』などとの関係も疑われている(これに関してはエフェクトの色が緑(サイクロン)と紫(ジョーカー)という所から来ているのだろう)。 |
− | * | + | *また、バードと付いているのに飛行機能がない「飛べない鳥」であることを冗談交じりに皮肉られ、口の悪いプレイヤーからは「ペンギン」などという蔑称を頂いている。 |
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*上述のゼオライマーとの関連も併せて「冥王ペンギン」と呼ばれることもある。 | *上述のゼオライマーとの関連も併せて「冥王ペンギン」と呼ばれることもある。 | ||
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