「フレデリック・アルグレアス」を編集中
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第3部・キオ編以降では連邦軍の総司令官を務めている。キオ編ではロストロウランの防衛を行い、三世代編では自らアマデウスに乗り込み、ヴェイガンへ[[裏切りイベント|寝返った]]ルナベース基地や宇宙要塞ラ・グラミスの攻略に赴く。アセム編におけるノリの軽さは消え厳格な[[性格]]となり、フリットを意識するかのようなひげを蓄えている。 | 第3部・キオ編以降では連邦軍の総司令官を務めている。キオ編ではロストロウランの防衛を行い、三世代編では自らアマデウスに乗り込み、ヴェイガンへ[[裏切りイベント|寝返った]]ルナベース基地や宇宙要塞ラ・グラミスの攻略に赴く。アセム編におけるノリの軽さは消え厳格な[[性格]]となり、フリットを意識するかのようなひげを蓄えている。 | ||
+ | 現在でもフリットを非常に尊敬しており、軍を辞めたフリットのために便宜を図っている。だが、'''フリットとは異なりヴェイガンに対しては強硬な殲滅思想までは持っていない'''<ref>アルグレアスは、ルナベース戦において[[ヴェイガン]]を全員基地ごとプラズマダイバーミサイルで吹き飛ばそうとした事もあったが、これも「あくまで脅しをかける事で'''降伏を促すため'''」である。</ref>。そのため、フリットのヴェイガンに対する過剰とも言える言動<ref>「本当に基地ごと吹き飛ばしても良かった」という態度や「捕虜になったヴェイガン兵士を全員処刑しろ」といった事など。</ref>には眉を潜める描写もあった。 | ||
− | + | [[小説|小説版]]では、「フリットを慕いながらも畏怖も抱いている」とされているが、そんなアルグレアスの心情を知らない周囲からは、「フリットの腰巾着」「小心者」と軽蔑されてもいる。総司令官時代は中間管理職的な立場にいる。また、アセム編では地球連邦軍の女性達の「憧れの的」とされている事も描かれた。 | |
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− | [[小説|小説版]] | ||
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦BX}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦BX}} | ||
− | :初登場作品。『BX』における事実上の地球連邦軍トップである。[[ブライティクス]] | + | :初登場作品。『BX』における事実上の地球連邦軍トップである。[[ブライティクス]]設立にも大きく関わる等、自軍を様々な形で援助するも、序盤の地球連邦軍総司令部「ビックリング」陥落の責任を問われ、[[ビスト財団]]の手で失脚させられる。 |
− | :後に『[[機動戦士ガンダムUC]] | + | :後に『[[機動戦士ガンダムUC]]』のシナリオ終了と共に地球連邦軍総司令に返り咲くも、それから間も無く[[ラプラスの箱]]開示に伴う諸々の責任を取る形でフリットに総司令の座を譲り辞任する事となる。あるいは、「責任を取るため(および後任選出の主導権を得るため)に返り咲いた」と言うべきか。 |
− | : | + | :また、'''[[ソレスタルビーイング (劇中劇)|映画『ソレスタルビーイング』]]でも、「アルグレアスは、アロウズや過激派を抑えようとしていた優秀な戦略家」として描かれていたらしい'''。 |
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:アセム編では彼の参謀として補佐し、キオ編以降も除隊した彼を支援している。 | :アセム編では彼の参謀として補佐し、キオ編以降も除隊した彼を支援している。 | ||
;[[GUNDAM:イリシャ・ムライ|イリシャ・ムライ]](SRW未登場)、ウィルナ・ジャニスティ | ;[[GUNDAM:イリシャ・ムライ|イリシャ・ムライ]](SRW未登場)、ウィルナ・ジャニスティ | ||
− | : | + | :第2部・アセム編のディーヴァクルー。若くして佐官で端正な顔立ちのアルグレアスに、二人とも「ホの字」だった。 |
;[[GUNDAM:フロイ・オルフェノア|フロイ・オルフェノア]](SRW未登場) | ;[[GUNDAM:フロイ・オルフェノア|フロイ・オルフェノア]](SRW未登場) | ||
:アセム編にて彼の摘発を行った。 | :アセム編にて彼の摘発を行った。 | ||
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:第3部・キオ編にてフリットとの会話中に彼女の名前を挙げている。 | :第3部・キオ編にてフリットとの会話中に彼女の名前を挙げている。 | ||
;[[セリック・アビス]] | ;[[セリック・アビス]] | ||
− | : | + | :第3部・キオ編にてルナベース奪還作戦ではプラズマダイバーミサイルに発射猶予をあえて設け、その間に何をするべきかという事をセリックに悟らせた。 |
:一方、[[小説|小説版]]では彼から「小心者」と軽蔑されている。 | :一方、[[小説|小説版]]では彼から「小心者」と軽蔑されている。 | ||
;アンディ・ドレイムス | ;アンディ・ドレイムス | ||
:地球連邦軍オリバーノーツ基地司令官。小説版では彼から「フリットなら間違えるはずがない、と思考を停止させた狂信者」と酷評されている。 | :地球連邦軍オリバーノーツ基地司令官。小説版では彼から「フリットなら間違えるはずがない、と思考を停止させた狂信者」と酷評されている。 | ||
;[[アローン・シモンズ]] | ;[[アローン・シモンズ]] | ||
− | : | + | :原作では特に関わりは無いが、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では彼の本性を把握した上で泳がせていた事が後に判明する。 |
== 他作品との人間関係 == | == 他作品との人間関係 == | ||
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:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』における連邦の改革派に属する同士。 | :『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』における連邦の改革派に属する同士。 | ||
;[[マーサ・ビスト・カーバイン]] | ;[[マーサ・ビスト・カーバイン]] | ||
− | :『BX』における[[ライバル|政敵]] | + | :『BX』における[[ライバル|政敵]]。彼女が裏で手を回していた事もあって一時は総司令の座を追われるが、終盤で[[アルベルト・ビスト|アルベルト]]の告発もあって逆に追い落とす事に成功する。 |
;[[マリナ・イスマイール]]、[[シーリン・バフティヤール]] | ;[[マリナ・イスマイール]]、[[シーリン・バフティヤール]] | ||
− | : | + | :『BX』ではマーサに総司令の座を追われた時、アルグレアスとの会談に臨み、彼に再起を決断させた。 |
;[[ローナン・マーセナス]] | ;[[ローナン・マーセナス]] | ||
− | :『BX』では「[[ラプラスの箱]] | + | :『BX』では「[[ラプラスの箱]]」の中身開示の放送の直後に、彼と共に、放送が真実である旨を公表した。 |
;[[ハルカ・ミナト]] | ;[[ハルカ・ミナト]] | ||
− | :『BX』にて、木連との和平交渉をヴェイガンの内通者の炙り出しに利用した結果、[[白鳥九十九|九十九]] | + | :『BX』にて、木連との和平交渉をヴェイガンの内通者の炙り出しに利用した結果、[[白鳥九十九|九十九]]が生死の境を彷徨う事になった為、極刑覚悟の彼女に平手打ちを見舞われる。 |
;[[カイ・シデン]] | ;[[カイ・シデン]] | ||
:『BX』では失脚後に彼を通して情報を得ている。 | :『BX』では失脚後に彼を通して情報を得ている。 | ||
;[[ミスマル・ユリカ]] | ;[[ミスマル・ユリカ]] | ||
− | : | + | :『BX』では、自部隊が連邦軍からの命令を受けた際「今の連邦軍総司令がアルグレアスだから(考えが有っての命令だろう)」という理由で受諾しており、その実績を信頼されている。 |
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
;「コーヒーをお持ちしました……」 | ;「コーヒーをお持ちしました……」 | ||
;「[[フリット・アスノ]]司令」 | ;「[[フリット・アスノ]]司令」 | ||
− | : | + | :第16話の第二部・アセム編冒頭より。前話までガンダムを駆っていた少年は、時が経ち地球連邦軍の幹部となった事を印象付けるシーン。 |
;「司令はあくまでヴェイガン打倒にこだわられている……」 | ;「司令はあくまでヴェイガン打倒にこだわられている……」 | ||
;「柔軟な判断力をお持ちの司令が、その点だけはお譲りになられない。私の中でのナゾです」 | ;「柔軟な判断力をお持ちの司令が、その点だけはお譲りになられない。私の中でのナゾです」 | ||
− | :同上話。アルグレアスがフリットを尊敬しつつも、彼の[[ヴェイガン]] | + | :同上話。アルグレアスがフリットを尊敬しつつも、彼の[[ヴェイガン]]に対する強硬この上ない態度には疑問を持っている事が分かる台詞である。 |
;「ビッグリングが墜ちれば、ヴェイガンの[[地球]]侵攻を許す事になる。これは、まさに負けられない戦いになる。ですが、予想される戦力では我々に不利」 | ;「ビッグリングが墜ちれば、ヴェイガンの[[地球]]侵攻を許す事になる。これは、まさに負けられない戦いになる。ですが、予想される戦力では我々に不利」 | ||
;「こういう時こそ、戦術家としての腕の見せ所だといえます!」 | ;「こういう時こそ、戦術家としての腕の見せ所だといえます!」 | ||
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;「フフフ、やりましたよ。アスノ司令」 | ;「フフフ、やりましたよ。アスノ司令」 | ||
:同上話。ビッグリング攻防戦の終局場面にて、前線でフリットや[[キャプテン・アッシュ|アセム]]、[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]、デシルが激しいモビルスーツ戦を繰り広げている間に、ヴェイガンの機動部隊を突破し、ファ・ボーゼ級大型母艦一隻を轟沈させた際に。 | :同上話。ビッグリング攻防戦の終局場面にて、前線でフリットや[[キャプテン・アッシュ|アセム]]、[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]、デシルが激しいモビルスーツ戦を繰り広げている間に、ヴェイガンの機動部隊を突破し、ファ・ボーゼ級大型母艦一隻を轟沈させた際に。 | ||
− | :''' | + | :'''「フリット不在でも全体の指揮を遂行し、敵艦隊に大打撃を与えたアルグレアスの指揮能力は非凡」'''と言わざるを得ないだろう。ヴェイガンは予備兵力も投入したが、既に戦線を支えきれない状態に陥っており、ビッグリング攻防戦は連邦軍が大勝する事になる。 |
;「幸いだと?この状況のどこが?」 | ;「幸いだと?この状況のどこが?」 | ||
:第30話より。時は経ちキオ編。陥落したビッグリングの映像を出張先のロストロウランで目撃し、ロストロウラン司令から「(ビッグリングではなく)ここにいらして幸いでしたな」と言われて。 | :第30話より。時は経ちキオ編。陥落したビッグリングの映像を出張先のロストロウランで目撃し、ロストロウラン司令から「(ビッグリングではなく)ここにいらして幸いでしたな」と言われて。 | ||
− | : | + | :あくまで自分の無事よりも地球連邦の危機に目を向ける大局的な視点を持つ大物になった事を伺わせる。 |
;「今すぐに出せ! ディーヴァを出すんだ! アスノ元司令にはお考えがある……」 | ;「今すぐに出せ! ディーヴァを出すんだ! アスノ元司令にはお考えがある……」 | ||
− | :第30話より。「[[ディーヴァ]] | + | :第30話より。「[[ディーヴァ]]を出せ!」と退役軍人フリット・アスノにまくしたてられたアンディ・ドレイムスは、とりあえず現総司令の判断を仰ぐ事に。アルグレアスは今でもフリットに対して全幅の信頼を寄せていた。 |
− | :ただし、[[小説|小説版]]ではオリバーノーツ基地がヴェイガン襲撃で大混乱の中で、アンディ・ドレイムスにフリットへの協力を強要する形となっており、彼から'''「フリットなら間違えるはずがない、と思考停止した狂信者」''' | + | :ただし、[[小説|小説版]]ではオリバーノーツ基地がヴェイガン襲撃で大混乱の中で、アンディ・ドレイムスにフリットへの協力を強要する形となっており、彼から'''「フリットなら間違えるはずがない、と思考停止した狂信者」'''と内心で軽蔑される等、アルグレアスの負の側面が強い発言となってしまっている。 |
;「司令……お気持ちはわかりますがそういうわけにはいきません。正規の手続きに従って尋問後、移送いたします」 | ;「司令……お気持ちはわかりますがそういうわけにはいきません。正規の手続きに従って尋問後、移送いたします」 | ||
:第44話より。ルナベースを奪還し、拘束したヴェイガン兵の即時処刑を主張するフリットに対して。フリットに全幅の信頼を寄せてはいるが、軍人としての常識も持っている。 | :第44話より。ルナベースを奪還し、拘束したヴェイガン兵の即時処刑を主張するフリットに対して。フリットに全幅の信頼を寄せてはいるが、軍人としての常識も持っている。 | ||
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;「ヴェイガンの地球侵略の拠点となっている要塞ラ・グラミスは、かつて我々の総司令部、ビッグリングを壊滅させ、甚大なる被害をもたらした。今こそ我々は、憎きラ・グラミスを攻略し、ヴェイガンの手から地球を守る! そして勝利とともに、この戦争に終止符を打つのだ!」 | ;「ヴェイガンの地球侵略の拠点となっている要塞ラ・グラミスは、かつて我々の総司令部、ビッグリングを壊滅させ、甚大なる被害をもたらした。今こそ我々は、憎きラ・グラミスを攻略し、ヴェイガンの手から地球を守る! そして勝利とともに、この戦争に終止符を打つのだ!」 | ||
;「諸君の健闘を祈る!」 | ;「諸君の健闘を祈る!」 | ||
− | : | + | :第46話より。ヴェイガンが万全を期すため後方支援用に本拠地「セカンドムーン」を持ち出したと知るや、これを「決戦」と位置づけ、全軍に対して演説を行う。 |
:アルグレアスの演説の中では、それとなく『[[機動戦士ガンダムAGE]]』のテーマである「世代を超えた戦い」にも触れている。 | :アルグレアスの演説の中では、それとなく『[[機動戦士ガンダムAGE]]』のテーマである「世代を超えた戦い」にも触れている。 | ||
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:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第8話宇宙ルート「月面の邂逅」より。基地司令の[[アローン・シモンズ|シモンズ]]との通信の終わりに告げた言葉。 | :『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第8話宇宙ルート「月面の邂逅」より。基地司令の[[アローン・シモンズ|シモンズ]]との通信の終わりに告げた言葉。 | ||
:既にこの地点で'''アルグレアスはシモンズの[[スパイ|背信行為]]を把握'''しており、最後の言葉は釘を刺す意味合いで述べたと思われる。 | :既にこの地点で'''アルグレアスはシモンズの[[スパイ|背信行為]]を把握'''しており、最後の言葉は釘を刺す意味合いで述べたと思われる。 | ||
− | : | + | :一方のシモンズは通信終了後に「現場の苦労知らずが」と毒づき軽く見ていたが、この言葉の真意を手痛いタイミングで思い知る事となる。 |
;「は…。総司令のお言葉は聞いておりました。準備は整っています」 | ;「は…。総司令のお言葉は聞いておりました。準備は整っています」 | ||
;フリット「お前はいつも、私の足らぬ所を補ってくれるのだな」 | ;フリット「お前はいつも、私の足らぬ所を補ってくれるのだな」 | ||
;「いえ…。総司令ならば、きっとこうするであろうと信じておりましたから」 | ;「いえ…。総司令ならば、きっとこうするであろうと信じておりましたから」 | ||
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第41話「君の中の英雄」より。フリットからの通信を聞いたアルグレアスは、既に一度は使用を中断したプラズマダイバーミサイルを準備していた。 | :『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第41話「君の中の英雄」より。フリットからの通信を聞いたアルグレアスは、既に一度は使用を中断したプラズマダイバーミサイルを準備していた。 | ||
− | : | + | :「長きに続いてきた地球人同士の戦争をここでトドメを刺さそう」とフリットはソレを使った。今までフリットを支え続けたのは、彼もまた「救世主」になる事を願った者かもしれない。 |
== 搭乗機体 == | == 搭乗機体 == |