「Dr.ヘル一派」を編集中
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− | + | TV版および[[漫画|原作漫画版]]『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』、[[OVA]]『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』、TVアニメ版『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』、漫画『真マジンガーZEROシリーズ』、劇場版『[[劇場版 マジンガーZ / INFINITY|マジンガーZ / INFINITY]]』において登場する敵勢力。 | |
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 世界征服を企む悪の[[天才]][[科学者・技術者|科学者]][[Dr.ヘル]]の率いる一派<ref>実は、Dr.ヘル一派は原作において特にはっきりした組織名が無いため「'''地下帝国'''」という呼び方もされるが、SRWでは他にも地下に本拠を置く勢力が存在する場合が多いこともあってか、そう呼ばれる例は非常に少ない。連合するケースが多い[[恐竜帝国]]などとまとめて「地下勢力」と呼ぶ作品がある。</ref>。 | |
− | 地中海の[[バードス島]]にて発掘されたミケーネ文明の巨大ロボットをベースにした[[機械獣]] | + | 地中海の[[バードス島]]にて発掘されたミケーネ文明の巨大ロボットをベースにした[[機械獣]]軍団を主力とする。バードス島の[[地獄城]]を本部としており、他に[[ピグマン子爵]]が所属していた[[アフリカ]]支部の存在が語られている。 |
=== 永井豪の漫画版 === | === 永井豪の漫画版 === | ||
− | 『週刊少年ジャンプ』連載時は、Dr.ヘル一派は「五つの軍団」で編成されている事が言及される。ただし、作中に出てきたのは「鉄仮面軍団」「鉄十字軍団」の二つだけで、他の三軍団については明言されない。終盤になって、[[ブロッケン伯爵]]に[[東京]]、[[あしゅら男爵]]に[[光子力研究所]]の同時攻撃を命じ、大量の[[機械獣]]を動員する。結果的に、ブロッケン率いる軍団は[[マジンガー]]軍団の奮闘により壊滅。あしゅら率いる軍団も | + | 『週刊少年ジャンプ』連載時は、Dr.ヘル一派は「五つの軍団」で編成されている事が言及される。ただし、作中に出てきたのは「鉄仮面軍団」「鉄十字軍団」の二つだけで、他の三軍団については明言されない。終盤になって、[[ブロッケン伯爵]]に[[東京]]、[[あしゅら男爵]]に[[光子力研究所]]の同時攻撃を命じ、大量の[[機械獣]]を動員する。結果的に、ブロッケン率いる軍団は[[マジンガー]]軍団の奮闘により壊滅。あしゅら率いる軍団も[[飛行要塞グール]]を利用した甲児の戦法で壊滅した。それに憤ったDr.ヘルがバードス島より出陣する……ところで[[打ち切り|連載は終了した]]。 |
− | 『テレビマガジン』連載時は、中盤から[[ゴーゴン大公]] | + | 『テレビマガジン』連載時は、中盤から[[ゴーゴン大公]]の援軍を受けたり、ピグマン子爵を派遣したりと、『週刊少年ジャンプ』連載時よりも戦術のバリエーションが豊かになった。結局は連載最終回にて、Dr.ヘルとブロッケン伯爵が討ちとられ、Dr.ヘル一派は壊滅した。 |
− | + | したがって、大半の単行本は、ジャンプ連載分、テレマガ連載分、後述する加筆の混成となっている。加筆分では、「[[地獄城]]総攻撃作戦を察知したDr.ヘル一派が甲児側に総攻撃を仕掛けるが、ジャンプ連載版の経緯であしゅらとブロッケンが敗れ、Dr.ヘルは[[地獄王ゴードン]]を用いて[[マジンガーZ]]と決着を付けんとする」展開になる。 | |
なお、単行本によっては構成上、『[[グレートマジンガー (TV)|グレートマジンガー]]』の冒頭に「マジンガーZとDr.ヘル一派の最終決戦」が収録されることもある。 | なお、単行本によっては構成上、『[[グレートマジンガー (TV)|グレートマジンガー]]』の冒頭に「マジンガーZとDr.ヘル一派の最終決戦」が収録されることもある。 | ||
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=== 桜多吾作の漫画版 === | === 桜多吾作の漫画版 === | ||
本編より数年前に、アフリカ大陸のとある国を征服し、資源の供給源にしていた。他にも[[自衛隊]]から物資を強奪したりと、[[補給]]に関する描写が強調されている。短編作品『闘え!!Dr.ヘル』でもブロッケン伯爵が乗っ取った[[企業|シンジケート]]が[[資金]]・人手の供給源となっていたことが語られる。 | 本編より数年前に、アフリカ大陸のとある国を征服し、資源の供給源にしていた。他にも[[自衛隊]]から物資を強奪したりと、[[補給]]に関する描写が強調されている。短編作品『闘え!!Dr.ヘル』でもブロッケン伯爵が乗っ取った[[企業|シンジケート]]が[[資金]]・人手の供給源となっていたことが語られる。 | ||
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=== [[真マジンガー 衝撃! Z編]] === | === [[真マジンガー 衝撃! Z編]] === | ||
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=== 真マジンガーZEROシリーズ === | === 真マジンガーZEROシリーズ === | ||
− | 『真マジンガーZERO』では事実上、唯一最大の敵勢力。アメリカ合衆国の蹂躙を皮切りに全世界へ侵攻。あしゅら・ブロッケン軍団もバードスの杖の「あらゆる機械を操れる力」を存分にふるい地上殲滅戦争を絶対有利のまま進め、[[光子力研究所]]の[[バリア]]に守られた[[日本]]の寸土以外の人々は、僅かな地下シェルターに追いやられた。本編開始時には正にマジンガーと[[兜甲児 ( | + | 『真マジンガーZERO』では事実上、唯一最大の敵勢力。アメリカ合衆国の蹂躙を皮切りに全世界へ侵攻。あしゅら・ブロッケン軍団もバードスの杖の「あらゆる機械を操れる力」を存分にふるい地上殲滅戦争を絶対有利のまま進め、[[光子力研究所]]の[[バリア]]に守られた[[日本]]の寸土以外の人々は、僅かな地下シェルターに追いやられた。本編開始時には正にマジンガーと[[兜甲児 (真マジンガー)|兜甲児]]たちだけが世界征服に残された小さな障害であり、マジンガーシリーズ史上、最も莫大な戦果を上げたDrヘル一派と言っても過言ではないだろう。 |
続編の『[[真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍]]』では、第二の主要舞台となった[[平行世界|差異次元]]で壊滅済みの情報のみが語られる。しかし[[タイムスリップ|ループ]]を繰り返して無数の情報を蓄積した甲児でさえも苦戦必至の敵には変わらなかった模様で、人類に数十億の被害と、甲児自身も[[サイボーグ]]化を強いられていた<ref>一応被害者の人数とサイボーグ化した甲児の肉体の機械化した割合が下がっている。</ref>。 | 続編の『[[真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍]]』では、第二の主要舞台となった[[平行世界|差異次元]]で壊滅済みの情報のみが語られる。しかし[[タイムスリップ|ループ]]を繰り返して無数の情報を蓄積した甲児でさえも苦戦必至の敵には変わらなかった模様で、人類に数十億の被害と、甲児自身も[[サイボーグ]]化を強いられていた<ref>一応被害者の人数とサイボーグ化した甲児の肉体の機械化した割合が下がっている。</ref>。 | ||
== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
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=== [[旧シリーズ]] === | === [[旧シリーズ]] === | ||
[[Dr.ヘル]]と[[あしゅら男爵]]、[[ブロッケン伯爵]]の両幹部が[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]に所属。元々DC内部ではそれなりの勢力を持っていたようであるが、あしゅら男爵らの敗北で地位は下がりっぱなしのようである。 | [[Dr.ヘル]]と[[あしゅら男爵]]、[[ブロッケン伯爵]]の両幹部が[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]に所属。元々DC内部ではそれなりの勢力を持っていたようであるが、あしゅら男爵らの敗北で地位は下がりっぱなしのようである。 | ||
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=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
− | + | 真マジンガー版設定。 | |
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] | ||
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=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
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;[[スーパーロボット大戦J]] | ;[[スーパーロボット大戦J]] | ||
− | :OVA版設定。作中では[[ガウルン]]達[[傭兵]]集団や[[鉄甲龍]] | + | :OVA版設定。作中では[[ガウルン]]達[[傭兵]]集団や[[鉄甲龍]]と手を組み暗躍する。 |
;[[スーパーロボット大戦W]] | ;[[スーパーロボット大戦W]] | ||
− | :OVA版設定。[[ガルラ大帝国|ガルラ]] | + | :OVA版設定。[[ガルラ大帝国|ガルラ]]と手を組むも、終盤に裏切られる。 |
;[[スーパーロボット大戦K]] | ;[[スーパーロボット大戦K]] | ||
:壊滅済み。 | :壊滅済み。 | ||
;[[スーパーロボット大戦L]] | ;[[スーパーロボット大戦L]] | ||
− | : | + | :OVA版設定だが、既に壊滅済み。 |
:しかし、本作の[[マジンガーZ]]と[[グレートマジンガー (試作型)|旧グレート]]は火力はともかく装甲は全ユニット中トップクラスであるため、'''「これらの2機を追いつめたDr.ヘル一派は、どれだけ強かったのだろうか?」'''とネタにされる事も。 | :しかし、本作の[[マジンガーZ]]と[[グレートマジンガー (試作型)|旧グレート]]は火力はともかく装甲は全ユニット中トップクラスであるため、'''「これらの2機を追いつめたDr.ヘル一派は、どれだけ強かったのだろうか?」'''とネタにされる事も。 | ||
;[[スーパーロボット大戦BX]] | ;[[スーパーロボット大戦BX]] | ||
− | : | + | :真マジンガー版設定にて登場。[[海底要塞サルード]]が撃沈された後のエピソードから始まる。『[[マジンカイザーSKL (OVA)|マジンカイザーSKL]]』とのクロスオーバーが多い。 |
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=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
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;[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) | ;[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) | ||
:OVA版設定。 | :OVA版設定。 | ||
+ | ;[[スーパーロボット大戦V]] | ||
+ | :『真マジンガー』設定で登場。[[世界観/V#宇宙世紀世界|宇宙世紀世界]]においては通常配備の[[地球連邦軍]]では機械獣に太刀打ちできず、必然的に[[ロンド・ベル]]がDr.ヘル一派の相手もしている(その関係で、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]達は本編開始以前に甲児達と知り合っている)。 | ||
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] | ||
:マジンガー系キャラを中心に、珍しく「地下帝国」と一派を呼び習わす場面が多い。メインシナリオ序盤はいつも通りのやられ役だが、あしゅら男爵が別行動で[[STAR DRIVER 輝きのタクト|南十字島]]に赴き、一風変わったクロスオーバーで長期に渡って活躍する。 | :マジンガー系キャラを中心に、珍しく「地下帝国」と一派を呼び習わす場面が多い。メインシナリオ序盤はいつも通りのやられ役だが、あしゅら男爵が別行動で[[STAR DRIVER 輝きのタクト|南十字島]]に赴き、一風変わったクロスオーバーで長期に渡って活躍する。 | ||
:ユニットシナリオでも、原作の敵勢力がいない作品の穴を埋める敵役として多数出演するので、存在感はそれなりに稼いでいる。機械獣の大群が、という表現もよく使われるので、もしかしたら相当の物量戦力ではあるのかもしれない。 | :ユニットシナリオでも、原作の敵勢力がいない作品の穴を埋める敵役として多数出演するので、存在感はそれなりに稼いでいる。機械獣の大群が、という表現もよく使われるので、もしかしたら相当の物量戦力ではあるのかもしれない。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[スーパーロボット大戦X]] |
− | : | + | :『真マジンガー』設定。だが本編が始まった時点で既に壊滅しており、ブロッケン伯爵が唯一の生き残りとして登場する。 |
− | : | + | ;[[スーパーロボット大戦T]] |
− | + | :『INFINITY』設定。同作の公開当時、寺田Pがインタビューでコメントしていた「今作のDr.ヘルは[[並行世界]]から転移してきた」という解釈を採用しており、10年前に倒されたDr.ヘル一派と違い、雌伏を選んだ可能性の世界から襲来したことが語られている。 | |
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== 人物 == | == 人物 == | ||
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:幹部。 | :幹部。 | ||
;[[ピグマン子爵]] | ;[[ピグマン子爵]] | ||
− | : | + | :幹部。その姿はマサイ族の男の首から上にピグミー族の上半身を繋いだという奇怪極まりないものである。なお、この[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ版]]ピグマン子爵はSRW未登場<ref>ピグマン子爵が既述した姿で登場しない理由は、実在する民族のピグミー族やマサイ族を使った設定が差別的な表現(所謂、黒人タブー)となる事が一因と見られ、その辺りは[[漫画]]『マジンサーガ』の比丘魔(ピグマ)子爵や、『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』においてデザインで改められた事からも推測される。</ref>。 |
+ | :その後、真マジンガー版のピグマン子爵としてSRWにようやく登場する事となった。詳しくは、[[ピグマン子爵]]の頁を参照。 | ||
;[[ゴーゴン大公]] | ;[[ゴーゴン大公]] | ||
:[[ミケーネ帝国]]からの協力者にして[[スパイ|諜報員]]。 | :[[ミケーネ帝国]]からの協力者にして[[スパイ|諜報員]]。 |