「アマルガム」を編集中
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− | + | アマルガム(Amalgam)とは、『[[フルメタル・パニックシリーズ]]』に登場する[[組織]]。 | |
== 概要 == | == 概要 == | ||
世界を裏から操る秘密結社とでも呼ぶべき存在<ref>『[[フルメタル・パニック!]]』の世界ではアマルガムの決定により世界を意のままに操るシステムが既に完成している。類例を挙げるとすれば、世界の経済を裏から支配し尽くしているという設定の[[ドクーガ]]がやや近い。</ref>。水銀とその他の金属からなる合金の総称である「アマルガム」を語源とする。 | 世界を裏から操る秘密結社とでも呼ぶべき存在<ref>『[[フルメタル・パニック!]]』の世界ではアマルガムの決定により世界を意のままに操るシステムが既に完成している。類例を挙げるとすれば、世界の経済を裏から支配し尽くしているという設定の[[ドクーガ]]がやや近い。</ref>。水銀とその他の金属からなる合金の総称である「アマルガム」を語源とする。 | ||
− | + | 物語開始の60年以上前から長きに渡り、世界を意のままに操ってきた巨大組織。組織としての目的は一意とは言えないが、その行為の大半は[[テロリスト]]や独裁政権などへの援助・兵器提供などであり、世界各地で勃発している紛争の実質的な原因となっている。しかし後述するように拠点らしい拠点やリーダーと呼ぶべき存在もいないため実態が見えにくく、その存在は世間には全く知られていない。このため、「ミスリル」等のごく少数の例外のみが、アマルガムに対抗すべく様々な形で活動しているというのが実情である。 | |
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=== 組織概要 === | === 組織概要 === | ||
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その誕生は1948年の夏、じきに訪れるであろう冷戦構造に憂慮する主義も主張もイデオロギーも異なる五人の人間(アメリカ人の石油王、ロシア人の[[科学者・技術者|科学者]]、ドイツ人の元SS将校、日本人の[[企業|貿易商]]、そして不動産王で暗号学者のイギリス人)が、人類の未来を望み結束した組織として結成された。アマルガムは確かに成果を上げていたが、時が過ぎゆくうちに創設者達は引退し、新しい構成員が入り、徐々にその性質は変貌を遂げていった。そしてそれがもはや修復不可能な状況になったのが、成立から20年になる1960年代も終わりのベトナム戦争の頃であった。気付かぬうちに組織内部においては戦争が終わると不利益を被る人間が増えていき、そしてこの頃からアマルガムの行動は各自の既得権益を守るため迷走を始めてしまう。 | その誕生は1948年の夏、じきに訪れるであろう冷戦構造に憂慮する主義も主張もイデオロギーも異なる五人の人間(アメリカ人の石油王、ロシア人の[[科学者・技術者|科学者]]、ドイツ人の元SS将校、日本人の[[企業|貿易商]]、そして不動産王で暗号学者のイギリス人)が、人類の未来を望み結束した組織として結成された。アマルガムは確かに成果を上げていたが、時が過ぎゆくうちに創設者達は引退し、新しい構成員が入り、徐々にその性質は変貌を遂げていった。そしてそれがもはや修復不可能な状況になったのが、成立から20年になる1960年代も終わりのベトナム戦争の頃であった。気付かぬうちに組織内部においては戦争が終わると不利益を被る人間が増えていき、そしてこの頃からアマルガムの行動は各自の既得権益を守るため迷走を始めてしまう。 | ||
− | + | この迷走状態を憂い、これを打破し対抗する為にミスタ・Hg(マーキュリー)によって作られた組織がミスリルである。よって、アマルガムと言う名はミスリルに対抗して名づけられたのではなく、ミスリルがアマルガムに対抗して付けられた名である。 | |
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== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
− | + | 原作では「世界を影から動かす黒幕」といった位置付けであったのに対し、「死の商人」あるいは「戦争屋」に近い組織の性質上、ほとんどの作品で他の勢力に尻尾を振ったり、影で手を組んだりしている為に「地球の組織でありながら早々に敵に寝返った裏切り者」あるいは「より長いものに巻かれる日和見組織」というイメージが拭えない。 | |
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=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
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=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
− | + | 任天堂携帯機シリーズ発売当時は原作小説が未完結なことに加えいずれもアニメ版のみの参戦のため、組織の全容は明らかにされずに終わっている。 | |
;[[スーパーロボット大戦J]] | ;[[スーパーロボット大戦J]] | ||
:組織の全貌が明らかになっておらず、幹部の中でも[[ガウルン]]しか登場しない。 | :組織の全貌が明らかになっておらず、幹部の中でも[[ガウルン]]しか登場しない。 | ||
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:序盤では[[ガウルン]]が[[マリーメイア軍]]やユーラシア連邦と、中盤から[[ゲイツ (フルメタル・パニック!)|ゲイツ]]が[[バイオネット]]や[[火星の後継者]]と手を組む。その一方で[[レナード・テスタロッサ]]は[[地球連合]]に技術供与を行い、その後に[[ザ・データベース]]に関わる事に。 | :序盤では[[ガウルン]]が[[マリーメイア軍]]やユーラシア連邦と、中盤から[[ゲイツ (フルメタル・パニック!)|ゲイツ]]が[[バイオネット]]や[[火星の後継者]]と手を組む。その一方で[[レナード・テスタロッサ]]は[[地球連合]]に技術供与を行い、その後に[[ザ・データベース]]に関わる事に。 | ||
− | === | + | === 単独作品 === |
;[[スーパーロボット大戦V]] | ;[[スーパーロボット大戦V]] | ||
:登場時点でレナードに組織を掌握されている。原作と異なる点として、カリーニンは当初からアマルガムのスパイということになっている他、『[[機動戦士ガンダムUC]]』の[[マーサ・ビスト・カーバイン]]が元幹部だったという設定になっている。『第3次Z天獄篇』ではイベントのみの登場だったファウラー、サビーナ、カスパーの3人が戦闘にも参加する。 | :登場時点でレナードに組織を掌握されている。原作と異なる点として、カリーニンは当初からアマルガムのスパイということになっている他、『[[機動戦士ガンダムUC]]』の[[マーサ・ビスト・カーバイン]]が元幹部だったという設定になっている。『第3次Z天獄篇』ではイベントのみの登場だったファウラー、サビーナ、カスパーの3人が戦闘にも参加する。 | ||
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== 人物 == | == 人物 == | ||
=== 幹部 === | === 幹部 === | ||
− | + | 幹部クラスの人物は、皆金属元素に対応したコードネームを所持している。 | |
;[[ガウルン]] | ;[[ガウルン]] | ||
:[[相良宗介|宗介]]と因縁がある幹部の一人。コードネームはミスタ・Fe(アイアン)。 | :[[相良宗介|宗介]]と因縁がある幹部の一人。コードネームはミスタ・Fe(アイアン)。 | ||
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;[[レナード・テスタロッサ]] | ;[[レナード・テスタロッサ]] | ||
:組織の幹部で[[ウィスパード]]でもある。コードネームはミスタ・Ag(シルバー)。 | :組織の幹部で[[ウィスパード]]でもある。コードネームはミスタ・Ag(シルバー)。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン]] |
:ミスリルを裏切りアマルガムへ編入する。ゲイツ亡きあとミスタ・Kを引き継ぐ。 | :ミスリルを裏切りアマルガムへ編入する。ゲイツ亡きあとミスタ・Kを引き継ぐ。 | ||
;[[ヴィルヘルム・カスパー]] | ;[[ヴィルヘルム・カスパー]] | ||
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;ミスタ・Zn(ズインク/亜鉛) | ;ミスタ・Zn(ズインク/亜鉛) | ||
: | : | ||
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;ミスタ・Hg(マーキュリー/水銀) | ;ミスタ・Hg(マーキュリー/水銀) | ||
− | : | + | :組織の管理人その正体は[[ミスリル]]の創設者であるマロリー卿。 |
;ヨナタン・クルピンスキー | ;ヨナタン・クルピンスキー | ||
:『フルメタル・パニック!アナザー』に登場。(当時の)コードネームはミスタ・Ni(ニッケル)。 | :『フルメタル・パニック!アナザー』に登場。(当時の)コードネームはミスタ・Ni(ニッケル)。 | ||
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;ビンセント・ブルーノ | ;ビンセント・ブルーノ | ||
:元[[ミスリル]]作戦本部所属の人事担当書記官。アニメ第三期序盤、ブルーノの裏切りのため上司を殺された[[メリッサ・マオ|マオ]]は、捕縛する際に本気でキレていた。SRW未登場。 | :元[[ミスリル]]作戦本部所属の人事担当書記官。アニメ第三期序盤、ブルーノの裏切りのため上司を殺された[[メリッサ・マオ|マオ]]は、捕縛する際に本気でキレていた。SRW未登場。 | ||
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== 機動兵器 == | == 機動兵器 == | ||
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:完成度を高めた量産型。 | :完成度を高めた量産型。 | ||
;[[プラン1501 ベヘモス]] | ;[[プラン1501 ベヘモス]] | ||
− | :40mの巨体を誇る対AS用ガンポート。[[ラムダ・ドライバ]] | + | :40mの巨体を誇る対AS用ガンポート。[[ラムダ・ドライバ]]がなければ駆動すらまともに出来ないが、ポテンシャルは圧倒的に高い。 |
;[[プラン1055 ベリアル]] | ;[[プラン1055 ベリアル]] | ||
:レナード専用機。「翼」を持ち、オムニ・スフィアへのアクセスでラムダ・ドライバをフル稼働させることにより、飛行が可能となっている「世界で一番強い」AS。 | :レナード専用機。「翼」を持ち、オムニ・スフィアへのアクセスでラムダ・ドライバをフル稼働させることにより、飛行が可能となっている「世界で一番強い」AS。 | ||
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[[category:組織]] | [[category:組織]] | ||
− | [[category: | + | [[category:フルメタル・パニックシリーズ]] |