「恐竜戦隊ジュウレンジャー」を編集中
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| 音楽 = 吉田明彦 | | 音楽 = 吉田明彦 | ||
| 制作 = 東映 | | 制作 = 東映 | ||
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| 話数 = 全50話 | | 話数 = 全50話 | ||
| 巻数 = | | 巻数 = | ||
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| 前作 = | | 前作 = | ||
| 次作 = | | 次作 = | ||
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『'''恐竜戦隊ジュウレンジャー'''』は東映制作による特撮テレビドラマ作品。 | 『'''恐竜戦隊ジュウレンジャー'''』は東映制作による特撮テレビドラマ作品。 | ||
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まり、現在も続く特撮テレビドラマ「スーパー戦隊シリーズ」の第16作。 | |
− | + | 敵味方共に、中世[[ヨーロッパ]]風のファンタジーRPGのような設定を導入。それに加え、'''「ヒーローの巨大戦力がロボットの姿をした生命体」'''や'''「追加戦士」'''といった新機軸をシリーズ史上初めて本格的に導入し、以降のシリーズに大きな影響をもたらした。 | |
− | + | アメリカでは本作を元に『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』のタイトルで、日本版の戦闘シーンの映像を一部流用した上で変身前のキャストを現地の俳優に置き換えるなど内容をアレンジしたものが放送され、当時アメリカに子供向け実写番組がほとんどなかったことなども影響し多大な人気を得た。こちらはその後も同様の手法で制作された「パワーレンジャーシリーズ」として続いており、現在でも根強い支持を得ている。2017年にはアメリカ主導で同作のリメイク映画『パワーレンジャー』が公開された。 | |
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=== スーパーロボット大戦への参戦 === | === スーパーロボット大戦への参戦 === | ||
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== ストーリー == | == ストーリー == | ||
− | + | かつて地球には恐竜から進化した恐竜人類と[[妖精]]族が暮らしていたが、1億7千万年前に悪魔に魂を売った魔女バンドーラが人類を滅ぼそうとした。五大部族はその守護獣と共にこれを封印するも、[[地球]]を氷河が覆ったために恐竜は滅びてしまった。 | |
− | + | そして1億7千年後の[[西暦]]1992年、スペースシャトルの乗員のミスで復活した魔女バンドーラにより再び地球は滅亡の危機に晒されてしまう。だが、長い眠りについていた恐竜族の戦士たちもまた目を覚まし、ここに恐竜戦隊ジュウレンジャーとバンドーラ一味との戦いの幕が上がった。 | |
== 登場人物 == | == 登場人物 == | ||
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。 | スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。 | ||
*[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/期間限定]] | *[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/期間限定]] | ||
+ | |||
=== 恐竜戦隊ジュウレンジャー === | === 恐竜戦隊ジュウレンジャー === | ||
− | ;[[ティラノレンジャー]] / | + | ;[[ティラノレンジャー]] / アームド・ティラノレンジャー / ゲキ |
:ヤマト族のプリンス。[[武術・格闘技|剣術]]を得意とする正義漢。 | :ヤマト族のプリンス。[[武術・格闘技|剣術]]を得意とする正義漢。 | ||
;[[マンモスレンジャー]] / ゴウシ | ;[[マンモスレンジャー]] / ゴウシ | ||
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:エトフ族のナイト。陽気なお調子者。 | :エトフ族のナイト。陽気なお調子者。 | ||
;[[タイガーレンジャー]] / ボーイ | ;[[タイガーレンジャー]] / ボーイ | ||
− | : | + | :ダイム族のナイト。最年少の戦士。 |
;[[プテラレンジャー]] / メイ | ;[[プテラレンジャー]] / メイ | ||
− | : | + | :リシヤ族のプリンセス。子供好きの可憐な少女。 |
;ドラゴンレンジャー / ブライ | ;ドラゴンレンジャー / ブライ | ||
:ゲキの実の兄。当初は敵対していたが、和解し味方となる。だが、彼には過酷な運命が与えられていた……。 | :ゲキの実の兄。当初は敵対していたが、和解し味方となる。だが、彼には過酷な運命が与えられていた……。 | ||
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=== バンドーラ一味 === | === バンドーラ一味 === | ||
− | ;[[バンドーラ]] | + | ;魔女[[バンドーラ]] |
:守護獣によって封印された悪の魔女。宇宙飛行士によって誤って封印が解かれ、地球への侵攻を開始する。とある理由から大の子供嫌いとなり、子供を目の敵にしている。 | :守護獣によって封印された悪の魔女。宇宙飛行士によって誤って封印が解かれ、地球への侵攻を開始する。とある理由から大の子供嫌いとなり、子供を目の敵にしている。 | ||
;トットパット | ;トットパット | ||
:吸血鬼の流れを汲む吸血コウモリ。せっかちな性格で、常に早口で喋る。ブックバックとは凸凹コンビ。 | :吸血鬼の流れを汲む吸血コウモリ。せっかちな性格で、常に早口で喋る。ブックバックとは凸凹コンビ。 | ||
;ブックバック | ;ブックバック | ||
− | : | + | :ピクシーの流れを汲む子鬼。トットパットとは違い、愚鈍で行動が遅いため、知恵を付けてもらうことを望んでいる。 |
;グリフォーザー | ;グリフォーザー | ||
:グリフォンの血を引く戦士。当初は話せなかったが、武功を立ててバンドーラの手で言葉を喋れるようになった。後に登場したラミイとは夫婦にあたる。 | :グリフォンの血を引く戦士。当初は話せなかったが、武功を立ててバンドーラの手で言葉を喋れるようになった。後に登場したラミイとは夫婦にあたる。 | ||
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:ドーラモンスターの製作を担当するレプラカーンの老人。職人気質で、作品の完成度にこだわりがある。 | :ドーラモンスターの製作を担当するレプラカーンの老人。職人気質で、作品の完成度にこだわりがある。 | ||
;ラミイ / ラミイスコーピオン | ;ラミイ / ラミイスコーピオン | ||
− | : | + | :サソリの力を持つ女戦士で、グリフォーザーの妻。恐竜の卵を追うために一味と別行動を取っており、封印を免れていた。 |
;大サタン | ;大サタン | ||
:バンドーラに魔力を与えた悪魔。 | :バンドーラに魔力を与えた悪魔。 | ||
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スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。 | スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。 | ||
*[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/期間限定]] | *[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/期間限定]] | ||
+ | |||
;[[大獣神]] / 獣戦車ダイノタンカー | ;[[大獣神]] / 獣戦車ダイノタンカー | ||
:五守護獣が[[合体]]した恐竜人類の[[神]]。明確な意思と行動理念を持ってジュウレンジャーに力を貸し、時として試練を与える。 | :五守護獣が[[合体]]した恐竜人類の[[神]]。明確な意思と行動理念を持ってジュウレンジャーに力を貸し、時として試練を与える。 | ||
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:ブラキオザウルスの姿をした守護獣の使徒。 | :ブラキオザウルスの姿をした守護獣の使徒。 | ||
:;究極大獣神 | :;究極大獣神 | ||
− | :: | + | ::全ての守護獣が究極合体した姿。大獣神の本来の姿でもある。 |
== 用語 == | == 用語 == | ||
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:バンドーラ一味が封印されていた惑星。 | :バンドーラ一味が封印されていた惑星。 | ||
;バンドーラパレス | ;バンドーラパレス | ||
− | :バンドーラ一味が[[月]] | + | :バンドーラ一味が[[月]]に作った宮殿にして本拠地。なお、第1話と終盤で地球に降り立つ。 |
== 楽曲 == | == 楽曲 == | ||
− | + | ;「恐竜戦隊ジュウレンジャー」 | |
− | + | :作詞:つのごうじ、そのべかずのり / 作曲:つのごうじ / 編曲:山本健司 / 歌:佐藤健太 | |
− | + | :OP曲。フルバージョンだと前奏が非常に長い(およそ1分)壮大な曲。最終回とVシネマ『ダイノビデオ』ではEDとして使用。その際、2番の歌詞が使用された。 | |
− | : | + | :歌手の佐藤健太氏は第13作目『高速戦隊ターボレンジャー』のレッドターボ・炎力を演じた俳優であり、同作のOP曲も歌っている。 |
− | : | + | ;「冒険してラッパピーヤ!」 |
− | + | :作詞・作曲:つのごうじ / 編曲:山本健司 / 歌:ピタゴラス | |
− | + | :ED曲。最終話では未使用。 | |
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== 登場作と扱われ方 == | == 登場作と扱われ方 == | ||
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] | ||
− | : | + | :初参戦作品。2017年5月のイベント「5色の恐竜戦士」で期間限定参戦。スパロボ史上初となる特撮作品の参戦ともなる。 |
:前述した通り、戦隊メンバーは全員変身後の姿でのみの登場となる<ref>シナリオ中では「バンドーラの罠により異空間に飛ばされてしまい変身解除が不可能となる」という流れとなっている。ちなみに、シリーズでは変身解除が不可能となるエピソードは度々描かれている。</ref>。また、バンドーラも[[エミリー・アスノ|台詞だけという特殊な形で出演]]。 | :前述した通り、戦隊メンバーは全員変身後の姿でのみの登場となる<ref>シナリオ中では「バンドーラの罠により異空間に飛ばされてしまい変身解除が不可能となる」という流れとなっている。ちなみに、シリーズでは変身解除が不可能となるエピソードは度々描かれている。</ref>。また、バンドーラも[[エミリー・アスノ|台詞だけという特殊な形で出演]]。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *前作『鳥人戦隊ジェットマン』は[[テコ入れ|当時マンネリによる視聴者離れを危惧し高年齢層の視聴を意識した作風]]となったためか、本作とは逆に敵味方共にシリーズ屈指のいがみ合いの多さで有名。視聴率は回復したものの[[トラウマイベント|後味が悪いエピソードやショッキングなシーン]]も少なくなく、子供向けとは言い難い内容だったことの反動からか『ジュウレンジャー』はシリーズ本来の視聴者層に向けた明るくアットホームな作風となっている。 |
− | **この影響か、本作はスーパー戦隊シリーズでは'''敵対組織の主要幹部が軒並み戦死せずに最終話を迎えた''' | + | **この影響か、本作はスーパー戦隊シリーズでは'''敵対組織の主要幹部が軒並み戦死せずに最終話を迎えた'''珍しい作品となっている。戦隊側、敵組織側両方併せて死亡したのは物語開始前に死亡していたブライとカイだけで、本作の黒幕と言える大サタンですら地獄に逃亡しただけで滅んですらいない<ref>毎回登場するドーラモンスターは粘土で作られた人形なので除外。</ref>。 |
− | *「恐竜」戦隊ながら''' | + | ***ちなみに四作品後の『激走戦隊カーレンジャー』でも同様の最終話を迎えているが、こちらは基本的に戦闘を行っていた組織の構成員が戦死しているため微妙に異なる。 |
− | ** | + | *「恐竜」戦隊ながら'''キャラクターのモチーフに使われている生物が6人中4人が恐竜ではない'''、ということがよく指摘される。 |
− | + | **実際、純粋な恐竜はティラノザウルスとトリケラトプスの2種類しか起用されていない。残る4種類のうち、マンモスとサーベルタイガーは古代の哺乳類、プテラノドンは厳密には恐竜と別種である翼竜、ドラゴンシーザーに至っては架空の生物……というか怪獣である。プテラノドンはシリーズ第27作目『爆竜戦隊アバレンジャー』でもモチーフにされており、追加戦士を除いた全メンバーが正確な恐竜をモチーフとするスーパー戦隊は第37作目『獣電戦隊キョウリュウジャー』まで待たなくてはならなかった。 | |
**初期案では、全て恐竜モチーフのデザインであったが、似たようなものばかりになるのを避けるため、あえてこのような配置となった経緯がある。かえってこれが功を奏し、当時まで放映されていた戦隊シリーズの売り上げを更新。根強い人気を獲得し、現在も関連商品が現在の技術で再現する形でリリースされている。 | **初期案では、全て恐竜モチーフのデザインであったが、似たようなものばかりになるのを避けるため、あえてこのような配置となった経緯がある。かえってこれが功を奏し、当時まで放映されていた戦隊シリーズの売り上げを更新。根強い人気を獲得し、現在も関連商品が現在の技術で再現する形でリリースされている。 | ||
***ちなみに放映当時、双璧を担うはずだった勇者シリーズは『恐竜戦隊ジュウレンジャー』によって大打撃を食らってしまった、という逸話がある。その穴埋めとして放映された作品が『[[勇者特急マイトガイン]]』であったが、ジュウレンジャーの前には為す術もなかったという(当時、戦隊シリーズは勇者シリーズに圧倒されていたのが、一発逆転された格好になった)。 | ***ちなみに放映当時、双璧を担うはずだった勇者シリーズは『恐竜戦隊ジュウレンジャー』によって大打撃を食らってしまった、という逸話がある。その穴埋めとして放映された作品が『[[勇者特急マイトガイン]]』であったが、ジュウレンジャーの前には為す術もなかったという(当時、戦隊シリーズは勇者シリーズに圧倒されていたのが、一発逆転された格好になった)。 | ||
− | * | + | *「恐竜戦隊ジュウレンジャー」のタイトルロゴの下には漢字表記で'''「獣連者」'''という当て字がされているが、これは「戦隊を構成する人数が10人」と勘違いされるのを防ぐための措置(実際、本作の主題歌を担当した佐藤健太氏やティラノレンジャー役の望月祐多氏も話を聞いた時に「10人で戦うのかな?」と思っていたらしい)。後に漢字表記は第34作『天装戦隊ゴセイジャー』でも用いられ、「護星者」という当て字がされている。 |
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**タイトル通り初期メンバーが9人のシリーズ第41作『宇宙戦隊キュウレンジャー』では、'''10人目のメンバーが登場した際に戦隊の名称が「ジュウレンジャー」になりかけて却下される'''、というセルフパロディが行われた。 | **タイトル通り初期メンバーが9人のシリーズ第41作『宇宙戦隊キュウレンジャー』では、'''10人目のメンバーが登場した際に戦隊の名称が「ジュウレンジャー」になりかけて却下される'''、というセルフパロディが行われた。 | ||
− | *英字表記は公式には「'''Zyuranger'''」となっており、「Ju~」としなかったのは[[英語]] | + | *英字表記は公式には「'''Zyuranger'''」となっており、「Ju~」としなかったのは[[英語]]でユダヤ人に対する差別的表現である「Jew」と同一視されることを避けてのもの。第40作目『動物戦隊ジュウオウジャー』も同様に「Zyuohger」になっている。 |
− | + | **アメリカ版である『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』も当初本家そのままの『ジュウレンジャー』のタイトルで放送する予定であったが、この呼称問題からタイトル変更を余儀無くされた。 | |
− | + | *海外では先述のアメリカにおける翻案作品『パワーレンジャー』の原作として知られている。2018年フィギュアスケート・グランプリシリーズのフィンランド大会では、ロシアのアイスダンス選手ポポワ&モズゴフ組がレッドレンジャー(ティラノレンジャー)とイエローレンジャー(タイガーレンジャー)の衣装でエキシビジョンを行い、一部で話題となった。 | |
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