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− | '''黒歴史''' | + | '''黒歴史'''(Black History)とは、『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』の劇中に登場する、「封印されて人々から忘れられた歴史」を指す用語。 |
さらに派生して、制作者サイドやファンが'''無かったことにしたいこと'''、彼らから'''忘れ去られてしまった(と推測される)事物'''を表す[[俗語・俗称|ネットスラング]]としても使われる。詳しくは[[#スラングとしての黒歴史]]を参照。 | さらに派生して、制作者サイドやファンが'''無かったことにしたいこと'''、彼らから'''忘れ去られてしまった(と推測される)事物'''を表す[[俗語・俗称|ネットスラング]]としても使われる。詳しくは[[#スラングとしての黒歴史]]を参照。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 遥か過去の最終戦争において滅亡した文明の歴史で、[[∀ガンダム|∀ガンダム]]と[[ターンX]]の2体の「ターンタイプ」により葬られたとされている。 | |
− | 作中における古代文明時代とは'''過去の[[ガンダムシリーズ]]の舞台となった時代''' | + | 作中における古代文明時代とは'''過去の[[ガンダムシリーズ]]の舞台となった時代'''のことでもある。黒歴史には、作中の時代で失われた多数の技術や知識も含まれており、それゆえ[[ムーンレィス|月の民]]により厳重に「冬の宮殿」で封印管理されていた。[[グエン・サード・ラインフォード]]は黒歴史の知識に惹かれて地球側を離反し、[[ギム・ギンガナム]]は[[シャイニングガンダム|シャイニングフィンガー]]を知る事になる。 |
− | ガンダムシリーズは[[宇宙世紀]] | + | ガンダムシリーズは[[宇宙世紀]]のみならず、十人十色の[[世界観]]を持った作品の集まりなのだが、驚くべきことに、黒歴史は'''「『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』以外の全てのガンダムシリーズを内包する」'''とされている。これは、宇宙世紀として描かれている時代のはるか未来、もしくははるか過去に、非宇宙世紀のガンダムシリーズの時代があったと解釈できる設定である。実際に『∀』劇中には過去三作のアナザーガンダム(『[[機動武闘伝Gガンダム|G]]』、『[[新機動戦記ガンダムW|W]]』、『[[機動新世紀ガンダムX|X]]』)に関係する映像が演出されていた。さらに設定上では「『[[SDガンダムシリーズ]]』などさえも黒歴史に含まれる」との事である。 |
− | + | 上記のような考え方により、基本的にどんなガンダムシリーズ作品も黒歴史に内包できるコンセプトを持つ。とはいえ、「『∀』以降に製作されたガンダムシリーズ作品を黒歴史に含めて良いのか」というガンダムシリーズファンの疑問に対しては、公式からのアナウンスが当初は無かった<ref>公式にアナウンスされる前には、角川書店の『ガンダムエース』にて連載していた[[漫画]]『∀ガンダム 月の風』にて「『[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]』を始めとする[[コズミック・イラ]]の作品は黒歴史に含まれる」という解釈がなされている</ref>。しかし、近年発売されたガンプラの設定において「'''[[ガンダムビルドファイターズ|ガンプラバトルを扱った作品]]以外'''は全て黒歴史に含まれる」という明確な回答が出たり、『[[ガンダム Gのレコンギスタ]]』が明確に'''黒歴史より後の時代'''と設定されている。わざわざ公式が例外を定めたということは、すなわち「『∀』より後に制作されたシリーズ作品もまた黒歴史に含まれる」との公式見解を意味する。 | |
− | + | なお、『∀』以降は、人類の外宇宙進出計画が背景設定の一つに組み込まれているものが多い。『[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]』の[[ジョージ・グレン]]、『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版00]]』の[[イノベイター]]、『[[機動戦士ガンダムAGE|AGE]]』の[[ヴェイガン]]などが該当。これは本作の黒歴史で「『長き歴史の果てに[[スペースノイド|宇宙居住者]]が外宇宙にまで進出して、さらに長き時の後に帰還したのが[[ムーンレィス|月の民]]である』と語られていることが意識されているため」と言う説もある。 | |
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== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
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;[[アムロ・レイ]]と[[シャア・アズナブル]] | ;[[アムロ・レイ]]と[[シャア・アズナブル]] | ||
:作中で黒歴史の詳細を知った者の多くが語ることに「アムロとシャアの私闘が世界の破滅を呼び込む」ということがある。これは『[[逆襲のシャア]]』での[[アクシズ]]落としの件だと思われる。 | :作中で黒歴史の詳細を知った者の多くが語ることに「アムロとシャアの私闘が世界の破滅を呼び込む」ということがある。これは『[[逆襲のシャア]]』での[[アクシズ]]落としの件だと思われる。 | ||
− | : | + | :『Z』では[[クワトロ・バジーナ]]はそのような過ちは犯さないことを誓い、その決意は『[[#第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』へと繋がっていく。 |
;[[パラダイムシティ]] | ;[[パラダイムシティ]] | ||
:[[太極]]の意思により作り出された箱庭の世界であり次元の狭間に存在する。戦乱にまみれた多元世界の誕生と分離のループから切り離された、永遠の平穏の世界。太極に選ばれた一部の者たちがこの世界に住まうことを許される。 | :[[太極]]の意思により作り出された箱庭の世界であり次元の狭間に存在する。戦乱にまみれた多元世界の誕生と分離のループから切り離された、永遠の平穏の世界。太極に選ばれた一部の者たちがこの世界に住まうことを許される。 | ||
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:黒歴史によるあらゆる破壊が行われると、最後にクダンの限界により時空崩壊が起こり、[[次元力]]が降臨するとされている。 | :黒歴史によるあらゆる破壊が行われると、最後にクダンの限界により時空崩壊が起こり、[[次元力]]が降臨するとされている。 | ||
;[[兜甲児]]の知らないマジンガーと細部の違うボスボロット | ;[[兜甲児]]の知らないマジンガーと細部の違うボスボロット | ||
− | :黒歴史の中でかつて戦っていた'''[[兜甲児|『Z』作中の甲児]]が知らないマジンガー、それと共に戦うTV版と細部が異なる[[ボスボロット]]'''として存在が示唆された。可能性としては、映像作品では『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』と『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]] | + | :黒歴史の中でかつて戦っていた'''[[兜甲児|『Z』作中の甲児]]が知らないマジンガー、それと共に戦うTV版と細部が異なる[[ボスボロット]]'''として存在が示唆された。可能性としては、映像作品では『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』と『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』、小説も含めれば、団龍彦による小説の『スーパーロボット大戦』が挙げられる。<ref>なお、『真マジンガー』は『Z』発売当時は放送すらされていない。マジンガーシリーズなら他に週刊少年ジャンプの漫画版『[[マジンガーZ]]』、『マジン・サーガ』、『Zマジンガー』、『ゴッドマジンガー』(SRW未参戦)が存在するが、'''[[ボスボロット]]は出ていない'''。そもそも、ゴッドマジンガーは[[兜甲児|甲児]]が初見で「俺の知らないマジンガー」と判断できるかどうかも怪しいレベルで'''マジンガーと似ていない'''。</ref> |
==== [[第2次スーパーロボット大戦Z]] ==== | ==== [[第2次スーパーロボット大戦Z]] ==== | ||
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== スラングとしての黒歴史 == | == スラングとしての黒歴史 == | ||
− | 前述したように'''スラングとしての黒歴史という用語は、今日「無かったことにしたい事柄」を指して使われる''' | + | 前述したように'''スラングとしての黒歴史という用語は、今日「無かったことにしたい事柄」を指して使われる'''こともあり、特にネット上ではファンによってよく用いられる(例:「あの芸能人が売れない時代に○○をしていた、というのは黒歴史だ」)。 |
+ | サンライズ制作のアニメ作品等でもこの意味で使用さていることがあり、ある種公式側も使っている用語である。 | ||
− | + | 近年では真面目な書籍の中でも、「奴隷貿易は欧米の黒歴史」のように「負の歴史」を指して使われることもあり、もしかすると辞書や辞典に載る日も遠くないのかもしれない。 | |
スパロボでは原作からかけ離れた設定について、その作品のファンから黒歴史と呼ばれる事柄はいくつか存在する。主に設定にかかる事項が多く、[[バグ (ゲーム)|バグ]]などの欠陥点について論う意味で用いられることは少ない。 | スパロボでは原作からかけ離れた設定について、その作品のファンから黒歴史と呼ばれる事柄はいくつか存在する。主に設定にかかる事項が多く、[[バグ (ゲーム)|バグ]]などの欠陥点について論う意味で用いられることは少ない。 | ||
=== 版権作品 === | === 版権作品 === | ||
− | ;[[ガンダム Gのレコンギスタ]] | + | ;[[ガンダム Gのレコンギスタ]] |
− | + | :作中の人物は[[宇宙世紀]]を'''「忌まわしき宇宙世紀」と呼び、歴史そのものをなかった'''事として扱っている。 | |
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;[[ガンダム・センチネル]] | ;[[ガンダム・センチネル]] | ||
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』に機体のみが登場しているが、公式データベースソフト『[[全スーパーロボット大戦電視大百科|電視大百科]]』に同作関連の情報が収録されなかったため、何らかのトラブルが発生したと推測されるが、公式で触れられたことは無い。詳細はリンク先を参照。 | :『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』に機体のみが登場しているが、公式データベースソフト『[[全スーパーロボット大戦電視大百科|電視大百科]]』に同作関連の情報が収録されなかったため、何らかのトラブルが発生したと推測されるが、公式で触れられたことは無い。詳細はリンク先を参照。 | ||
;アニメ『[[機神咆吼デモンベイン]]』 | ;アニメ『[[機神咆吼デモンベイン]]』 | ||
− | :PC用18禁ソフト『斬魔大聖デモンベイン』並びに[[プレイステーション2|PS2]] | + | :PC用18禁ソフト『斬魔大聖デモンベイン』並びに[[プレイステーション2|PS2]]移植版『機神咆吼デモンベイン』のアニメ化作品。全12話と言う短さ故にシナリオやキャラが原作から多くカットされた上、一つの作品としても完成度があまり良くないことから、原作ファンはおろか制作会社のニトロプラスからも黒歴史扱いされることがある。 |
− | :しかし、アニメ版が『[[スーパーロボット大戦UX|UX]] | + | :しかし、アニメ版が『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』への参戦のきっかけとなった事を考えると皮肉な結果ではある。裏を返せば作品の出来がどうあれ、一度アニメ化されればスパロボ参戦へのハードルが下がる裏付けにもなったと言える。 |
;[[アイドルマスター XENOGLOSSIA]] | ;[[アイドルマスター XENOGLOSSIA]] | ||
− | :アイドル育成ゲームである『[[アイドルマスターシリーズ|THE IDOLM@STER]] | + | :アイドル育成ゲームである『[[アイドルマスターシリーズ|THE IDOLM@STER]]』(以下「本家」)のアニメ化作品<ref>実際には『ゼノグラシア』の企画自体は本家稼働開始より以前だったので、厳密には原作ではなく、クレジットでも本家は「原案」となっている。</ref>なのだが、本家の登場キャラクターと同じ名称と外見のキャラが出演しているが本家のアイドル作品とは内容が異なるロボットアニメであり、キャラクターボイスも本家から変更され「'''『ゼノグラシア』は本家のキャラだけを借りたロボットアニメである'''」と怒っている一部の本家ファンがおり、黒歴史扱いされる事がある。 |
:本家制作サイドもほとんど話題に出すことがなかったため「公式で黒歴史扱いされている」と長らく噂されていたが、アイマス総合プロデューサーの坂上陽三氏が『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』参戦を機に公式ブログおよび『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]』第467回において自らそれを否定している<ref>ただし、監督が本家を詳しく知ったのは(当時はアニメ側ゲーム側ともに開発作業など多忙だったのもあるのだろうが)'''「『ゼノグラシア』の放送が終わった後」'''であると本人が放送10周年記念の上映会で認めてもいる。</ref>。 | :本家制作サイドもほとんど話題に出すことがなかったため「公式で黒歴史扱いされている」と長らく噂されていたが、アイマス総合プロデューサーの坂上陽三氏が『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』参戦を機に公式ブログおよび『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]』第467回において自らそれを否定している<ref>ただし、監督が本家を詳しく知ったのは(当時はアニメ側ゲーム側ともに開発作業など多忙だったのもあるのだろうが)'''「『ゼノグラシア』の放送が終わった後」'''であると本人が放送10周年記念の上映会で認めてもいる。</ref>。 | ||
;[[サクラ大戦]](TV版) | ;[[サクラ大戦]](TV版) | ||
− | :『サクラ大戦』の初代ゲームのアニメ化作品。ゲーム版の主人公は[[大神一郎]]だが、本作の主人公は[[真宮寺さくら]] | + | :『サクラ大戦』の初代ゲームのアニメ化作品。ゲーム版の主人公は[[大神一郎]]だが、本作の主人公は[[真宮寺さくら]]。 |
− | :大まかな設定はゲーム版と同じものの、ダークでシリアスなストーリー、大神との恋愛描写は一切なく暗い性格の[[アイリス]] | + | :大まかな設定はゲーム版と同じものの、ダークでシリアスなストーリー、大神との恋愛描写は一切なく暗い性格の[[アイリス]]に代表されるギスギスとした人間関係、グロテスクなデザインの敵、主人公側が快勝する事が殆ど無い戦闘など、ゲーム版とは大きく毛色の異なる作風とそれらの情報が放送開始まで一切明かされなかった事により、当時ファンの間で大論争が巻き起こった。メディアミックスで展開されたOVAや舞台、[[ドラマCD#サクラ大戦|ドラマCD]]や[[小説#サクラ大戦|小説]]はゲーム版の延長線上の世界観として捉えられるが、このTV版だけは明らかに異質な為、公式でも言及される事が少ない作品である。 |
− | : | + | :ただし、[[漫画#サクラ大戦|漫画版]]の作者の政一九氏はTV版の方向性を高く評価しており<ref>講談社『サクラ大戦 漫画版 COLLECTION』P38より。</ref>、ゲーム版に忠実なストーリーラインの漫画版においてもこのTV版の要素を積極的に取り入れている。また、本作の為に作られた[[神崎すみれ]]のテーマソング「センタースポット」がすみれの『[[サクラ大戦#余談|歌謡ショウ]]』引退公演のラストの曲に採用される等、歌曲についてはゲーム版のファンの中で評価が高いものが多い。 |
;[[ふしぎの海のナディア]]の一部エピソード | ;[[ふしぎの海のナディア]]の一部エピソード | ||
− | : | + | :放送当時、ガイナックスは本作を手掛けるにあたり、3クール39話でありながら2クール26話分の制作予算で請け負っており、その予算配分の影響もあり敢えて「質を捨てる」回を作る事に踏み切る。この影響により作品の序盤と終盤は高クオリティの作画品質を保っているが、中盤は外注スタジオに任せたため全体的な作画クオリティが大きく不安定になり、特に「島編」(23話~30話)「アフリカ編」(32話~34話)は話の本筋が進まない事も相まってファンからは非常に評判が悪い。 |
:特に34話に至ってはあまりの作画崩壊ぶりが庵野秀明監督の逆鱗に触れる事となり、監督も自腹を切ってリテイクに乗り出すものの、スケジュールが逼迫していた事もあり'''ほぼ全編に渡ってキャラクターソングのビデオクリップ化、さらに映像は過去回の使いまわし、果てはクレジット表記の原画担当者は全てペンネーム'''という異様な内容となってしまった<ref>補足すると、編集に手間がかかっており1曲12時間、合計60時間もかかっているとの事。</ref>。 | :特に34話に至ってはあまりの作画崩壊ぶりが庵野秀明監督の逆鱗に触れる事となり、監督も自腹を切ってリテイクに乗り出すものの、スケジュールが逼迫していた事もあり'''ほぼ全編に渡ってキャラクターソングのビデオクリップ化、さらに映像は過去回の使いまわし、果てはクレジット表記の原画担当者は全てペンネーム'''という異様な内容となってしまった<ref>補足すると、編集に手間がかかっており1曲12時間、合計60時間もかかっているとの事。</ref>。 | ||
:またガイナックスが制作より離れた結果、TVシリーズの後日談と銘打ちながらTVシリーズの流れを殆ど汲まない内容となった劇場版も一部のファンの間では黒歴史扱いされている。 | :またガイナックスが制作より離れた結果、TVシリーズの後日談と銘打ちながらTVシリーズの流れを殆ど汲まない内容となった劇場版も一部のファンの間では黒歴史扱いされている。 | ||
;[[カウボーイビバップ]]の地上波放送 | ;[[カウボーイビバップ]]の地上波放送 | ||
:当作品は放送枠がなかなか決まらず、テレビ東京系列にてやっと放送するも全26話中12話と初放送であるにも関わらずセレクション形式での放送であり、しかも当時の世相と局側の規制の影響も有り、映像には過剰なまでの表現規制が施されてしまった。 | :当作品は放送枠がなかなか決まらず、テレビ東京系列にてやっと放送するも全26話中12話と初放送であるにも関わらずセレクション形式での放送であり、しかも当時の世相と局側の規制の影響も有り、映像には過剰なまでの表現規制が施されてしまった。 | ||
− | : | + | :特筆するべきは最終回となった総集編「よせあつめブルース」の内容であり、'''物語内容に言及せず、この規制に対する抗議ともとれるメッセージをキャラクターたちが独白する'''というものであり、その内容からか再放送やソフト収録も一切されないなど封印作品状態となっている。 |
− | : | + | :なお、この地上波放送から程なくして、WOWOWにて全話の放送が実現している。 |
− | ; | + | ;実写映画版[[デビルマン (原作漫画版)|デビルマン]] |
− | : | + | :2004年に公開された劇場用作品。永井豪氏の代表作の実写映画化として巨額の制作費・宣伝費を投じて制作されるも、完成した作品はストーリーの改悪・チープなVFX・意図不明な演出・メインキャスト陣の稚拙な演技etc…と内容・クオリティ共に散々たるものであり、公開以降様々なメディアから酷評され現在もって邦画史に残る駄作として黒歴史扱いを受けている。 |
:その類を見ない出来の悪さからか「'''デビルマン基準'''」というスラングが誕生しており、今でもTwitter上でこの作品を実況する者が続出している。 | :その類を見ない出来の悪さからか「'''デビルマン基準'''」というスラングが誕生しており、今でもTwitter上でこの作品を実況する者が続出している。 | ||
− | ; | + | ;真型[[メダロット]] |
− | + | :2004年12月に発売された、メダロットのゲーム1作目のリメイク作品。しかし、デザインがポップアート調に一新され、あまりにもこれまでのメダロットからかけ離れていたことから旧来のファンからは盛大に非難されることとなった。ただし、このゲームの発売以降長らくメダロットの展開が途絶えることとなり、その原因としてスケープゴートとされていた側面があることには留意が必要。 | |
− | + | :メダロットの展開が再開してからは徐々に雪融けも進み、『メダロット9』では真型バージョンのメダロットが再登場している。 | |
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=== スパロボオリジナルなど === | === スパロボオリジナルなど === | ||
+ | ;[[ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦]] | ||
+ | :『[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]]』に続くコンパチヒーローRPG第二弾であったが、'''シナリオ・演出・ゲームバランスどれをとっても稚拙な出来でクソゲーの烙印を押されてしまった'''作品である。特に仮面ライダー2号の扱いは大きな非難を受け、それ以外にも原作ファンにしてみれば「なかったこと」にしたい要素が多く、総じて黒歴史扱いされている。 | ||
+ | :ただしスタッフとしては思い入れが強いらしく、寺田Pは『[[スーパーヒーロー作戦]]』を制作するにあたってこの作品がプロットになったと語っており、部隊名が「[[ガイアセイバーズ]]」となったのもその名残である。また「ガイアセイバーズ」の名称は『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』でも敵対勢力の名称として使用されており、オリジナルキャラの[[マークハンター]]は『[[無限のフロンティアEXCEED]]』にサプライズ参戦を果たしている。 | ||
;[[東方不敗マスター・アジア|東方不敗]]が[[異星人]] | ;[[東方不敗マスター・アジア|東方不敗]]が[[異星人]] | ||
− | :『[[新スーパーロボット大戦|新]]』において採用された、[[東方不敗]]が実は'''ダグ星系の[[異星人]]''' | + | :『[[新スーパーロボット大戦|新]]』において採用された、[[東方不敗]]が実は'''ダグ星系の[[異星人]]'''であったとする設定。『新』は「性格が現在と大きく異なる[[SRXチーム]]」「[[αシリーズ]]で拾われず、[[OGシリーズ]]でも再登場の気配がない[[ミュウ]]」「異星人の軍門に下る[[シャア・アズナブル|シャア]]」など、その設定の特異さから今日においても語り草となっているが、中でも[[東方不敗]]の設定は極めつけと言うべきものである。当時開発サイド側でも賛否両論だったらしく、寺田プロデューサーも「ずっと反対していた」と『生スパロボチャンネル』で語っている。 |
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;『[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]]』&アニメ版『[[魔装機神サイバスター]]』 | ;『[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]]』&アニメ版『[[魔装機神サイバスター]]』 | ||
:両作品ともに『魔装機神LOE』のスピンオフ作品として企画・展開されたが、アニメ版は非常にクオリティが低くファンの評価はもちろん商業的にも大失敗の結果となった。同時期、同じく魔装機神の新展開を目指して『真・魔装機神』が発売されたが、こちらも『LOE』に比べると格段に見劣りする内容であったことや、TVアニメの風評被害の影響で評価が著しく低い。特にウィンキー製『魔装機神』のファンには、大きくかけ離れた設定に拒否感を示す者も多く、総じて黒歴史扱いを受けている。 | :両作品ともに『魔装機神LOE』のスピンオフ作品として企画・展開されたが、アニメ版は非常にクオリティが低くファンの評価はもちろん商業的にも大失敗の結果となった。同時期、同じく魔装機神の新展開を目指して『真・魔装機神』が発売されたが、こちらも『LOE』に比べると格段に見劣りする内容であったことや、TVアニメの風評被害の影響で評価が著しく低い。特にウィンキー製『魔装機神』のファンには、大きくかけ離れた設定に拒否感を示す者も多く、総じて黒歴史扱いを受けている。 | ||
− | : | + | :スパロボ制作サイドもこの2作品に対しては元々製作自体に殆どノータッチであった事もあり触れることは無かった(事実、現在のシリーズ公式ラインナップからも外されている)が、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』において[[シュロウガ]]の武装「レイ・バスター」のカットインの1つに『真・魔装機神』のサイバスターらしき機体が映し出されており、今後この作品が[[OGシリーズ]]のストーリーに絡む可能性が出ている。魔装機神の新展開に関する経緯は『[[真・魔装機神 PANZER WARFARE|真・魔装機神]]』を参照。 |
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:ちなみにアニメ版『サイバスター』は杉田智和氏のアニメデビュー作であり、杉田氏は'''「デビュー作を馬鹿にされるのが一番腹が立つ」'''とコメントしたことがある。 | :ちなみにアニメ版『サイバスター』は杉田智和氏のアニメデビュー作であり、杉田氏は'''「デビュー作を馬鹿にされるのが一番腹が立つ」'''とコメントしたことがある。 | ||
;[[ヒュッケバイン]] | ;[[ヒュッケバイン]] | ||
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;[[エスター・エルハス]] | ;[[エスター・エルハス]] | ||
:『[[第2次Z再世篇]]』にて自らを「猫の妖精」と思い込んでいた過去を黒歴史と称し赤裸々に語った。なお、彼女はスラングとしての黒歴史を本編に持ち込んだ初めての人物だが、'''∀ガンダムが存在しない世界で”黒歴史”というスラングが存在する'''事は、上記の通り重大な[[伏線]]となった。 | :『[[第2次Z再世篇]]』にて自らを「猫の妖精」と思い込んでいた過去を黒歴史と称し赤裸々に語った。なお、彼女はスラングとしての黒歴史を本編に持ち込んだ初めての人物だが、'''∀ガンダムが存在しない世界で”黒歴史”というスラングが存在する'''事は、上記の通り重大な[[伏線]]となった。 | ||
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;[[スーパーロボット大戦K]] | ;[[スーパーロボット大戦K]] | ||
:大きな期待を寄せらていた前評判とは裏腹にシナリオのクオリティが壊滅的であり、それに引きずられる形でクソゲーの烙印を押されてしまった作品。現在でもダメシナリオ・[[ミスト・レックス|ダメ主人公]]の代名詞として非常に認知度が高く、更にBGM盗作問題がダメ押しした結果'''「スパロボKの『K』は黒歴史の『K』」'''と揶揄されることに。おかげで「『[[蒼穹のファフナー]]』は『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』が初参戦」とネタにされる始末([[蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH|劇場版]]については、たしかに『UX』が初参戦なのだが…)であった。ちなみに、これに反論が入る場合、'''『[[スパロボ学園]]』が初参戦'''とネタにされる。そしてソフト発売から5年経った2014年には、遂に'''スパロボ公式Twitterアカウントから[https://twitter.com/srw_bng/status/446561218086457344 自虐ネタとして扱われてしまった]。 | :大きな期待を寄せらていた前評判とは裏腹にシナリオのクオリティが壊滅的であり、それに引きずられる形でクソゲーの烙印を押されてしまった作品。現在でもダメシナリオ・[[ミスト・レックス|ダメ主人公]]の代名詞として非常に認知度が高く、更にBGM盗作問題がダメ押しした結果'''「スパロボKの『K』は黒歴史の『K』」'''と揶揄されることに。おかげで「『[[蒼穹のファフナー]]』は『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』が初参戦」とネタにされる始末([[蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH|劇場版]]については、たしかに『UX』が初参戦なのだが…)であった。ちなみに、これに反論が入る場合、'''『[[スパロボ学園]]』が初参戦'''とネタにされる。そしてソフト発売から5年経った2014年には、遂に'''スパロボ公式Twitterアカウントから[https://twitter.com/srw_bng/status/446561218086457344 自虐ネタとして扱われてしまった]。 |